異彩ヘルメット KASK MOJITO3 CAMO に大正義は健在か

saruvera

ヘルメットの耐用年数は3年といわれてるけど、気付いたら KASK MOJITO を7年以上も使用してました。そんなに経つの?と驚くばかり。チンストラップのレザーがボロくなった他は、劣化してるように見えないんだもの。でも、内部の衝撃吸収材が経年劣化するっていうしなあ。
 
で、後継モデルの KASK MOJITO3 に買い替えようと思ったものの、ベタッとした単色がチープに見えて躊躇してました。それが、今冬に数量限定で生産される特別色 KASK MOJITO3 CAMO を知って一目惚れ。限定品ゆえ、ワイズロード上野ウェア館で入荷前予約からのド定価購入であります。
 

 
長期間の使用でくたびれた KASK MOJITO2015年9月から長らく愛用してきた KASK MOJITO は、チンストラップのレザー表面が剥げた以外に損傷なし。キノコらないスタイリングはもちろん、軽量で通風性も良好なこともあり、他の選択肢はないレベルで気に入ってる愛着のあるヘルメットだけど、耐用年数を考えて退役。
 
KASK MOJITO3 CAMO と KASK MOJITOそんな KASK MOJITO と比べて、第3世代の KASK MOJITO3 は丸みを帯びたダルなシルエットになり、かなりレーステイストが薄れました。これはプロレースでも使用される上位モデルとの差別化という側面と、衝突安全性をWG11適合まで高めた設計に起因するものなのでしょうね。
 
KASK MOJITO3 CAMO(BLACK OLIVE GREEN)購入した KASK MOJITO3 CAMO は、Black/Olive greenのMサイズ。アースカラー全盛の現代において、ツヤありダズルカモフラージュ(幻惑迷彩)が放つアンチっぷりに惚れました。形状を正確に把握できない迷彩のおかげで、初代 MOJITO に比べてぼってりしたシルエットも気になりません。
 
KASK MOJITO3 CAMO(BLACK OLIVE GREEN)Y字型の支柱が印象的な KASK MOJITO3 の後頭部は、初代 MOJITO と比べてエアアウトレットが大型化。内部エアフローとの連続性も高められ、積極的に頭部の熱気を排出する構造になってます。ヘルメット内を流れる風が体感できる通気性なので、冬は防寒性のあるインナーキャップが必須。
 
KASK MOJITO3 CAMO の内部エアフローKASK MOJITO3 の内部を見ると、インナーパッドと平行して深く掘られた内部エアフローが、前頭部のインレットから後頭部のアウトレットまで続いてます。安全性向上のために発泡フォームの厚さが増したことを巧みに利用した設計ですね。すごいな、イタリア人。
 
KASK MOJITO3 CAMO のインナーパッドちなみに KASK MOJITO3 のインナーパッドは着脱可能な1枚もので、ソフトなクッション性があります。結構な厚みがあり、額から頭頂部にかけて頭がパッドに包まれてる感じ。吸汗性と通気性に優れた抗菌パッドだけど、人によっては拘束感が気障りになるかも。
 
KASK MOJITO3 CAMO の後頭部アジャスターフィッティングシステムは、上位モデルと同じ構造。上下に可動するクレードルとダイヤル式アジャスターで構成されてます。ダイヤルを風布(後頭部の生え際より少し上のくぼみ)と接する位置に配してから締めると、前後左右360°方向から頭が固定されます。
 
KASK MOJITO3 CAMO のチンストラップチンストラップはKASKお約束のエコレザー製。ここが汗にまみれてボロっちくなったらヘルメットの買い替え時、という冗談を聞いたことがあります。肌触りはイイんだけどねえ。また、細身になったバックルの耐久性にも一抹の不安。壊さないように注意して扱わねば。
 
KASK MOJITO3 CAMO にバリは見られない特筆すべきは、格段に向上した製品クオリティ。初代 MOJITO はシール貼りでツートーンカラーを表現してた(しかもズレてる)のに対し、MOJITO3 はアウターシェル自体に着色したうえでコーティングしてあります。気になるバリもなくて驚きました。え?日本製だったら当たり前の話だって?
 
KASK MOJITO3 CAMO に CATEYE WEARABLE MINI を装着そうそう、KASK MOJITO3 の後頭部は支柱に余計な突起物がないので、セーフティーライトを安定して装着できます。CATEYE WEARABLE MINI を装着するとこんな感じ。また、側頭部と後頭部に設けられた計5箇所(うち3つはロゴ)のリフレクターが、夜間の被視認性を確保してます。
 
KASK MOJITO3 CAMO(Mサイズ)の重量は実測236gsaruveraが購入したMサイズの KASK MOJITO3 の実測重量は236gで、初代から15g増加。衝突安全性を高めたことで肉厚になったから仕方ないか。そう思いながら着用すると、やはり初代より若干の重さを感じます。75kmほど試走したら、首や肩が少し凝ったぞ……。
 
初代 KASK MOJITO と KASK MOJITO3 のキノコ具合を比較さて、かつて KASK MOJITO が好評を博した大きな理由に “頭がキノコらない” ことがありました。対して KASK MOJITO3 は側頭部が張り出して丸みも増したので、“そこそこキノコるけど気にすんな” って具合。それと引き換えに、帽体のボリュームが増したことで小顔効果はあるっぽい。
 
ということで、KASK MOJITO3 CAMO を実際に使ってみたら、モヤッとする点が出てきました。フィッティングに関しては個人差が大きいと分かってるけど、初代にあった “コレ以外に考えられない” というにはピントが甘い。とはいえ、断言するのは時期尚早。ちょっと長い目で見てみるか。
 

2 コメント

  1. Ninja129
    2023.1.19 at 07:50 — 返信

    初めてのサイクルヘルメット。「キノコヘッドになりたくない」と店員さんにリクエストを伝え、イチオシされたのが”KASK MOJITO3 CAMO”。想定以上の価格に一旦”KASK MOJITO3″を見るも、単色だと退屈な感じがしたので思いきってCAMOのBLACK/GREYにしました。レーシーなカラーリングにするつもりでしたが、キノコヘッドになりたくない気持ちが勝りました。海外製なのにピッタリフィットするので気に入っています?

    • 2023.1.19 at 08:19

      > Ninja129さん
      コメントありがとうございます。そしてキノコらないヘルメットのご購入おめでとうございます! CAMOのBLACK/GREYとはステキなカラーリングですね。ぴったりフィットということもあり、どんどん愛着が増すのではないでしょうか。気に入ったアイテムを身につけると心が踊りますよね。どうぞ、楽しいサイクリングライフを。そして、これからもよろしくお願いします!

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