チタン製ミニベロフレームがやってきた

仕様確定から6カ月、ついにチタン製ミニベロフレームが完成しました。saruveraの身体的特徴や要望に合わせて、ライトサイクルと台湾ビルダーが製造したオリジナルフレームであります。待望の日本上陸の報を受け、小躍りしながら引き取ってきましたよ！
 
3Al-2.5Vチタン合金のパイプを接合したフレーム。チタン製の自転車ではポピュラーな材質で、アルミより肉薄・軽量で剛性を確保しながら、クロモリに近いしなやかさが特徴なんだそうです。チタン製の451ミニベロ用フレームなので LIGHTCYCLE Ti451 と命名します。

 
フロントフォークのコラムをカットしていない状態で実測2.1kgながら、人差し指と親指でつまみ上げられる軽さ。なお、チタン特有の陽極酸化処理によるカラーリングは不可能だったので、地金そのままです。未ポリッシュ・未コーティングの無骨さが、ベース車両っぽくてイイじゃない。
 
ダウンチューブはエアロ風味な楕円断面（上下高56mm×左右幅38mm）です。最新のカーボンフレームほど薄々じゃないけど、ヌルっとした形状がフェティッシュであります。ミニベロは操舵が不安定になりやすいから、このくらいが横風の影響を受けすぎなくて妥当でしょう。
 
そんなダウンチューブの下部には、ケーブル受けがありません。その代わり、ダウンチューブ前方とシートチューブ下部に小さな穴が空いてます。実はこのフレーム、ケーブル内装＋Di2専用設計なのでした。こういうワガママを通せるところが、オーダーフレームのメリットですね。
 
とはいってもケーブル完全内装ではなく、トップチューブにはケーブル孔が設けられてます。ここにアウターキャップを挿して、ケーブルを通す方式ですね。未塗装フレームなので、近寄ると溶接痕が目立ちますな。キレイに整えてあるから気にならないけど。
 
BBシェル幅は68mmのBSC規格。ライトサイクル高橋店長から「細目スレッドだからBBをねじ切らないように気をつけてね」と助言をいただきました。迂闊なサルとしては “やっちゃうフラグ” が立ったとしか受け止められないんですけど……。
 
細身のシートステーとチェーンステーは、それぞれ左右方向にベントしてます。金属フレームならではの緩やかな弧。ミニベロは乗り心地が犠牲になりやすいので、ベントステーは大歓迎。右側シートステーには、輪行時に重宝しそうなチェーンフックが付いてます。シートクランプもチタン製（のはず）。
 
リアエンドはこんな感じ。黒色のディレイラーハンガーは別体式のアルミ製です。転倒したときのことを考えると、ディレイラーハンガーを安価に交換できることはありがたい限り。ここ数年は落車してないけど、いつコケるか分かったもんじゃないからねえ。
 
ヘッドチューブ正面は、味も素っ気もないのっぺらぼうフェイス。あまりにも無味乾燥で間延びした顔なので、ヘッドバッジを自作して貼ろうと計画してます。オンデマンド印刷の進歩に感心しながら、数年ぶりにAdobe illustratorをイジって図案制作中なりよ。
 
フロントフォークは、これまた台湾製の TRIGON RC55 フルカーボンフォーク を採用。かなりの薄々ブレード型であります。ミニベロ用カーボンフォークでは定番メーカーのパーツだけど、はじめて所有するので使用感が楽しみです。あと、絶対にコケられねえ！
 
チタン製ミニベロ LIGHTCYCLE Ti451 フレームのファーストインプレッションは、そりゃあもうウキウキのワクワクでありますよ。まずはヘッドバッジ装着とコーティング処理をして、その後はコツコツと組み立てていきます。果たしてDi2を正常動作させられるのか、乞うご期待。