そこまで期待してなかったフレームバッグ ORTLIEB FRAME-PACK RC TOPTUBE が、いざ使ってみたら痒いところに手が届くような絶妙さで感心しきり。ハンドルバーバッグと同メーカーで統一しようかな程度のノリで購入したのだけど、なかなか大した品でした。
ORTLIEB FRAME-PACK RC TOPTUBE 最大の特徴は、ロールクロージャー式の開口部。ジッパー式でうんざりする歯噛みが発生しないだけでなく、荷物を出し入れしやすくて驚きました。この “ずぼらな人ほど感心する使いやすさ” への工夫をクローズアップしてみます。
購入した ORTLIEB FRAME-PACK RC TOPTUBE は、本体寸法が全長400×全高150×全幅60mmの3L容量。ヘッドチューブ固定ベルトはベルクロ式で、バッグの前後どちらにも装着できます。ミニベロはヘッドチューブが長いので、本来とは前後逆に装着すると接触面が増えて安定します。
ORTLIEB FRAME-PACK RC TOPTUBE の本体は、上方が開口する長方形の袋みたいな構造。で、閉めるときは3回ロールアップしてから、3つのシリコンループをフックに引っ掛けます。防水性能はIP64なので、激しい雨でなければ大丈夫というレベル。意外と浸水しません。
3本のトップチューブ固定ベルトは、摩擦抵抗が大きいフラップを縫い付けた二重構造のベルクロ式で、さらに前述のシリコンループとも一体になってます。一方、バッグ本体に設けられたベルト孔は計6つ。トップチューブ長やケーブルルーティングに応じて、使用するベルト孔を選べる仕組みです。
このように文章で説明するのが難しい構造のおかげで、ORTLIEB FRAME-PACK RC TOPTUBE はトップチューブに装着したままガバッと開口できます。車両に装着したまま長尺物でもホイホイと出し入れできるので、キャンプ場で革命的に楽ちん。
saruveraはこのバッグに、長尺ながら厚みがない道具を収納してます。二つ折りテーブル、焚き火台、着火道具、ペグ、薪割り楔、耐熱グローブ、ワイヤーロック。これらをパッキングした総重量は1.8kgで、これ以上は詰めたくないですね。なお、耐荷重の上限は3kgです。
そんな ORTLIEB FRAME-PACK RC TOPTUBE には、もう1つ特徴があります。それが、ドリンクボトルに干渉しない設計。全長を400mmに抑えつつシートチューブと固定しなくても揺れにくいため、シートチューブ側のドリンクボトルを不自由なく抜き挿しできます。
このように ORTLIEB FRAME-PACK RC TOPTUBE は、従来のフレームバッグの “残念なところ” を上手に解消し、使用する度に “絶妙な使いやすさを” を感じさせてくれます。そのため、GIOS FELUCA にほぼ装着したままになっちゃいました。ちょっとした買物にも便利なんだもの。
もちろん、ORTLIEB FRAME-PACK RC TOPTUBE にも短所というか注意点もあります。まず、しっかり空気を抜きながらロールアップしないと、横幅が膨れてペダリング中の脚に触れます。そして防水性能はジッパー式に劣るので、豪雨時は荷物をビニール袋に入れてからバッグに収めると良いですね。
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