下駄箱に眠ってたSPDシューズ SHIMANO SH-MT22 を自転車キャンプ用に再生したものの、経年劣化には勝てませんな。先日、クリートをリリースした拍子にアウトソールがペロンと剥がれちゃいました。シューズ用接着剤で補修しても、また剥がれる始末。ダメだこりゃ。
そこで新しいSPDシューズを物色してたら、セール価格の FLR F-55 Knit Lace を発見。好みのカラーの適合サイズが残ってたので、勢いに任せて購入しました。ニットとシューレースの組み合わせがステキと浮かれたものの、どうにも使い勝手がよろしくない。どれ、少しカスタマイズするかね。
アウトソールが剥がれた SHIMANO SH-MT22 の無惨な姿。シューズ用接着剤で補修しても再び剥がれるスパイラルに突入し、やがては歩いてるだけでも剥がれる始末です。もうお手上げ。もったいないけど、換えのSPDシューズを探すことにしました。
で、新たに購入したのが FLR F-55 Knit Lace です。アッパー素材は強化ナイロンを3層構造に編んだニットで、甲高の足にも適合しやすい柔軟性があります。ただし履口はタイトなので、かなりシューレースを緩めないと足が入りません。これが面倒かつストレスフル。
この FLR F-55 Knit Lace のアウターソールは、グラスファイバーとナイロンを混合してインジェクション成形した一体型。一般的なナイロン製より剛性が高く、ペダリング時のたわみが少なく感じられます。それと引き換えに歩きにくさはあるので、付属のトゥスパイクを装着してみました。
BOAダイヤル式シューズに慣れた足で FLR F-55 Knit Lace を履くと、ホールド性が希薄で驚きます。甲の周辺だけを絞める感じで、かかとは緩くて不安定。シューレース式の宿命とはいえパワーロスが大きいので、解消するためのカスタムを試してみますか。
まずはインソールを SUPERfeet All-Purpose Support Low Arch に交換。SUPERfeet BLACK から名称が変わったけど、構造や機能は従来同様です。かかとを包み込むようにホールドしつつ、最後端から拇指球の後端にかけて設けられた硬質スタビライザーが足骨格のねじれを補正。
シューレースは SALOMON クイックレース に交換。紐を結ぶことなく絞めたり緩めたりできて固定力も抜群。シューレース特有の煩わしさや不安定さから解放されます。冗談抜きにQOLが上がるレベル。数ヶ月前にモデルチェンジした新型は、初期導入作業がかなり簡単になりました。
FLR F-55 Knit Lace のシューホールにクイックレースを通したら、足を入れてホールド感を調整しながらクイックレースを締め上げます。その状態でクイックレースにロッカー(SALOMON ロゴが刻印されたパーツ)を通し、ホールドしたい位置で固定。
続いてクイックレースにストッパーを通し、ロッカーから10cm先に結び目を作ります。その結び目の先を切り落とし、結び目が解けないようにライターの炎で炙って形を整えたら(ヤケドに注意)、ストッパーを押し込んで固定して完成です。
シューズに合わせてクリートも新調。同じ CRANK BROTHERS ながら、リリース角度が15°のスタンダードクリートにしました。従来のイージーリリースに比べてリリースに要する角度が大きくなるので、足をブン回しやすくなります。まあ、ペダリングが美しくないってことですな。
加えて CRANK BROTHERS シューシールド も調達。アウトソールの傷付きを防ぐパーツなのだけど、装着するとクリートを着脱しやすくなります。CRANK BROTHERS は常用してる SPEEDPLAY とステップイン方法が異なるので、その違和感を減らすための策です。
ということで、FLR F-55 Knit Lace に CRANK BROTHERS のシューシールドとスタンダードクリートを装着。母指球との位置合わせが簡単でイイですね。クリートとソールはギリギリ面一といったところで、アスファルトを歩くとクリートが当たる音がします。
こうしてカスタマイズした FLR F-55 Knit Lace は、使い勝手が大幅に向上。シューホールの多さが功を奏したのか、クイックレースを締めると足全体を包み込むホールド感があり、かかとの不安定さも解消されました。クリートのキャッチ&リリースも驚くほど簡単。これイイぞ!
テントや浴場の出入りなど、キャンプはシューズを着脱する場面が意外と多くあります。そうしたときの煩わしさを解消する目的で導入したクイックレースは、ペダリング時のホールド感を大幅に向上する効果ももたらしてくれました。こんなレース式シューズのカスタム、いかがですか?
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