果を欲するのであれば因を積まねばならぬ。自転車とは全くその通りの乗り物で、走り込んでいなければ速く走れません。当然、4カ月も走ってない怠け者がレースに出たところで、待っているのは悲惨な結果だけ。それなのに出場しちゃいました、日産スタジアム1時間エンデューロに……。
昨年の日産スタジアム3時間エンデューロ2022は小径車クラス6位入賞ができたものの、2023年大会の小径車クラスは1時間エンデューロのみ。強豪がひしめくことを予想しつつ、我らチーム小輪爺はsaruveraとyuugaさんの2人がソロ参戦することになりました。
はい、エントリーはしたものの、過密な仕事と雨天に祟られて一度も走れずにレース当日を迎えてしまいました。DNSの理由が浮かんでは消える有様で会場入りし、ピット脇にsaruveraの LIGHTCYCLE Ti451 とyuugaさんの DAHON Visc. P20 を駐車。スタート直前までサドルバッグを外し忘れてた……。
で、愛車を預けたサイクルラックの近くにチーム小輪爺の待機所を設営。といっても、折りたたみチェアを並べて荷物番と撮影係りを相方に託しただけ。我々はおしゃべりしながらストレッチをしてレースに備えたのだけど、驚くほど体が固くなっててまいりました。ほぐすのが大変!
そして15:00、1時間エンデューロがスタート。トップ集団に付いてけたのは1周目の終盤までで、2周目には後続集団に飲み込まれてしまいました。そして、フラットバーロードバイクで形成されたトレインを曳かされる羽目に。これはツラい。
一方のyuugaさん@DAHON Visc. P20はトップ集団に混じって周回を重ねるも、3周を過ぎたあたりから少しずつ距離を離されて単独走行へ。今回は強豪の暗黒技研メンバーが大挙ソロ参戦してることもあり、トップ集団のレベルが高い!
saruvera@LIGHTCYCLE Ti451は、相変わらずフラットバーロードバイクのトレインの中。どうにもトップスピードが伸びないと思ったら、スプロケットが自家製12-28Tのままでした。ああ、大ポカ。どんなに脚を回しても42km/hに届かず、ずるずると後退がはじまります。
見よ、怠惰なリモートワーク生活で肥えたこの体。スタートから30分が経過した頃には太ももが痙攣をはじめ、ほどなく激痛が走る始末。トップ集団から周回遅れにされたところで、追いすがることもできません。この惨めっぷりに、フィジカル以上にメンタルがツラくなてきました。もう泣きたい。
yuugaさんはトップ集団に追いてかれたものの、トップ10圏内で走行を継続。ペースを大きく崩すことなく順調に周回を重ねてます。とはいえ、Vブレーキの制動力が甘くて下りセクションで離されるため、その後に続く公園セクションで遅れを取り戻すことの繰り返しがキツイとのこと。
こうしてレースは推移し、終盤に差し掛かる頃にはトップ集団とCarryMe軍団を除いて結構バラけてきました。チーム小輪爺も例外ではなく、saruveraもyuugaさんも単独走行が続きます。引き続きyuugaさんはペースを崩すことなく、トップ10付近で周回。
運動不足に起因する激痛を引きずるsaruveraは、単独走行になって著しくペースダウン。明らかに “乗れてない” 後ろ姿であります。走り込めなかった過去の自分へ恨み節をつぶやきながら、想定される残り周回を減らすために脚を回すのでありました。
会場が夕日に染まる中、スタートから1時間経過を告げるアナウンス。あと1周でこの阿鼻叫喚から解放される! それを原動力にゴールへ向かってファイナルラップを走行。トップ集団との速度差を考えると、ギリギリ2周遅れのゴールになりそうかな。そんな邪心を起こすものだから……。
ギニャー! ゴール直前の登坂セクションでトップ集団にブチ抜かれた! あえなく3周遅れとなってチェッカーフラッグ。よく分からない矮小な精神的支柱(?)も吹っ飛びました。惨めなことこの上なく、穴があったら飛び込みたい心境。
それでも、ゴール後に遭遇したチーム空(くう)の2人に声を掛けられ、ちょっと救われた気分。一緒に記念撮影をして、運動会的な楽しさを分かち合うのでした。2023年内中にカフェ&ミニベロ〈空〉へ遊びに行けるようにしようっと。
最終的なリザルトはyuugaさん11位(-1Lap)、saruveraが21位(-3Lap)と寂しい結果。どうにか走り込む時間を作ろうと誓うのでありました。そして最後に、会場で温かい声を掛けてくださったみなさん、本当にありがとうございます。また、どこかのイベント会場でお会いしましょう!
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