ちょっと前の話になるけど、アイウェアを一眼式の OGK Kabuto 122PH に新調したら期待以上の良品でした。なるほど、あちこちで高コスパ商品と言われてるだけはある。突出したスペックはないけど、総じて不満なく快適に使えるところがOGKっぽくて気に入りました。
実は、それまで愛用してた SMITH Reactor MK II のレンズ下端に付着した汚れを落とそうと洗浄するうちに、レンズの調光フィルムがぺろーんと剥がれちゃったんですよね。どうやら汚れだと思ったモノは、レンズ本体と調光フィルムの隙間にできた気泡だったみたい。汗が侵入したのかなあ。
敢なく寿命を迎えた SMITH Reactor MK II の無惨な姿。左レンズは調光フィルムが剥がれた状態、右レンズは下端に気泡が見えます。ほら、こびりついた汚れっぽいでしょ? とはいえ生産終了モデルで交換レンズも高価だったので、ならばと OGK Kabuto 122PH を購入した次第です。
OGK Kabuto 122PH はポリカーボネイト製レンズそのものが調光性能を備えてるので、軽量で耐久性も期待できます。経年劣化で調光性能が減退するのは宿命だから仕方ない。表面は撥水撥油レッドミラーコーティングが施してあり、強い日差しでも視界は良好。ただし、夕日を真正面にすると厳しい。
はじめて OGK Kabuto 122PH を着用した際、一眼式ならではの広い視界に感心しました。隅々まで歪みもなく、高い安心感があります。なお、レンズ内側は防曇フィルムで覆われてるそうで、秋になれば効果を実感できるかな。数年で剥がれないか気がかりではありますが。
ちなみに OGK Kabuto 122PH はアジアンフィット専用設計で、レンズ形状は真円の一部を削ぎ取ったように緩やかな弧を描いてます。軽量でしなやかな超弾性樹脂フレームとの相乗効果で、すごく自然な掛け心地。実測重量32gと軽いこともあり、着用してる意識が薄くて負担を感じません。
ノーズパッドは内部にメタルフレームが入ってるので、かなり細かく調整できるうえ、そのポジションを留めてくれます。レンズ下端が頬に触れないギリギリの位置に調整しておけば、もがいてもズレることなく着用してられます。ズレない快適さは、とても大切よね。
OGK Kabuto 122PH は、簡単にレンズとフレームを着脱できます。調光レンズはそんなに寿命が長くないので、今のうちに予備レンズを購入しておこうかな。今夏も新色(クリスタルクリア)が登場した製品だから、しばらくは部品供給も続くだろうけど。
なお、OGK Kabuto 122PH には手触りのいいソフトケースと肉厚のクリーニングクロスが付属。なかなか使い勝手の良い付属品です。また、別売オプションで度入りレンズ装着用のインナーフレームも用意されてます(saruveraはコンタクトレンズ派なので不要)。
OGK Kabuto 122PH はレースシーンで目立つ派手さはないものの、バランスが良くて使いやすい一眼式アイウェア。調光スピードが少々もたつく場面もあるけど、ホビーユースなら許容の範囲内です。これで実勢価格が2万円以下なんだもの、高コスパという評価も納得。できるだけ長く愛用したいな。
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