406ミニベロの BRUNO SKIPPER をカスタムする作業は、ついに終盤を迎えました。ギアの10速化およびボトムブラケット強化、それに伴うディレイラー換装、ハンドルのブルホーン化、カンチブレーキ換装を経て、シフト周りの作業に入ります。一連のカスタム箇所を動作させる要所なりよ。
ブルホーンバーハンドルに装着するシフターには、ダイアコンペ ENE THUMB SHIFTER を使用します。採用理由は、装着時の調整が簡単なフリクション式(ノーインデックス式)で、ブレーキレバーを挿したバーエンド付近のハンドル本体に装着できることですかね。あとはデザインの好み
使用するシフトケーブルは、インナーがロードバイク用 SHIMANO SELECT(コーティングなしステンレス)、アウターが日泉SP31ステンレスアウター(クリアー)です。ENE THUMB SHIFTER に適合するタイコがロードバイク用なので、インナーケーブルはロード用が必須
まずはシフトインナーケーブルをエンド側から ENE THUMB SHIFTER のレバー根元にあるケーブル孔へ通し、タイコを固定部に引っかけます。次にアウターケーブルをバーエンドからフレームのアウター受けまで+余裕分の長さに切断し、先のインナーケーブルに挿入してシフターのカラー部まで通します
ケーブルを通したサムシフターを、ハンドルバーエンドに仮固定。ここでサムシフターを実装する位置や角度を決めておきます。シフトケーブルはバーテープに内装することにしたので、ハンドル下側に沿わせながら数箇所をセロテープで仮止め。無理のない角度でハンドル下に接するようにします
シフトケーブルの仮止めが完了したら、シフトケーブルとハンドルをプラスチックテープで巻いて固定します。プラスチックテープは引っ張ると少し伸びるけど収縮しないので、後で固定位置がズレることがなくて便利です。とはいえ、あまり強く巻くとシフトの引きが重くなっちゃうので、力加減に注意
次にシフターのD環を緩めてからインナーケーブルのエンド側を引っ張り、アウター受け経由でリアディレイラーのアジャストボルト(全閉から2回転させておく)へ。そしてチェーンをインナートップに掛け、ケーブルのエンド側を引っ張りながらディレイラーのワイヤー連結部ボルトへ通して固定します
シフターのD環を締めてシフトレバーを前後に倒し、リア10速が問題なく変速することを確認。さあ、次はフロントシフトの装着だ。そう意気込んでフレームを見ると、もう1本のシフトケーブルを通すアウター受けが存在しない! こりゃあ暗黒技研さんで溶接・新設してもらうしかないか?
それも時間を要する話になるので、一旦はフロントのダブル化を断念することにしました。そうと決まれば、不要な部品は撤去して軽量化しよう。クランクセットをフレームから外し、チェーンリング固定ボルトをトルクスレンチで緩めてインナーチェーンリングを撤去。フロントディレイラーも外します
シングル化したクランクを装着したら、ハンドルにバーテープを巻く準備へ。仮止めしてあったサムシフターを外して、シフトケーブルで宙吊りになる状態にします。その上でバーエンド側からバーテープを巻く際、序盤はバーだけを巻き、3〜4周目からバーとケーブルを一緒に巻くようにするわけです
バーテープは fi’zi:k Terra Microtex Bondcush Tacky を使用します。チェレステを思いっきりくすませた感じのグリーン/ブルーが、BRUNO SKIPPER のステムやフォークと近似色で似合うはず。そんな相方のリクエストでありますが、なかなかに高値なので購入するまで葛藤しましたよ
そんなお高いバーテープを、バーエンド側から巻いていきます。左右ともバーテープをハンドルの内側から引き上げ、外側へ巻きつける感じ。序盤はバーテープをハンドルバーとシフトケーブルの間に通しながらハンドルバーだけに巻き、5周目からハンドルバーとシフトケーブルを一緒に巻いていきます
バーテープを巻き終わったら終端を固定後、巻きはじめのバーエンドもプラスチックテープを巻いて固定し、その上からサムシフターを装着。バーエンドにバーテープを挟み込んでないので、このようにしてバーテープの先端を固定した次第です。これがバーテープ内に導かれるシフトケーブルの構図
ハンドル左側はサムシフターを装着しないので、巻きはじめをプラスチックテープで固定後、ギザプロダクツのバーテープストッパーを被せました。シリコン製ストッパーで覆っておけば、不用意にプラスチックテープが剥がれることはないでしょう。本来はブレーキレバー装着前にハンドルへ通すべき部品
バーテープの終端は、黒色のプラスチックテープを巻いて固定してます。プラスチックテープは収縮しないので、カッチリ固定できる点がありがたいです。まあ、付属テープでキレイに固定するスキルがないだけなんですけどね。デメリットはシワを作りやすいことと、入手しにくいことでしょうか
一連の作業を終えたブルホーンバーハンドルは結構な存在感。ブレーキレバーとサムシフターがバーエンドに集中してるので、中指と薬指が常にブレーキレバーに触れた状態で走行できます。ちなみに、シフトレバーを前方へ倒すとギアが軽くなり、後方へ引くと重くなります。この写真の状態がロー
ほぼ完成した BRUNO SKIPPER カスタム のサイドビュー。FC-5700のインナーチェーンリングを外したことで、外見にも軽量感が出ました。街乗りメインならフロントシングルで問題ないよ、と相方に言い聞かせております。残るはペダルやアクセサリー類の装着だけですね
シフトケーブルのアウター受けを増設するパーツとしては、ケーブルハンガーやハイドロガイドがあります。ただ、BRUNO SKIPPERのダウンチューブ径(28.6mm)に適合しなかったり、外見がスマートじゃなかったりするので、採用を見送りました。スマートに仕上げるなら、やっぱり溶接なのかなあ。
フロントはシングルだけど、リアの10速化は果たしたからイイよね。ペダル、ライト、サイコンを装着したらテストライドしてみようっと。トラブルが発生したときのことを考えて、自宅から近い皇居を周回しようかな。ということで、ついに次回は最終章[試走編]でありますよ。
2 コメント
こんにちは。
フロントシングルでシンプルに纏まって来た感はありますが、肝心の奥様のフィッティングをされているのかが気になる所です。
オリジナルのフラットバーよりもかなり遠い部分を握る事になるので、以前よりも前傾姿勢になる事が予想されます。
更に、前傾姿勢に疲れた時にアップライトな姿勢にしたくても、フラットバーの部分にはブレーキや変速が無いので気軽に休む姿勢になれないのも、前傾姿勢に慣れない方には辛いかもしれないですよ。(日頃からプランクして体幹鍛えていれば別ですがw)
まぁ奥様としては、saruveraさんのオモチャになっても良いと思っているのかもしれませんが。(^^)b
> まりぽさん
お、鋭い指摘ですねえ。都度、ローラー台にセットしたSKIPPERに相方を乗せてチェックしてるので、そこまで外れないとは思いますが、最終的にはそれなりの距離を実走してみないと何とも言えませんよね(撮影時は見栄えを優先してサドルを上げてます)。相方は「もう少し涼しくなったら乗る」と申しておりますので、9月下旬〜10月になったら若洲海浜公園のサイクリングコースで、ビンディング練習を兼ねた習熟走行をしてきますね。本人は乗る気まんまんなので、今のうちにプランクをやらせるかあ。