先日の Hawai’i Ride of the Century(HIROC)は久しぶりのロングライドだったので、複数のマイナートラブルが発生しました。変速のバラつきはケーブル伸びが原因なので、アジャスター調整で解決できます。それより問題なのは、STIのブラケットカバーが破損したことです。
走行中、いやに左手の親指がヌルヌルすると思ったら、STIのゴム製ブラケットカバーが薄くなって破れてました。劣化したゴムの付着&グリスの染み出しで、親指が根本までベタベタ。その指が触れたバーテープも汚れまくりです。まあ、シフトをST-6700に換装して9年半が経つから仕方ないか。
劣化しまくった ULTEGRA ST-6700 のブラケットカバー。ブラケットポジション時に親指でホールドする部分が薄々になり、その中心部が破れてしまいました。その結果、ベタベタしたゴムやらグリスやらが親指に付着し、その指が触れたバーテープに黒色の染みが付きまくり。小汚い。
こりゃあ新品に交換するしかあるまい。メーカーにST-6700用ブラケットカバー(6SC 9818)の在庫があって助かりました。6700系がデビューしたのは2009年だもの、いつスモールパーツが底を突いても不思議はありません。ストック用に、もう1セット購入しときました。
それでは、破損したブラケットカバーを取り外しますか。ところが、STIのブラケット部の突起が障害になり、手で引っ張った程度では外せません。情報収集の末、ブラケットとカバーの隙間にビニール荷紐を通し、それを束ねて引っ張りながらカバーをめくる苦闘のうちに外せました。これ重労働。
新しいブラケットカバーを装着する前に、汚れたバーテープをクリーンアップせねば。とはいっても使う道具は、いつもの WAKO’S フォーミングマルチクリーナー と ペーパーウエス なんですけどね。ホント、WAKO’Sのケミカル類は手放せません。
そんな WAKO’S フォーミングマルチクリーナー をバーテープに向かって噴出。泡が消えないうちに指でバーテープに揉み込み、薬剤を染み込ませます。こういうことができるのは、攻撃性の低いフォーミングマルチクリーナーならではの利点ですね。
やがて汚れが浮き出てくるので、乾く前にペーパーウエスで拭き取ります。ハンドル外側へ向かって、力を入れてネジるように拭くとイイ感じ。白色のウエスが、どんどん薄汚くなっていきます。こんなにも汚れてたのね。汚れつちまつた悲しみに、なすところもなく日は暮れる……。
などと中原中也ごっこしながら作業してる間に、バーテープがキレイになりました。新品同様とまでは言えないけど、洗いざらしの清潔感といった風合です。心配してた fi’zi:k Tempo Bondcush Soft 特有のスエードのような手触りも維持されてます。ああ、よかった。
バーテープの清掃が終わったら、新しいブラケットカバーを装着。とはいえ、このときもSTIのブラケット部の突起が障害になり、手で引っ張るだけでは装着できません。やはりブラケットとカバーの隙間にビニール荷紐を通し、それを束ねて引っ張りながら装着します。
最後にブラケットカバー内側の突起がカチッとSTIにハマるように手で調整し、固定できたら作業は完了。視界に入りやすいブラケット周りがキレイになったことで、10年目を迎えた GIOS FELUCA がリフレッシュされました。まだまだ現役でやっていける!
これまで WAKO’S フォーミングマルチクリーナー をフレームやパーツの清掃に使ってたけど、ここまでバーテープをキレイにできると分かったのは収穫です。おかげでメンテナンスやクリーンアップが捗りそう。自転車を水洗いできなくても、泡洗浄でコンディション維持であります。
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