Hinohara, Tokyo

都民の森を目指して東京横断160km[前編]

saruvera

坂キライが姑息な魂胆で作った “12-30T 乙女ギア” の威力を試すべく、東京都内でヒルクライムできる場所を模索。東京西端の檜原村にあるヒルクライム聖地・都民の森へ行くことにしました。浅草橋から遠い場所だけど仕方ない。百合子が越境するなって言うんだもの
 
都民の森アタックの起点となる武蔵五日市駅まで一般道で約50km。平地における12-30T(12-13-14-15-16-17-19-21-24-27-30)の可用性を確かめるには妥当な距離かな。努めてプラス思考をしながら、5:45頃に我家を出発。朝焼けを背に受けながら、蔵前橋通りを西走します。


 
神楽坂の道端にチタンミニベロ LIGHTCYCLE Ti451 を停めて蔵前橋通り~壱岐坂通り~小石川牛込線と繋ぎ、後楽園遊園地の間を通り抜けて神楽坂下へ。ここから早稲田通りを終端まで走って23区脱出を図ります。週末の早朝は交通量が少なくて走りやすいですな。とはいえヒルクライム用の脚力を温存すべく、25~30km/hでの走行を心がけます。
 
玉川上水に沿って五日市街道を西走7:00頃に早稲田通りの終端から青梅街道へ出ると、2kmほど西走して東伏見四丁目交差点から五日市街道へ突入。玉川上水に沿ったこの道を走り続けて小平市・国分寺市・立川市を通過し、やがて福生市へ。なおも横田基地のフェンスに沿って進み、国道16号を目指します。
 
拝島の武蔵野橋から八王子方面の山々を望むスタートから約2時間30分・約38kmを走って、8:15頃に国道16号へ合流。青梅線・八高線に架かる武蔵野橋の頂上からは、八王子・高尾方面の山々が見えます。この山並みに連なって、都民の森を擁する三頭山があるわけでしょ。うへえ、上りたくねえなあ……。
 
新秋川橋から檜原村の山並みを望むさて、武蔵野橋の南詰を右折して再び五日市街道を西走すると、多摩川を渡河してあきる野市へ突入。緩やかながら確実に斜度が増えていき、フロントギアをインナーに変速する場面も。新秋川橋に差し掛かる頃には、正面に檜原村の山々が見えてきました。
 
武蔵五日市駅の前で LIGHTCYCLE Ti451 を停めるそのまま五日市街道を進み、9:00頃に武蔵五日市駅前へ到達。ここまでの走行距離は約48.5km。都民の森までは約27.5kmといったところでしょうか。この先に待ち受ける登坂を思うと、気が重くなるばかり。ねえ、もう帰っていい?
 
橘橋から本格的なヒルクライムがはじまる逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ。己を奮い立たせるようにコンビニで補給を済ませ、五日市街道から檜原街道へと名前が変わった道路を直進。あれ、意外と走れるじゃない! うへへ、アウターで走る余裕すらあるぞと、すっかり浮かれ気分で橘橋へ到達しました。
 
檜原街道で東京南端の境界を進む橘橋を通過して本宿地域に入ると、所々にキツめの勾配が現れます。そうはいっても、インナー×ローにすれば問題なくクリアできる程度。見せてもらおうか、乙女ギアの性能とやらを。などとほざきながら、南郷地域の深い緑を楽しむのでありました。
 
上川乗のY字路を右へ進むさすが30Tだ、何ともないぜ! これなら和田峠にも行けるかもと甘い夢を見てるうちに、上川乗のY字路へ到達。道路標識に書かれた「都民の森まで12km」の文字に、もう残り1/3強かと心が弾みます。ここが地獄のはじまりとも知らずに……。
 
人里の井上食品前で最初の脚着き上川乗から数百メートル、人里地域に入ると一気に勾配がキツくなってきました。インナー×ローでも悲鳴を上げたくなるレベル。他のサイクリストに声をかけていただきながらガンガン抜かれます。そして、ついに井上食品の前で足着き。ド、ドリンクを自販機で補充するためだもん!
 
九頭龍神社前の勾配で心が折れる脚の疲労が軽くなったことを確認して走行を再開したものの、なおもキツくなる勾配に脚が折れそう。さらには九頭龍神社前でハイカーから「まだ先は長いですよ!」と余計なアドバイスをかけられ、心もポッキリ折れました。もうヤダ、こんな坂。
 
三頭山荘の入口で再び脚着きああ、早く終わってくれないかなあ、この坂。ブツブツと恨み節をつぶやきながら、どうにか三頭山荘の入口へ。そこには「都民の森まで4km」の文字。ええっ、上川乗から1時間以上かけて8kmしか進んでないのかい!? もうね、脚を着くしかありません。
 
奥多摩周遊道路の料金所跡しばし立ち尽くした後、我を取り戻して登坂を再開。11:45頃、ようやく奥多摩周遊道路の料金所跡へ到達しました。おいおい、1kmしか進んでないじゃない。イイの! ここからはじまる10%勾配に備えて脚力を回復させるの! そんな言い訳をして15分ほど休憩。
 
都民の森まで最後の10%勾配それにも関わらず、あっという間に潰える我が脚。これはアレだ、小野田坂道くんのように歌って己を鼓舞しよう。♪ヒーメヒメ、ヒメ……、悲鳴しか出ません。ギギギ、あんちゃん苦しいよう! またもや脚を着いてしまったうえ、ビンディングキャッチを失敗して立ちゴケする始末。
 
都民の森の入口が見えてきた涙目になりながらペダルをセコセコと回し、オジサン集団と励まし合いながら登坂を続ける先に、とうとう都民の森の入口が見えてきました。正直、過去に出場した富士ヒルハルヒルよりツライ状況で、それから解放されることが至上の喜びに感じられます。
 
都民の森に到達した チタンミニベロ LIGHTCYCLE Ti451こうして12:25頃に都民の森へ到達。これまでに経験したことのない苦しさに満ちた76km走でありました。ともあれ、再び空になったボトルに自販機のミネラルウォーターを満たし、満身創痍の我が身を休ませるべくベンチにへたり込みます。燃え尽きたぜ……、真っ白にな……。
 
小休憩の後、空になったドリンクボトルに給水を済ませると、猛烈な空腹感が襲ってきました。が、緊急事態宣言下とあって売店は休業中。携帯してた薄皮ミニあんぱんは、ここまでの道中で食べ尽くしちゃったし。ここはMag-onエナジージェルで糊口をしのぐか。うう、ひもじい。
 
さて、この空腹を満たすことを最優先に、麓まで降りることを考えよう。ここまで走ってきた道を下って五日市へ出るか、それとも奥多摩湖方面へ周るべきか。しばし逡巡してると、ミニベロガチ勢の雄・みなみさんから無慈悲な指令。その内容に震えながら、次回の[後編]へ続きます。
 

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