乙女ギア 12-30T を作ってみた

saruvera

全国5000万人のヒル嫌イマーのみなさん、こんにちは。何年たってもヒルクライム嫌いが克服できないsaruveraであります。チタンミニベロ LIGHTCYCLE Ti451 のおかげで、平地の巡航速度は40km/hに迫るようになったものの、登坂になるや亀のごときスピードダウンは健在。
 
これはアレだな、機材の問題だな。常用してる 53/39±3T×11-25T では登坂がキツくて仕方ないもの。などと言い訳めいた理由をこじつけ、ヒルクライム用スプロケットの導入を検討。R8000系リアディレイラーはショートケージでも30Tまで許容するので、歯数が多くて踏みが軽い “乙女ギア” も使えるぜ!

この記事の目次

  1. CS-R8000のラインアップとギア構成
  2. 12-30Tを組むためのギアユニット構成
  3. 12-30Tを組むための追加ギアユニット
  4. 12-30T 乙女ギアの装着と落とし穴


 

CS-R8000のラインアップとギア構成

11-25T11-28T11-30T11-32T12-25T14-28T
T数刻印T数刻印T数刻印T数刻印T数刻印T数刻印
2511S 25A
11S 23B
11S 21B
2811S 28A
11S 25B
11S 23C
3011S 30A
11S 27A
11S 24A
3211S 32A
11S 28B
11S 25C
2511S 25A
11S 23B
11S 21B
2811S 28A
11S 25B
11S 23C
232527282325
212324252123
1911S 19B
11S 17A
2111S 21C
11S 19C
2111S 21C
11S 19C
2211S 22A
11S 20A
1911S 19D
11S 18B
2111S 21E
11S 20C
171919201820
1611S 16A1711S 17B1711S 17B1811S 18C1711S 17C1911S 19F
1511S 15A1511S 15A1511S 15A1611S 16B1611S 16A1811S 18D
1411S 14A1411S 14A1411S 14A1411S 14A1511S 15A1711S 17C
1311S 13A1311S 13A1311S 13A1311S 13A1411S 14A1611S 16A
1211S 12A1211S 12A1211S 12A1211S 12A1311S 13B1511S 15B
1111S 11A1111S 11A1111S 11A1111S 11A1211S 12B1411S 14B
ULTEGRA カセットスプロケット CS-R8000 は、クロスレシオの11-25Tからワイドレシオの11-32Tまで全6種類がラインアップされてます。ショートケージのRD-R8050-SSで使えるのは最大30Tなので、装着可能な乙女ギアとしては11-30Tが最大値ですかね。
 
11-30Tのギア構成を見ると、トップ側は1Tずつ増えるクロスレシオで、ミドルレンジは17-19-21と2Tずつ、ロー側は24-27-30と3Tずつ増えるワイドレシオになってます。このギア構成の不満点は、平地で多用する16Tがないこと。15Tは軽すぎて17Tは重すぎて、結構ギクシャクするのよねえ。
 
坂のない東京下町に住んでると、ヒルクライムできる場所へ行くのに結構な距離を走らなくてはなりません。その移動でムダな消耗をしたくないので、16Tは外したくないところ。どうしたものかと思案してると “ないなら作ればいいじゃない” という悪魔の囁きが聞こえてきました。
 

12-30Tを組むためのギアユニット構成

確かにシマノのカセットスプロケットは、1枚〜3枚ごとにバラせるし、補修用にギアユニットもバラ売りされてます。ただし、両隣のギアとの変速性を確保するために、同じ歯数のギアで複数の種類があります。変速できる組み合わせにするには、刻印されたアルファベットの繋がりを無視できません。
 
11-30Tに16Tを入れる場合、11-25Tや12-25Tに使われてる16Aは、11-30Tの17Bとの繋がりが確保されてないので使用不可。どうしたものかとディーラーマニュアルを読み返すと、CS-R9100の12-28Tに謎を解くカギがありました。
 
CS-R9100の12-28Tも、CS-R8000の11-30Tも、19Cと15Aは共通してたのです。つまり、もともとの17Bを17Cに交換して16Aを追加すれば、各ギアが繋がるわけです。そして17Cも16Aも、CS-R8000の12-25T用ギアユニットが存在するじゃありませんか!

CS-R9100CS-R8000
12-28T11-25T11-28T11-30T11-32T12-25T
T数刻印T数刻印T数刻印T数刻印T数刻印T数刻印
2811S 28A
11S 25B
2511S 25A
11S 23B
11S 21B
2811S 28A
11S 25B
11S 23C
3011S 30A
11S 27A
11S 24A
3211S 32A
11S 28B
11S 25C
2511S 25A
11S 23B
11S 21B
252325272823
2311S 23C
11S 21C
11S 19C
2123242521
211911S 19B
11S 17A
2111S 21C
11S 19C
2111S 21C
11S 19C
2211S 22A
11S 20A
1911S 19D
11S 18B
191719192018
1711S 17C1611S 16A1711S 17B1711S 17B1811S 18C1711S 17C
1611S 16A1511S 15A1511S 15A1511S 15A1611S 16B1611S 16A
1511S 15A1411S 14A1411S 14A1411S 14A1411S 14A1511S 15A
1411S 14A1311S 13A1311S 13A1311S 13A1311S 13A1411S 14A
1311S 13B1211S 12A1211S 12A1211S 12A1211S 12A1311S 13B
1211S 12B1111S 11A1111S 11A1111S 11A1111S 11A1211S 12B
 

12-30Tを組むための追加ギアユニット

とはいえ、単に16Tを追加すると都合12速になっちゃうので、トップエンドの11Tを省かなければなりません。トップエンドにはロックリングを装着する必要があるため、これを可能とするツバ付き12Tと13Tを調達。14Aとの繋がりが確保された12-25T用の13Bと12Bです。
 
こうして4枚のギアユニットを買い足すことで、12-30Tの乙女ギアを作る準備が整いました。ちなみに、この4枚の購入金額は合計2,500円くらい。カセットスプロケットより割高だけど、そんなに大きな出費にならずに済みます。ただし、シマノ非推奨の手段なので、何かあっても自己責任。

T数刻印品番注釈
1711S 17CY1Y91720012-25T用
1611S 16AY1Y91600012-25T用
1311S 13BY1Y91310012-25T用 ツバ付き
1211S 12BY1Y91210012-25T用 ツバ付き
 

12-30T 乙女ギアの装着と落とし穴

乙女ギアの材料が揃ったら、いよいよ装着作業の開始。まずは チタンミニベロ LIGHTCYCLE Ti451 のリアホイールを外し、使用中のスプロケットを取り外しておきます。ついでに、これらのホイールやスプロケットを清掃して準備万端。
 
乙女ギアの材料 11-30Tと補修用ギアユニットこれが12-30T 乙女ギアの材料。奥から時計回りに、ULTEGRA CS-R8000 11-30T、追加ギアユニットの17C、13B、12B、16A。11-30Tから17Bを抜いて17Cに差し替え、16Aを足して、13Aを13Bに交換、そして12Aを12Bに交換して11Aから外したロックリングを装着します。
 
乙女ギア12-30Tと男気ギア11-25Tの対比12-30Tのスプロケット山は、なだらかな斜面で裾野が広い。奥の11-25Tと比べると、ものすごく大きくて存在感があります。これ、ホントに使えるのかよ!? 最大ギアが5Tも増えたものだから、使用中のチェーンの長さが足りるか心配です。
 
CS-R8000 12-30Tの重量そんな12-30Tスプロケットの重量は281g。11-25Tが221gだったので、60gの増加になります。ちなみに11-30Tは268g。この重量増を乙女ギアの難点と見るべきか。踏みの軽さとスプロケ自体の重さは相反するものなのだよ、トホホ。
 
乙女ギア 12-30T を451ホイールに組んだ状態NOVATEC JACKY 451 リアホイールに装着した乙女ギアの大きいこと。ホイールサイズが18インチかと錯覚しちゃうほど、スプロケットの主張が強い外観でありますな。いやいや、ここは名を捨てて実を得る場面。山を上れれば、それでイイのだ。
 
12-30T インナーロー乙女ギアを付けたリアホイールを LIGHTCYCLE Ti451 に装着。フロントギアがインナーの場合、ローエンドまで変速できました。ただ、スプロケットとプーリーが接近しすぎなのと、19Tから17Tへの変速がバラついたので、リアディレイラーのテンションを調整します。
 
チェーンがフロントディレイラーに挟まった次にフロントギアをアウターに入れ……。チェーンがフロントディレイラーとチェーンリングの間に挟まって、アウターに変速できません。前後ディレイラーのアジャストボルトを調整しても一向に改善しないので、気分転換に外出。で、帰宅後に操作したら正常に変速するんだものなあ。何が起きた?
 
12-30T アウターはトップに入らずとはいえ、やっぱりアウターに入れるとチェーン長が足りなくなりました。下から2速目の27Tでゴリゴリ音が発生、ローエンドの30Tにはチェーンが突っ張って入りません。この問題はチェーンを交換して最適長にすれば解決するけど、とりあえずアウター×ロー2速を封印することで凌ぐとしよう。
 
乙女ギアでアウター落としNGアラートの張り紙うっかりアウターローへ変速しないように、注意喚起メモをサイコンに貼り付けました。2F(フロントアウター)3R(リア3速)から下に変速するなと。あとはDi2のシンクロナイズドシフトを設定して、アウター×ロー2速に入れようとするとフロントがインナーに変速するようにしておくか。
 
こうして、12-30T 乙女ギアの装着が完了。スプロケットを大径化する場合、リアディレイラーのキャパシティ内であっても、チェーン長が不足するという落とし穴があります。クイックリンクを使えばチェーン交換の苦労は少ないけど、その度にクイックリンクを新調するのがなあ……。
 
さて、男気ギア(11-25T)から乙女ギア(12-30T)への換装は、想定より調整に手間取ったことでテスト走行の時間がなくなってしまいました。仕方ない、ぶっつけ本番で都民の森まで走ってくるか。ということで、お話は[乙女ギア実走編]へ続きます。
 

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