チタン製ミニベロ LIGHTCYCLE Ti451 を組むに当たって、軽量・高剛性なフレームの素性をスポイルしないパーツを使おうと思案しております。そうはいっても予算には限りがあり、また自分の走り方のクセもあるわけで。採用するハンドルバーを決めるにも時間を要しました。
で、あちこちのレビューを比較したり実物を触ったりして、ようやく1本のカーボンハンドルの購入に至りました。それが One by ESU ジェイカーボン グランモンロー SL です。日本人に最適なポジションのハンドルとしてヒットしたジェイカーボンの軽量版で、ハンドル沼の終焉との評価に刺激されて入手。
One by ESU ジェイカーボン グランモンロー SL は、カーボンハンドルならではの複雑な形状。とはいっても、見た目は地味。扁平したフラット部分にエアロハンドルほどの前後幅はなく、バーテープを巻くことが想定されてます。正面のステム両脇に浮かぶブランドロゴも、シルバーで控えめ。
ジェイカーボン グランモンロー SL のドロップ部は、曲がりRが終わる辺りから左右に開きはじめ、バーエンド左右幅がショルダー左右幅より20mm広くなってます。saruveraが購入したLサイズは、ショルダー幅がC-C420mm、バーエンド幅がC-C440mm。ちなみに重量は211gでした。
STI取付部の直下に、指の掛かりをよくする切り落とし(フィットゾーン)が設けられてます。また、ドロップアーチは外側斜め45°が最大3mmほど削ぎ落とされた平面になってます。下ハンを握ったとき、この平面に掌がフィットすることでホールド感が増し、さらに自然と脇が閉まるそうです。
組み合わせるステムは One by ESU スージーステム を使用。3年ほど前に購入して未使用だったブツで、ステム長はC-C70mmです。ライトサイクル高橋店長の “ステムは金属製にしたほうがイイ” という助言に従い、にゃんこステムの出番となりました。アルミ製で重量は143gと重め。
滑りやすいカーボン製ハンドルをアルミ製ステムに組み付けるため、カーボンパーツ固定用ペーストを使用します。ところが、どこのショップも在庫切れで、ようやくヨドバシ・ドット・コムで Morgan Blue Carbon Assembly Paste を入手できました。100ml瓶で一生使えそう。
スージーステムのハンドルクランプ内側に Morgan Blue Carbon Assembly Paste を塗布。ねっちょり粘度が高く、そしてザラついてます。これが接合面の摩擦係数を高め、カーボンパーツがズレるのを防ぐのでしょうね。一方、ボルトは緩み止めのロックタイト222を塗布。
組み上がった ジェイカーボン グランモンロー SL と スージーステム は、こんな感じ。パット見はごく普通なんだけど、よく見ると曲線と直線が複雑に組み合わさってウネウネとした構造体であります。“ライダーに正しい姿勢をもたらしてくれる” という使用感を、早く味わいたいものですな。
さて、ステムとコラムはどちらも金属なので、接合面にはお馴染みのデュラグリスを塗布します。このグリスは8年くらい使ってるけど、まだ2/3以上も残ってます。使い終わるのは、いつになることやら。あ、ここの固定ボルトにもロックタイト222を塗布しますよ。
ステムを LIGHTCYCLE Ti451 のコラムに通し、取り付け角度を調整。まだ仮組なのでボルトは軽く締めただけ。ポジションが決まったら、指定トルクで本締めします。ジェイカーボン グランモンロー SL は、ライダー側に向かって微かに湾曲してるんですね。この写真を見て気付きました。
ジェイカーボン グランモンロー SL を装着した LIGHTCYCLE Ti451 のフロントビュー。ハンドルはハの字の末広がりではありません。ドロップ部が一旦絞られてから終端に向かって広がる形状なので、前方から見ても下ハンが広いと分からないですね。不思議なカタチ。
この LIGHTCYCLE Ti451 を横から見ると、ジェイカーボン グランモンロー SL がアナトミックシャローに属するハンドルだと分かります。コンパクトなハンドルと短いステムの相乗効果で、フレームのデカさが際立ちますね。ステム角は77°で少し前上がりだけど、好みの許容範囲内。
ハンドルを組み付けたことで、LIGHTCYCLE Ti451 のシルエットがハッキリしてきました。次はSTIの組み付けとケーブル配線。あ、ジャンクションAをバーエンドに装着できるか確認しなくては! ということで、コンポの調達と合わせて調査してきます。この続きは、また近いうちに。
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