Sekiyado Castle, Chiba

晩秋の江戸川峠を越えて三県境へ[前編]

saruvera

全国でも珍しい “平地の三県境” が、ちょっとした話題になってますね。栃木・群馬・埼玉が接する三県境の存在は知ってたものの、現地を訪れることなく現在に至ってます。かつて走りに行った渡良瀬遊水地のすぐ近くだというのに。ならば、この機会に行ってみるか。
 
我家のある浅草橋から三県境へ行くには、江戸川CR〜利根川CR〜渡良瀬川CRをつなぐルートがベストかな。結構な走行距離になるから、1週間前に試したハンドル周りの調整具合もじっくり確かめられそう。そんな思惑を抱いて7:00頃に出発。蔵前橋通りを東進して江戸川CRへ向かいます。


 
市川橋西詰から江戸川サイクリングロードへ朝日に向かって蔵前橋通りを東進。隅田川を蔵前橋で越え、荒川を平井大橋で越え、東京の東端にある市川橋の西詰から江戸川サイクリングロードへ。このまま江戸川の右岸CRを遡上し、6kmほど上流の葛飾橋に向かいます。さすがに風が冷たいけど、向かい風そのものは大人しめで助かった。
 
葛飾橋を渡って江戸川の左岸へで、葛飾橋で江戸川を渡って左岸CRへ。約1年ぶりの千葉県突入であります。ここからは江戸川左岸CRを遡上して関宿城を目指しますよ。いつもの荒川CRと比べると人が少ないので走りやすい反面、単調な走行に陥りがち。ちゃんとペース配分を意識せねば……。
 
上葛飾橋の下に広がるコスモス畑と言った舌の根も乾かぬうちに、上葛飾橋の下に広がるコスモス畑へ寄り道。へえ〜、もう11月中旬だというのに満開に近い状態で咲いてるんだなあ。などと感心しながら写真を撮ってるうちに15分くらい経過しちゃいました。これはマズイ、先を急ぐとしよう!
 
建設中の三郷流山橋が見えてきたところで、LIGHTCYCLE Ti451のハンドルポジションを見直した影響で、着座位置の自由度が高まりました。移設したDi2スプリンタースイッチとの相乗効果で、下ハンドル使用時の走りやすさが格段に向上。わずかな変更がもたらす多大な効果に感動を覚えつつ、建設中の三郷流山橋を通過であります。
 
運河河口公園でチタンミニベロを停車こうして8:50過ぎに運河河口公園へ到達。おや、2時間近く走ってるのに走行距離が35kmとな? 少しずつ向かい風が強くなってきたとはいえ、スローペースが過ぎるだろ。いつもの荒川CRより4km/h近く遅いアベレージ。自転車は走りやすくなったはずなのに、何が起こってるんだマイレッグ。
 
江戸川CRの脇に建つキッコーマンの醤油工場そんな違和感にお構いなしで、向かい風は強さを増すばかり。玉葉橋を通過したあたりから完全に江戸川峠の様相を呈してきました。ああ、どんどん脚が削られていく。おまけに、キッコーマンの工場から漂う醤油の香りに刺激されたのか、空腹感まで頭をもたげてくる始末。
 
ノスタルジックな佇まいの東武野田線鉄橋携帯してたミニあんぱんで空腹を紛らわせつつ、9:45頃に東武野田線の鉄橋を通過。おかしいな、10:00には関宿城へ着く計画だったのに。もはや脳内はネガティブ思考だらけ。関宿城ってこんなに遠かったかなあ、11月に江戸川CRを走ると決まって脚を痛めてたなあ、ドウセオレハ……。
 
江戸川CRの前方に関宿城が見えてきたそれでもコンビニ休憩を挟んで微速前進を続けた末、とうとうサイクリングロードの前方に関宿城が見えてきました。サイクリストの姿が増えはじめ、江戸川峠が緩くなった瞬間にブチ抜かれること数回。アツくなるな、この先も走る脚を残すんだ。そんな言い訳しながら前進します。
 
関宿城を望むチタンミニベロ LIGHTCYCLE Ti451そして10:50過ぎ、ようやく江戸川CRの最上流にある関宿城へ到達。当初の計画から50分遅れだけど気にするな。これからはじまる利根川CRの走行に備え、ひとまず休憩に徹しよう。なにせ、北関東の風は容赦ないほど強いのだから。
 
境大橋を渡って利根川の左岸へ関宿城で20分ほど休憩した後、境大橋を渡って利根川の左岸へ。茨城県に突入であります。その実、高所恐怖症ゆえ橋幅と強風にビビりまくり、および腰で愛車を押し歩いての渡河。事前から最大の難所と把握してたものの、橋を渡りきるまで変な汗と涙が止まりません……。
 
やっとの思いで境大橋を渡りきり、利根川左岸CRの遡上を開始。帰路もこの恐怖を味わうのかという邪念を追い出し、19km先の渡良瀬遊水地を目指します。まずは利根川と渡良瀬川の合流点へ向けて前進し、三県境が待つ次回[後編]へ続きます。まさか、あんなアクシデントも待ってるとはつゆ知らず。
 

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晩秋の江戸川峠を越えて三県境へ[前編]