ゴールデンウイークといえば、仕事用の余力を気にせず走れるロングライド好機。ならば、久しぶりにセンチュリーライド(100mile=約160km走破)しちゃいますか。そんな動機で、5月初旬の連休中にツール・ド・うどん(TDU)2019の第2ステージを決行しました。
今回のお目当ては、加須うどんの人気店・久下屋脩兵衛。前半は江戸期からの水運路だった曳舟川〜葛西用水をたどるポタリング、後半は広域農道クルージングを経て荒川CRで都内へ戻る160km超のルート設定です。この試みに、家族の説得に成功した7人のミニベロおやじたちが挑みます。
| TDU2019 stg.2 加須うどん 参加者 | ||
| saruvera | GIOS FELUCA | 451ミニベロ |
| sambeさん | BILLION LIONEL | 451ミニベロ |
| KONさん | GIOS FELUCA | 451ミニベロ |
| まりぽさん | Pocket Rocket Pro | 451ミニベロ(お花茶屋で合流) |
| くらたまごさん | TREK EMONDA SL6 | 700Cロード(野鳥の森で合流) |
| misaさん | Tyrell SV | 406ミニベロ(野鳥の森で合流) |
| SADAさん | GIOS FELUCA | 451ミニベロ(久下屋脩兵衛で合流) |
朝焼けに染まる浅草から駒形橋で隅田川を渡り、スタート地点のアサヒビールタワー前へ。黄金色に輝くウ○コ 炎のオブジェを見上げるsambeさん@BILLION LIONEL、KONさん@GIOS FELUCAの2人と合流を果たします。そろそろ7:00。満を持して出発しますか!
まずは浅草通りを東走して押上へ。そして、東京スカイツリーのふもとを起点とする曳舟川通りの北上を開始します。この通りはもともと江戸時代に作られた水路(葛西用水の下流部)で、舟を陸から曳いたので曳舟川と呼ばれたそうです。その様子は歌川広重の浮世絵から偲ぶことができます
そんな曳舟川通りで向島・京島・八広など、下町情緒や大正浪漫の残滓が点在する界隈を縦断。やがて正面に荒川右岸が見えてきました。ところが、この先の四ツ木橋は自転車で渡りにくい構造でありまして、1つ下流に架かる木根川橋から平和橋通りへの迂回を余儀なくされます
というわけで、平和橋通りで水戸街道(国道6号)を横断して曳舟川の川筋へ復帰。曳舟川親水公園に姿を変えた川筋に沿って、葛飾区内を北上していきます。このあたりの道路は親水公園の木々に覆われ、ポタポタ走ってるだけで気分爽快。うーむ、サイクリング日和だなあ!
そして7:30過ぎにお花茶屋駅前で、まりぽさん@Pocket Rocket Proと合流。余裕を持たせた予定より5分遅れるとは、のんびりペース過ぎたか。タイムキーパーな性格のsambeさんに促され、そそくさと走行を再開。遅れを取り戻すよ! と後方から突かれつつ亀有駅方面へ進みます
亀有駅の北で環七を横断すると、足立区に突入。それと同時に曳舟川の名は消え、川筋は葛西用水桜通りという名称になります。かつての農業用水(葛西用水)と水運路(曳舟川)の境目が、環七とほぼ重なるのは単なる偶然だろうか。などと考えながら、ツツジの生け垣が続く川筋を進みます
ほどなくして葛西用水桜通りは垳川と交差。ここで埼玉県八潮に突入すると、それまで暗渠だった葛西用水が、水面の見える開渠になりました。自治体が変わると水路の姿も変わることに関心してたら、道を間違えて直進しちゃった。面目ない
首都高6号三郷線の八潮PAをぐるりと回るように走って葛西用水の端へ復帰。住宅地の中心部を縫うように流れる葛西用水に沿って、一方通行の生活道路を進みます。道幅が狭くて歩行者も多いので、低速走行は避けられません。焦らずポタリングに徹しよう
やがて草加市に入ると、かなり郊外感が濃くなってきました。のどかな風景が旅情を掻き立てますなあ。外環道の北側はその度合が増し、田畑と農家らしい大型家屋が目立ちます。この辺りは、まさに葛西用水と共生してきた集落なんだろうなあ
やや進んで、沿道に町工場が増えてきたと思ったら、越谷市へ突入してました。JR武蔵野線をアンダーパスして、トラックが往来するようになった葛西用水の側道で市街地方面へ北上します。時刻は8:45になろうというところ。朝方の冷気はすっかりなくなり、日差しが強くなってきました
その先で、葛西用水は産業道路(県道115号)と交差し、谷古田領元圦で元荒川の地下に潜ります。ここから葛西用水は大きく蛇行するので、合流時間を優先してショートカットすることにしました。しらこばと橋で元荒川を渡り、そのまま産業道路を直進
しらこばと橋から2.8kmほど北で葛西用水(逆川)沿いに復帰し、定刻きっかりの9:00にキャンベルタウン野鳥の森へ到着。くらたまごさん@TREK EMONDA SL6、misaさん@Tyrell SVと合流します。この時間厳守っぷりにsambeさんは満足そうな表情
6人に増えたミニベロおやじ集団は、葛西用水と合体した大落古利根川に沿って県道19号を東進。やがて大きな土手が見えてきました。って、ありゃあ江戸川じゃね? どぅふふ、またもや直進しすぎたようですな。幸い、もともとルート設定してた広域農道が近かったので、大きく逸脱せずに済んだわい
一同の冷たい視線を背中に感じながら、笑顔で収穫らくらく農道(何というネーミング)を北上。国道16号の北側で、すっかり牧歌的な風景に溶け込んだ中川を渡って本来のルートへ復帰しました。さあ、いよいよ高速クルージング区間のはじまりですぞ。みんなでボクを曳いてくれ!
6台トレインで走った甲斐あって、10:10頃にアグリパークゆめすぎとへ到達。いやあ暑くなってきた、喉が乾いた、小腹が減ってきた。予定の到着時刻に間に合ったと勘違いし(実際は20分遅れ)余裕の表情。50kmくらい走ってるんだもの、この道の駅で小休憩しようよ
ここの野菜直売所前で売ってた玉こんにゃくが、モーレツにウマい! 甘辛い煮汁がしっかり染みてて、玉こんにゃくの風味や食感とベストマッチ。よく煮込んだアツアツなのが素晴らしい。後ろでsambeさんが鶴ちゃんとか竜ちゃんとか騒いでるけど放っておこう
がっつり休憩して時刻を確認すると10:30。予定してた到着時刻じゃん(本当の予定時刻は9:50)。余裕ぶっこいて走行を再開し、約22km先の久下屋脩兵衛へ向かいます。勘違いに気づかない一行と、本来の予定通りの時間軸で店へ向かう現地合流組のSADAさん。ズレた2組の行方は、次回[後編]で。

むさしのエン座の糧うどんは、人参・紫芋・小松菜を練り込んだ麺や野菜が添えられ、とてもフォトジェニック。滑らかな喉ごしで、武蔵野うどんっぽいコシやゴワゴワ感はありません。肉汁は甘さ控えめでキリッとした味わい。とことん洗練して到達した1つの方向性といったところでしょうか
食後、読者のkobaさん@GIOS FELUCAに見送られて石神井公園を後にした一行は、富士街道で北東へ進んで
テルさん@Tyrell FXが先導役になったミニベロ集団は、住宅地を通過して新緑に覆われた
その先で、我々の行く手を阻む
まあ、よいではないか。首都高の北側はキレイな桜が咲いてたし。結果オーライということで勘弁してつかあさい。口数が少なくなってきた一行に、自己弁護しまくるsaruveraでありました。みんな、ルートマップを引くときは道路状況をよく確認しようね!
さて、
浮間公園の北側で荒川右岸サイクリングロードへ入った我々の右手に、
その下流、
そして
キンキンに冷えたコーラで喉を潤した後、キッチンとれたて前に参加車両を並べて記念撮影。Tyrell FX、Tyrell SV、GIOS FELUCA、CYCLEHEART SPARTAN、TREK EMONDA SL6、DAHON Visc. P20、BILLION LIONEL……今回も多様なミニベロたちが集まりました
8:00過ぎにキッチンとれたてへ着くと、やがてsambeさん@BILLION LIONEL、くらたまごさん@TREK EMONDA SL6、そして初参加のzu_rararaさん@CYCLEHEART SPARTANも合流。仕事都合でDNSという
朝の冷気と春の日差しが相まって、荒川CRは心躍る気持ちよさ。サイクリングロードに沿って続く
そんなポタポタ気分で、9:40頃に
時間が押してきたので、9:50に彩湖を出発。
さて、朝霞駅南口のロータリーからルートに復帰した一行は、陸上競技場や野球場の西側にある
そのまま国道254号を横断して南下すると、通りの両脇に
そして10:40過ぎ、石神井公園へ到着。石神井池の南側にミニベロを停めて身だしなみを整え、
石神井公園ふるさと文化館の2階には展示室があり、練馬区の歴史や出土品などが常設展示されてます。その一角に “40年前の練馬区” と題された昭和な街角が再現されてるのだけど、こりゃあ1960年代(50数年前)の風景だろ。70年代はもうちょっと現代的だったぞ


はい、TDU2018マイヨジョーヌは “素うどん” Tシャツ。2016
副賞は10月末に仕込んだ
ところが、優勝者KONさんと2位yuugaさんを筆頭に、合計4人がインフルエンザでダウンして欠席。猛威を振るってますなあ。職場にも罹患者が多いし気をつけよう。そんな言葉を交わしながら、8人のミニベロおやじたちは店裏手に拡張されたテント内で酒宴を開始
名物のゲタ盛り(鶏ハム・タコマリネ・鴨スモーク・ピクルス・チーズせんべい・チーズ春巻き・燻製ポテサラ・マグロアボカド)やバジルソースが香るモツ煮を突きながら酒盃を重ね、自転車談義はヒートアップ。今年はTOKYOエンデューロに加えて、金精峠と湾イチかあ
この日、昨年のTOKYOエンデューロで助っ人参戦してくれた