早朝に起きた眠気のせいか、それとも家族サービス兼務の疲れが出たか。緊張感のないまま「第11回 Mt.富士ヒルクライム」のスタート時刻を迎えたミニベロオヤジたち。どろんとした眼でスタートゲート前に立ち、8:15のスタート合図を待ちます。
どこかの市長だかの挨拶が終わり、ようやくスタート。とはいえ、1.3km先の計測開始ラインまではパレードラン区間。森の空気を吸って、眠気を覚ますとしますか
計測開始ラインを越えた瞬間、ペースアップする人が続出。テルさんも先行します。この流れに乗りたいところだが先は長い。ケイデンス80rpmを目安にマイペースで進もう
ところが、料金所の手前は結構な勾配で、早くもズルズルとペースダウン。ここまで並走してたSADAさん(3年連続出走)に置いてかれ、あえなく単独走行に ( ;´Д`)
今回もこのパターンかと凹んでると、後方からHMX-12マルチさん登場。「結構いっぱいいっぱいです」と笑う彼(彼女?)のペダリングを見て、あることを思い出しました
それは引き脚。わざとらしいくらいの引き脚を使うと、脚が辛くならずにペダルを回せるではないか! これで走行ペースが上がり、最初のトイレ前でSADAさんをロックオン
SADAさんをパスしたことで自信を持ち、この引き脚を使ってケイデンス78rpm前後でスコスコと登坂。4.5km地点あたりで、ついに第14組の集団に追いついたぞ!
そして一合目を過ぎたあたりから、集団を1台ずつパスしていきます。これまで抜かれる一方だったヒルクライムで、前走者を抜くのは快感ですなあ!
その後、追い上げてきたTeam Skyジャージの人に「キツいのは二合目までだから!」とアドバイスをいただき、その言葉を支えに登坂。第1給水所には寄らず、先へ向かいます
10km地点あたりから降車して休む人が増えてきました。確かに心拍はキツくなってきたけど、酸素を吸入すればなんとかなる。二回吐いて二回吸う呼吸法でしのぐのだ
Mt.富士ヒルクライムのコースは勾配と平坦部が交互に続くので、勾配を高めのケイデンスで登り、平坦部では心拍を休める作戦に出ます。さあ、次の集団が見えてきたぞ
わざとらしいほどの引き脚を実行する中で、登坂になると肩と腕にムダな力が入るクセが解消されてることに気づきました。何度も指摘されてきた悪癖が消えたところで、ヒルクライムは後半戦へ突入。その結末は、次回の[昇天編]をどうぞ。
ヒルクライム
不毛な悪あがきをしてる間に、迎えちゃいました「第11回 Mt.富士ヒルクライム」開催日。出走受付を済ませるため、土曜の朝に相方とチーム小輪爺のyuzanさんをレンタカーに載せ、渋滞に巻き込まれながら大会本部のある富士北麓公園へ13:30頃に到着。
ところが、富士北麓公園の駐車場が満車ということで、3.2km離れた富士北麓駐車場へ回されることに。ようやく自転車(GIOS FELUCAとHARP AS-100)を降ろし、徒歩で大会本部へ向かいます。足のない相方は公園前で降ろしておけばよかった (;´Д`A
炎天下にGIOS FELUCAを押し歩き続け、14:30頃やっと富士北麓公園へ。メーカーやショップのブースが軒を連ね、いろいろなイベントも開催されてます。大きなレースらしいお祭りムードだなあ。おっと、まずは出走受付と応援バス乗車の手続きをせねば
手続きを済ませた後、ファンライドのブースで計量バイクコンテストに参加。いろいろと手を入れたFELUCAの車重が、どんなものなのか知っておきたかったのですよ。で、気になる計量結果は、9.30kg! 思ってた以上に重量級でした…orz
気を取り直して、今度はKUREのブースでチェーンメンテをしてもらうことに。たっぷりのチェーンクリーナーで洗浄した後、ドライチェーンルブを塗布してもらいました。他にもいろいろお世話になったので、今度「Made For Speedシリーズ」を買いますね
こんなことをやりながら、チーム小輪爺のSADAさんやテルさんと合流。出走車両を体育館へ預けることにしました。左がSADAさんの2011年型、右がsaruveraの2010年型。同じFELUCAでも年式が違うと相違点もいろいろあって、おもしろいものです
ショップのブースを回って、Camelbakドリンクボトルやら、塩熱サプリやら、アミノ酸サプリやらを購入。そして物産ブースの「富士宮やきそば」で遅い昼食をとった後、甲府市内のビジネスホテルへ向かいます。明日は早起きしなくちゃね
そしてレース当日。朝3:30にホテルを後にし、精進ブルーラインの峠道を走って会場入り。下山用荷物の預け締切6:00からスタート時刻の8:15まで、グダグダとしゃべりながらストレッチをして時間を潰します。HMX-12マルチさんと話せたのが収穫かな
いい加減、待ちくたびれた頃、我ら第14組(最終出走組)がスタート地点へ移動開始。エナジーゼリーを飲み、前日に買ったサプリをボリボリしながら富士北麓公園のトラックを歩いてスタートラインへ向かいます。今日も富士山がきれいだ!
この期に及んでも、グダグダおしゃべりをしながら、スマホで写真を撮り合うスイーツなオヤジたち。相変わらず、緊張感の欠片もありません。こんな調子で、まともに富士山五合目まで走りきれるのか? その行方は、次回の[開眼編]で。
ハルヒルが終わったと思ったら、もう今週末は「第11回 Mt.富士ヒルクライム」の開催日。これまた苦戦が予想されるけど、ただ指をくわえてるワケではありません。サル知恵を絞って「ミニベロなのにコンパクトクランクを使用する」作戦を導き出しました。
どんだけ姑息なんだ。まずはエンジンを鍛えろよ。そんな仲間の声は華麗にスルーし、FELUCAに装着してるULTEGRAクランク(FC-6700 53/39T)に適合するチェーンリングを物色。ところが、PCD130mmに合う小径チェーンリングなんて見当たりません。
といって、コンパクトクランク一式を新たに購入するのは予算的に無理だしなあ。諦めかけたそのとき、チーム小輪爺のマグナムさんが死蔵してた105コンパクトクランク(FC-5750 50/34T)を貸してくれました。ヒャッホ━━━∩(´∀`)∩━━━!!!
ただ、このFC-5750はクランクアーム長が170mmだから、自分に合った172.5mmのものにしないと。ここはFC-6700のものを流用すればいいや。そんなサル知恵を、クランク外し工具を買いに行ったワイズロード上野で打ち明けたところ……。
「 FC-5750(PCD110mm)とFC-6700(PCD130mm)ではクランクアームも互換性がなく、純正クランクアーム単品の入荷もないんですよ。でも、富士ヒルは勾配が緩いから、直前にイジるよりこのままイキましょう!」とのお言葉をいただきました (´Д⊂
それでも手ぶらで帰宅するのは釈然としなかったので、上野アサゾーに寄り道。シートポストの余剰な部分をカットしてもらいました。無駄な抵抗しまくりであります
切り落としたシートポストは80mmで、42gの軽量化になりました。焼け石に水と言われようとも、何かしら成果がないと引き下がれない心情だったのですよ
というわけで「姑息なコンパクトクランク作戦」は潰え、残された道はエンジン強化だけになりましたとさ。どの道、1年で10kg増量した醜体(180cm/77kg)をどうにかしないと、ヒルクライムはキツいよなあ。日がないけど、少しは走っておくか。
初挑戦の「第2回 榛名山ヒルクライム in 高崎」も終盤を迎え、急勾配が続く榛名湖コース区間へ。ハルヒル最大勾配の14%という榛名神社脇の坂を、「♪なんだ坂、こんな坂」と歌いながらリズムに合わせてペダルを踏み、ヨタヨタと登坂していきます。
その勾配っぷりに足を着く人が続出。危うく集団落車しそうな場面もありました。まあ、朝練で勾配25%を経験してるsaruveraには大したことはない……大したことはない……この坂、長過ぎだろ (;´Д`)
もう脚が回らない、腿が上がらない、腰まで痛くなってきました。いやいや、脚を着くもんか、脚を着くもんか……着いちゃいました…orz 振り返ると、まりぽさんも脚を着いて休憩中。二人で5分くらい坂道を歩いて、再スタートすることに (ノД`)
ひと休みして心拍が回復したまりぽさんは、するすると登坂を開始。一方、置き去りにされたsaruveraは、ダンシングとシッティングをヘコヘコ繰り返しながらヨタヨタ進むので精一杯。降車する人が増えてきたけど、もう脚は着くもんかと変な意地は張るのだ
榛名湖まで残り2kmを切り、道はつづら折りに。降車して脚を休めては登坂を繰り返す人と、抜きつ抜かれつの展開になってきました。こうなると、己は何のために脚を着かず走ってるのか分かりません。そんな自問自答をしながら、それでも走るのであります
道標が示す「榛名湖までの距離」が減ってくことをモチベーションの拠り所にして足掻き続け、ついに残り500m地点へ。スタッフさんの「最後の坂だよ!」を聞いてダンシングに入ろうとした刹那、まさかのマグナム氏@DAHON VECTOR X10登場!
これまで負けたことのないマグナムさんに先行されたことで、魂が抜けました。以後は記憶も定かではなくなった状態で、榛名湖コースの計測ラインを通過
何はともあれレースは終わり、榛名湖畔のゴールゲートが見えてきました。沿道からの声援に手を振って応えるうちに、抜け出てた魂も戻ってきたようです (゚Д゚≡゚Д゚)エッナニナニ?
とにかく、初ヒルクライムレースを完走できました。先着してたチーム小輪爺の面々と合流し、相棒GIOS FELUCAと記念撮影(へそちらスマソ)。登る榛名のキャンプ村!
なお、チーム小輪爺メンバーのリザルトは下記の通りです。
・sambeさん 1:01:26.073(男子40代の部 439位/1211)
・tomoさん 1:05:34.531(男子30代の部 500位/922)
・まりぽさん 1:13:05.439(男子40代の部 874位/1211)
・マグナムさん 1:14:37.423(男子高校・20代の部 383位/490)
・saruvera 1:31:23.503(男子40代の部 1111位/1211)
成績はともかく、下山中も沿道から「お疲れさま~」の声援が絶えず、これまでで最も温かくて楽しいレースでした。大会本部で鍼灸サービスを受けながら、来年の成績向上を誓うのでありました(おケツを剥かれた姿で)。さあ、次はMt.富士ヒルクライムだ!
ついに迎えた「第2回 榛名山ヒルクライム in 高崎」。実家の社用車キャラバンにGIOS FELUCAを積み込み、朝4:00に高崎駅西口へ。チーム小輪爺の面々(sambeさん、まりぽさん、tomoさん、マグナムさん)と合流し、指定の駐車場へ向かいます。早朝の国道406号を走るのは、自転車を積んだクルマばかり。オラ、ワクワクしてきたぞ!
荷物預かり締切時間ギリギリの6:00に大会本部(榛名体育館)へ到着。待機所でグダグダとしゃべりながら1時間30分ほど過ごします。こんなに緊張感がなくていいのか?
7:30頃、saruveraを含む第8グループが移動を開始。榛名体育館の前を抜け、沿道のギャラリーからの声援を受けながらスタート地点へ向かいます。これは高揚しますね
そして7:35にスタート。前日に試走したみどりさんの「最後の急勾配に備えて脚力を温存し、序盤は淡々と脚を回すべし」というアドバイスを受け、自重しながら走ります
緩やかな勾配の初心者コース区間を、ケイデンス80rpm前後で登坂。すると、追い抜きざまに「blog読んでます。がんばってください」と声をかけてくれる方が。ありがたくて元気が出るけど、それと脚力は別問題。あっという間に置いてかれました (;´Д`)
一之鳥居を越えて榛名神社コース区間へ。道端に木々が茂る山中となり、勾配もキツくなってきました。体重をかけたダンシングとシッティングを交互に繰り返しながら、えっちらおっちらと登坂。ああ、もうハムストリングスが苦しくなってきた……
スネの筋肉も苦しくなり、ダンシングがキツくなってきた辺りで「がんばって!」と赤IDIOMを駆るtomoさん登場。なす術もなくブチ抜かれた数分後、後方からどよめきが聞こえてきました。ギニャ~、ほぼ最後尾スタートのキクミミさんに抜かれたあ!
恐ろしいスピードで駆け上がってくキクミミさんに唖然としてると、再びハッパをかける声。ヒルクライムではteamシモーネに魂を売ってオレンジ色のANCHOR RNC7に乗るsambeさんが、ガシガシと走り去っていきます。マ、マイペースで登っていこう……
とはいえ、もはやケイデンスで登れる状態ではないので、超前傾ダンシングをひょこひょこと繰り返しながら、榛名神社コース区間の計測ラインを通過します。いよいよ、榛名湖コース区間に突入。休む間もなく、榛名神社西側の勾配14%の坂に入っていきます
なあに、ハルヒル最大勾配といっても、所詮は14%じゃないか。先週の朝練で登らされた富士見坂(25%)と比べたら大したことはない。脚にキテる割に舐め腐った心持ちで坂へのアプローチを開始。へたれダンシングで挑んだ顛末は、次回の[後編]で。
とうとう「第2回 榛名山ヒルクライム in 高崎」まで1週間となった日曜日。本来は大垂水峠~オギノパンで練習する予定だったけど、仕事で激しい筋肉痛を負ってしまいキャンセル。やむなく養生するつもりが、チーム小輪爺のsambeさんに拉致されて……。
せめてもの抵抗に小輪爺のまりぽさんも巻き込み、朝6:00にやってきたのは護国寺前。この界隈は講談社のある音羽を谷底に、関口台地と小日向台地が向き合う“激坂のテーマパーク”。その地形を生かした「ヒルクライム朝練」がはじまったのであります (ノД`)
最初は、解体工事が進む大塚警察署の脇から登坂する「三丁目坂」。道路勾配9%と緩やかな坂なので、ウオーミングアップにいいですね。フロントギアをアウター(53T)にしたまま登っていけます。これは鬼教官sambe氏からのアメなのか!?
猜疑心を抱きながら、日本女子大学の関連施設に囲まれた「豊坂」へ。途中にクランク状のカーブがあり、道路勾配10~12%という二段構えの坂になってます。ここはフロントギアをインナー(39T)に落としてクリア
そして本日のメインディッシュ、文京区と豊島区の境にある「富士見坂」です。道路勾配25%! こんなの坂じゃない、壁だ! シッティングだと前輪が浮いちゃうので、御堂筋くんみたいな前傾フォームでダンシングし、どうにか登坂に成功。キモいで~
デザートは、すぐ隣りにある「稲荷坂」。道路勾配は18~19%あり、先の富士見坂を登った脚にジワジワと追い打ちをかけます。これをヨタヨタと無様なダンシングで、なんとかクリア。もう腿と脛に乳酸が溜まりまくり。助けて、ストレッチマ~ン!
この4つの激坂アタックを1セットにして、朝焼けの中で練習を繰り返すミニベロオヤジたち。とはいっても、saruveraは3セット目が終わったところで力尽きましたが……。それでも、激坂への免疫ができたので収穫アリとしておこう。いざ、ハルヒルへ!
※各坂の勾配は「坂ミシュラン」から引用しました
チーム小輪爺の大半が出走することになった「第2回 榛名山ヒルクライム in 高崎」まで残り1カ月となった日曜日。チームの数少ないヒルクライム経験者であるsambeさん主導により「ヒルクライム朝練@高尾」が敢行されました。
この朝練に、登坂が苦手なヒルクライム初心者のsaruveraも参加。朝8:30に高尾駅に集合ということで、御茶ノ水駅から中央特快で輪行。……のはずが、寝坊して9:00に到着しました。本当にゴメンナサイ。あと、これから朝ごはんを食べてもいい?
この日の参加メンバーはsambeさんとsaruveraのほか、まりぽさん、yuzanさん、マグナムさん、そしてsambeさんが掛け持ちしてるteamシモーネの会長さんの6人。9:15頃に高尾駅北口を出発し、国道20号を高尾山方面へ向かいます
高尾ICを越えた先で「各自のペースで大垂水峠へ」とsambeさんの号令。ケイデンス90~100rpmの維持を心がけて登坂をはじめたものの、3km先の護摩橋で早くもギアはインナーロー。それを尻目に先行するyuzanさんはアウター(58T)のまま!
マスタング方式で戻ってきた会長さんやyuzanさんに再び抜かれながら、どうにか大垂水峠の頂上へ到着。4.2kmの坂道を約15分といったところ。速度もケイデンスもひたすら落ち込み、登ることで精一杯でした…orz
大垂水峠を登った先は、相模湖まで下り坂。調子に乗って58km/hくらいでコーナーへ突入しようとした刹那、脳裏に相方の顔が浮かんだので自重。それでも45km/h前後でコーナリングを続けてると、脳内に汁があふれて笑いが止まりません
あっという間に相模湖畔の公園へ到着。しばし雑談を交わしながら休憩します。teamシモーネの会長さんは、お下劣なジャージとは裏腹に紳士的なナイスガイでした。みんな、シャイなオヤジなんですなあ
そろそろ次の峠へ向かうかと動きはじめたところ、sambeさんから「和田峠を登るには脚力不足」とのお言葉。みんなで再び大垂水峠に向かって、北相中学校の前から各自のペースで登坂を開始します。またもや、早々にギアを使い切ってしまうのでありました
それでも、往路より楽に大垂水峠の頂上へ到着。ひょっとしてコツを掴んだ?と浮かれます。その実態は「高尾側より相模湖側のほうが、斜度が緩やかなだけ」なんですけどね。気を取り直して、高尾駅まで一気に坂を下っていきます。再び脳汁ぶしゃー!
12:00頃に高尾駅へ戻り着き、ここで解散することに。また輪行するのも面倒だなあと思ってると、道標の「日本橋まで50km」という表示が目に留りました。走り足りない気もしてたので、sambeさん&シモーネ会長さんと一緒に自走で帰ろう
国道20号を東進し、多摩川に架かる石田大橋で会長さんと別れた後、東八道路~人見街道~五日市街道で高円寺へ。環七で早稲田通りへ出た後にsambeさんと別れ、明治通り~新目白通り~春日通りを走って浅草橋を目指します
高尾から浅草橋までは緩やかに坂を下るだけ。そう思ってたら道の選択を誤り、最後に安藤坂や真砂坂といった激坂を登る羽目に。すっかり脚が重くなって15:00過ぎに帰宅。この日の走行距離は約88.2km、走行ルートはコチラです。次回はオギノパンだ!