春の彼岸3連休は、自粛ムードの鬱憤を晴らすような陽気に恵まれましたね。そうとなれば、サイクリングロードを走ってモヤモヤを発散するしかない。せっかくだから、花見をしながら野点に興じたいな。見頃の桜を求めて、荒川サイクリングロード(荒川CR)を遡上してみますか。
外出自粛といえども、適度な運動や散歩を妨げるものではないと文科省の見解。もちろん、感染拡大につながるような行動は慎むべし。人混みを避け、物に触れないように気を付けて走ってこよう。いそいそと身支度をして、念願の野点ライドへ出発!
野点セットを背負い、8:00頃に浅草橋の自宅を出発。ケーブルを交換したばかりのGIOS FELUCAを駆って尾久橋通りを北上し、扇大橋の北詰から荒川CRへアプローチします。10カ月ぶりの荒川CRは、爽やかな朝の空気に包まれて気持ちいい。やっぱり来てよかったなあ
程なく到着したキッチンとれたて&都市農業公園は、コロナウイルスの感染拡大を防ぐために休園中。数人いたサイクリストともども、この張り紙を見せられては立ち去るしかあるまい。まだ六部咲きのソメイヨシノの並木を見届けて、上流への走行を再開します
抜けるような青空と暖かな日差し、そして海からの南風。この日の荒川CRは爽快で走りやすい好コンディションながら、人影まばらで寂しさが漂います。自粛の影響が色濃く現れてますね。そういえば3.11の後も、こんな空気が漂ってたっけ
荒川左岸CRの遡上を続け、戸田公園の土手上へ。ここのソメイヨシノは四分咲きといった風情。前週の冷え込みが効いたのでしょうね。何せ雪が降ったもの。花見を楽しめる咲き具合になるまで、あと1週間くらい必要かなあ。などと思いを巡らせながらペダルを回します
そのまま走り続け、9:40頃に彩湖へ到着。台風による洪水被害からの全面復旧が3月1日に宣言され、おなじみの周回路は全区間が走行できるようになってました。とはいえ、傷跡が完全に消えたわけではありません。なおも続く修復作業を支援したいですね。散々お世話になってるマイルストーンだもの
そんな彩湖から上流の荒川CRは、洪水被害の爪痕が色濃く残ってますね。荒川総合運動公園の北側の田んぼ道は、アスファルトを覆うように泥が堆積してワダチができてました。さらには、ゴルフ場の柵の支柱が根元から折れ曲がってる場所も多々。当時の水勢を物語る生々しい光景です
川越線の踏切から上流のサイクリングロードは、開平橋の手前まで通行止めだらけ。堤防の改良工事によるものなので、待つしかありませんね。開平橋といえば、浸水被害が大きかった川岸屋は閉まったまま。名物店に明かりが灯ってないのは、さびしい限りです
感傷に浸りつつ、10:40頃に榎本牧場へ到着。久々のジェラートを味わうとともに、チーム小輪爺のSADAさんとの再会を果たします。元気そうで何より。地元民SADAさんと雑談を交わす中で、高尾さくら公園であれば桜が咲いてる可能性が高いと教えてもらいました。よし、行ってみるか
雑木林に覆われたサイクリングロードを進み、12:00頃に高尾さくら公園へ到着。ソメイヨシノは咲きかけなれど、公園の中央にあるエドヒガンは満開じゃありませんか。薄紅色の花と青空のコントラストが美しい。ここを借景して、いざ一服つかまつらん
大きく張り出したエドヒガンの枝を頭上に、野点セットを紐解いて茶の準備。傍から見れば、ままごとのような光景ですな。よし、水筒の湯はまだ熱いぞ。春ならではの一期一会を楽しむとしようか。しばし茶に興じ、桜を愛でる野点ライドは次回[後編]へ続きます。
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