西暦2020年、世界はコロナの禍に包まれた。だが、人類は死滅していなかった──。どうもスイマセン、前回からの「北斗の拳」を引きずってました。アフターコロナに備え、肩パッドや棍棒は入手しましたか? それはさておき、平将門ゆかりの北斗七星を巡るポタリングの後編です。
5:40頃に鳥越神社をスタートし、兜神社〜将門塚〜神田明神〜筑土八幡神社を経て、神楽坂を抜けた辺りで1時間が経過(前編を参照)。次の目的地・水稲荷神社を目指して早稲田通りを西走します。馬場下からはじまる穴八幡ヒルクライムを終え、西早稲田を右折して新目白通り方面へ向かうと……
やがて道の左手に、緑の濃い一角が現れます。信号機の標識は水稲荷神社前。もしかして、この階段を上らないとならないのか!? しばし逡巡した後、相棒 GIOS FELUCA のトップチューブへ右肩をあてがうのでありました。ネックカバーで口元を覆った状態で、自転車を担いで階段を上る苦行
酸欠でクラクラしながら、水稲荷神社(武曲星)の社殿前に到達。平将門の乱を平定した藤原秀郷が勧請した社で、将門調伏に由来する神社だそうです。北斗七星オカルト結界的には、ここまでに通過した将門の頭部に関係する神社と胴体(鎧神社)を、この調伏神社で切断することで封じてるのだとか
そんな北斗七星も残すところ1社。新目白通りを西走し、下落合駅前交差点を左折して上落中通り〜八幡通りを南下します。落合中央公園を左手に走る先に、早稲田通りが見えてきました。小滝橋へ出ていなげや南の交差点を右折。北柏木公園の東縁に沿って住宅街を進み、総武線ガードを潜ると……
平将門の鎧が埋められているという鎧神社(破軍星)に到着。新宿〜中野の一帯(中野の原)は将門騒乱の古戦場だったそうで、ここで敗れた将門は下総に逃れ、やがて終焉を迎えることになります。これにて北斗七星を走破。ここからは将門ゆかりの二社に寄りながら、起点の鳥越神社へ向かいます
鎧神社を背に大久保通りへ出て、北新宿一丁目から小滝橋通りを南下。次いで北新宿百人町を左折し、職安通りを東進して東京アラートの標的・歌舞伎町方面へ向かいます。夜遊び帰りらしき人影にマスク着用者は皆無。思わず、自分のネックガードが緩んでないかチェックしちゃったよ
アパホテル前を右折して職安通り入ると、すぐ左手に鬼王神社があります。鬼を斬る宝刀・鬼切丸が納められてたそうで、また将門の霊を祀る社でもあるとのこと。そのため、社名は将門の幼名である鬼王丸に由来するという説もあります。鬼神の将門を斬った刀だったのか?
その後は明治通りへ出て南下し、次いで首都高新宿線に沿って千駄ヶ谷方面へ。様々なケチを呼び込む負のレガシー・新国立競技場の北縁から明治神宮外苑を半周し、南青山一丁目から外苑東通りへ出ます。このまま六本木を抜けて、麻布台の飯倉交差点まで南下
そのまま飯倉山の坂を越え、東京タワーの足元へやってきました。神田明神と対をなす江戸城の裏鬼門にあたる場所で、すぐ隣りは徳川家菩提寺の増上寺。そんなことはどうでもいいです。単に東京タワーが好きだから寄っただけ。観光客が来る前に立ち去ります
増上寺の北から日比谷通りを北上し、新橋駅の西口方面へ。いかにも新橋っぽい飲食店が軒を連ねるスナック小路を進んでいくと、この一角には不釣り合いな烏森神社という社があるのでした。ええ、向かってる本人もホントかよという疑念を拭えませんよ
でもね、ちゃんとありましたよ烏森神社。藤原秀郷が平将門の乱に際して戦勝祈願したとも、乱の平定を祝って勧請したとも伝えられてます。いずれにせよ将門調伏の社で、ここと鬼王神社のルート上に伏魔殿たる新国立競技場を入れたことで、悪縁を切断(鬼滅)できればイイですね
強引に「鬼滅の刃」っぽい話へ引き戻したところで、今回のポタリングは最終局面。再び日比谷通りに出ると、交通量が少ないことを幸いにお堀端スプリントしながら北上。そして美土代町から神田警察通りを東進し、浅草橋方面へ向かいます。靖国通り経由で左衛門橋通りを北上すれば鳥越神社だ
こうして8:40頃に鳥越神社へ帰着。どうにか人混みに遭遇することなく帰ってこられました。今回の総走行距離は約36.2km、走行ルートはコチラです。短距離ながら東京都内の歴史や縁起に触れるソロ向きポタリングができるので、梅雨の合間の早朝に試してはいかがでしょうか。
今回のポタリングをRelive動画で振り返る
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