いやあ、暑いですねえ。今週末は台風の影響で荒れてるけど、その後は再び暑さ指数(WBGT)厳重警戒〜危険が続くようです。まだ自転車で走るときは熱中症対策が必要ですね。先月のTDUで熱中症になりかけたsaruveraは、改めて熱中症の予防策を考え、対策アイテムをそろえました。
熱中症の症状とメカニズム
そもそも、どんな症状を熱中症というのか。どうすると熱中症に陥ってしまうのか。まずは、そこから紐解いてみました。
症状 | 分類 | メカニズム |
---|---|---|
・めまいがする ・顔がほてる | 熱失神 | 1. 体内の熱を逃すために血管が拡張し、血圧が低下。 2. そのため脳への血流が減り、酸欠状態になる。 |
・手足がつる ・筋肉がけいれん ・筋肉痛 | 熱けいれん | 1. 汗をかいて体内の水分とナトリウムが減る。 2. 水分だけ補給しても血中のナトリウム濃度が低下する。 3. ナトリウム不足で筋肉の収縮が調整できなくなる。 |
・頭痛がする ・全身がだるい ・集中力が低下 | 熱疲労 | 1. 大量に汗をかいて、体内の水分が不足する。 2. 水分の補給が追いつかず、体が脱水状態になる。 |
・体温が高い ・応答が鈍い ・言動が不自然 | 熱射病 | 1. 熱失神、熱けいれん、熱疲労が進む。 2. 体温上昇の影響が脳に及ぶ。 3. 中枢機能に異常をきたし、意識障害が起こる。 |
熱中症の予防ポイント
熱中症が起こるメカニズムが分かれば、予防策も導けますね。ポイントは、体温上昇と脱水症状を防ぐことにあるようです。
予防策 | 理由 |
---|---|
UVカット素材で全身を覆う | 1. 日焼けによる体温上昇と脱水を防ぐ。 |
頭・首・股に冷水をかける | 1. 太い動脈がある場所を冷やして体温を下げる。 2. 体温を下げることで血管拡張や血圧低下を防ぐ。 |
水分・塩分・糖分を同時補給 | 1. 水分だけの補給だと体液濃度が薄まる。 2. すると体液濃度を戻すために利尿作用が働く。 3. 結果、体液そのものが不足して脱水症状になる。 |
ハイポトニック飲料を携行 | 1. サイクリング中は体液の浸透圧が低下する。 2. アイソトニック飲料(ポカリスエットやアクエリアス)は高浸透圧なので吸収されにくい。 3. ハイポトニック飲料(ヴァームウォーターやスーパーH2O)は低浸透圧なので吸収されやすい。 |
熱中症の対策アイテム
予防ポイントを抑えたアイテムで、サイクリング中の熱中症に備えます。過信はできないけど、無防備でいるよりはマシでしょう。ということで、saruveraが用意したアイテムを紹介します。
首回りの日焼けを防ぐ「しろくまのきもち ひんやりネック」。濡らすと気化熱作用で涼しくなるので、体温上昇を防ぐ効果も期待できます。saruveraはもともとUVカットのアームスリーブとロングタイツを常用してるので、これで日焼け対策は大丈夫かな(UVクリームは肌に合わなくて……)
ドリンクはハイポトニック飲料の「パワープロダクション CCDドリンク」にしました。水分や電解質を素早く吸収でき、お腹がガボガボしないのが良いですね。粉末タイプを3袋ほど携行し、ボトルが空になったら買い足した水と混ぜて補充します。1袋130円弱なので意外と経済的
ドリンクボトルは断然、CAMELBAK。吸わなくても握れば中身が出るので、疲れたときも楽に給水できます。以前から使ってる「CAMELBAKポディウムチル」にはCCDドリンクを入れ、新たに購入した「CAMELBAKポディウムアイス」には冷水を入れ、体にかけるために使います
体内の電解質濃度を保つため、「塩熱サプリ」も携帯。電解質濃度が下がると、体は水分を排出して濃度を保とうとします。その結果として脱水症状になるのを防ぐため、休憩時にポリポリして電解質を補給します(1粒あたり水100ccと一緒に摂取)
そして、当然のように着用してる「ヘルメット」も熱中症の対策になります。内装材に使われてる発泡スチロールには断熱効果があるし、いくつも設けられてるエアベンチレーションは積極的に外気を導入して熱気を排出します。だから頭部が熱くなりにくいってことですね
こうした準備をしてサイクリングをしたところ、以前に比べて熱中症になる危険性が低下したように感じます。正確には “疲労感が薄らいだ” という感じ。とはいえ、最も効果的な対策は「暑いときは走らない」ことですね。ホント、無理をしないことが一番ですわ。
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