酷暑とエアコンで自律神経が乱れたらしく、いまいち体調が優れません。そんな折、近所のスーパーで新生姜を安く売ってました。新生姜は自律神経を整えたり免疫力を高めたりする作用があるので、体調不良や夏バテにもってこい。ここは1つ、クラフトジンジャーエールを作ってみますか。
生姜を使って自家製すればクラフトジンジャーエールを名乗れるようなので、ならば自分好みの味を追求しちゃえ。たっぷりの新生姜にレモンとスパイスで個性を加え、爽やかな飲み心地ながら喉がヒリヒリする “辛口クラフトジンジャーエール” が仕上がったので、そのレシピを紹介します。
辛口クラフトジンジャーエールのレシピ(約12杯分)
ジンジャーシロップ | 水 | 500cc |
新生姜 | 500g | |
レモン(ノンケミカル) | 2個 | |
シナモン(ホール) | 1本 | |
カルダモン(ホール) | 3g | |
クローブ(ホール) | 1g | |
ブラックペッパー(ホール) | 1g | |
スターアニス(ホール) | 1個 | |
ローリエ(ホール) | 3枚 | |
赤唐辛子(ホール) | 3本 | |
グラニュー糖 | 300g | |
その他 | 無水エタノール(器具や手の殺菌用) | 適量 |
ソーダガラス密封ビン | 750ml容量 |
辛口クラフトジンジャーエールの作り方
クラフトジンジャーエールに使用するスパイスは、カレーやクラフトコーラと重複するものが多いです。今回は飲み口をすっきりさせたいので、砂糖はクセのないグラニュー糖を使用。レモンは皮ごと煮込むので、必ず国産やノンケミカルなどの防カビ剤不使用レモンを使いましょう。
素材の甘みを引き立てるシナモンは、成分が浸出しやすくなるように手で折って4分割。漢方では腹痛や関節痛の緩和に用いられるなど、長時間デスクワーカーにありがたい存在です。
爽やかな香りをもたらすカルダモンは、包丁の腹で実を押し割り、中の種子を浸出しやすくします。胃腸の働きを高める他、ストレス緩和も期待できるそうですよ。
ブラックペッパーも包丁の腹で押し割り、粗挽き状態にします。ミルで挽いても可。口内を通り抜けるときに、ピリッとした辛味をもたらします。食欲増進の作用があるスパイス。
口に入れた瞬間の辛味を生む赤唐辛子(鷹の爪)は、辛味成分のカプサイシンによる整腸作用や疲労回復が見込めます。鞘に包丁を入れて腹を割き、中に詰まってる種を除去。
新生姜は洗ってから黒ずんだ箇所を包丁で削ぎ落とし、皮付きのまま2〜3mm厚にスライスします。煮込むので形は気にせず、しかし成分が浸出しやすい一口大に切るべし。
レモンは2mm厚くらいに輪切り。皮ごと煮込むことでレモン特有の苦味が加わり、フルーティなのに大人っぽい味わいになります。これが新生姜の辛味とマッチするんだなあ。
下ごしらえが完了したら、鍋に水500ccとグラニュー糖300gを入れ、中火にかけながら混ぜます。グラニュー糖が溶けたら 刃牙に飲ませる 新生姜とスパイスを投入し、混ぜながら沸騰するまで待機。
鍋が沸騰したら、輪切りにしたレモンを投入。再びフツフツしてきたら弱火にし、20分ほど煮込みます。途中で吹きこぼれたり焦げ付いたりしないよう、ときどき菜箸で混ぜてあげましょう。
煮込んで12分ほど経過したあたりから、だんだん “とろみ” が出てきます。そして20分が経過したら火を止め、粗熱が取れるまで30分〜1時間ほど放置。これでジンジャーシロップの完成です。
ジンジャーシロップの粗熱が取れたら、ザルで濾して保存ビンに注ぎ入れます。まずは保存ビンに漏斗をセットし、その上にザルを固定。そこへジンジャーシロップを、お玉で少しずつ注ぎましょう。
氷を満たしたグラスにジンジャーシロップと強炭酸水を1:1の割合で注ぎ、マドラーで優しく上下に3回ステアすれば、辛口クラフトジンジャーエールの完成です。フルーティでありながら甘さ控えめでキレのある飲み口と、その後にジワジワと湧いてくる辛い余韻。喉と唇がヒリヒリするぜ。
ウィルキンソンを上回る辛さと、シャープなのに豊かな風味。意図した以上にプレミアムな味わいのジンジャーエールに仕上がりました。飲むと体の芯が熱くなるのも、薬効がありそうで頼もしいですね。消毒済みの保存ビンに入れたジンジャーシロップは、冷蔵庫で10日ほど保存できますよ。
また甘口が好みの方は、新生姜や赤唐辛子の使用量を減らして、ハチミツを加えるとイイでしょう。クラフトジンジャーエールの味わいは、作る人の数だけ存在します。使用する柑橘類やスパイスの種類と比率を変えたりして、マイ・ベスト・ブレンドを見つけてはいかがでしょうか。
後日譚:このクラフトジンジャーシロップでモスコミュールを作ったら、果実感と辛味がほとばしる大人の一杯になりました。ジンジャーシロップ+ウォッカ+ライムジュース+炭酸水を軽くステアすれば完成なので、酒好きの方はお試しあれ。生ライムを添えるとモアベターよ。
ご感想をどうぞ