通販事業するのも楽じゃない

saruvera

新しいチーム小輪爺ジャージの制作を契機に、受注窓口となる “自転車雑貨ビチクロ” の整備をはじめて3カ月。個人で新規事業を立ち上げるということは、まあ一筋縄ではいかないものです。ましてや仕事や趣味の合間時間で作業となれば、全体的な進捗も遅くなるしね。
 
ECサイトなどフロントエンドの構築は数日で完了するけど、商品の受注・決済・発送などバックエンドの整備はシステム構築だけで済みません。特に時間と労力を要したのが、品質や安全性を担保しつつ利益と価格競争力を損なわない環境の整備。そんなEC開業までの作業を振り返ってみます。

この記事の目次

  1. ECサイトをshopifyで構築する5つの理由
  2. 利益を考えないとECは長く続けられない
  3. 商品の発送体制を整備したら機材が増えた
  4. 顧客接点となる梱包資材も用意しないとね
  5. それでもショップ最大の魅力は商品にある

ECサイトをshopifyで構築する5つの理由

ビチクロのECサイトそのものはshopifyで構築しました。その理由は、❶フロントエンドとバックエンドの機能が整っていて機能拡張も容易、❷決済の安全性が高くて手数料率も許容範囲内、❸ナレッジやTipsがWeb上に豊富、❹収支計画を立てやすい利用料体系、❺何より設計思想が消費者視点であること。
 
ビチクロに使用したデザインテーマはDawnちなみに、デザインテンプレートはshopifyバージョンアップ時の適合性を確保する意図から、標準装備のDawnを使用してます。それでも設定だけで及第点以上のUIを実装できてるでしょ? 加えて導入したプラグインは下記の5個。課金制のものが多いので、見込み利益額と比較検討する必要があります。

ビチクロに導入したshopifyプラグイン

 

利益を考えないとECは長く続けられない

ここまでに “利益” という単語が何度か出てきたので、何やらsaruveraが儲けようとしてると思った人もいるでしょう。当たらずとも遠からず。あぶく銭を得ようとか暴利を貪ろうとは考えてないけど、EC運用資金に充てるだけの利益は確保する必要があります。たとえ趣味の延長であっても。
 
なぜなら、どんなに小規模なECでも事業をはじめたら継続する責務があるからです。つまり、顧客に真摯であろうとするには、原資となる利益が欠かせません。ただし、商品あたりの利益幅に比例して売価は高くなり、価格競争力が失われます。このバランスの見極めも、商売の醍醐味の1つですね。
 
ビチクロの商品別バランスシート個人事業のビチクロは超薄利で成立するけど、それでも商品単位のバランスシートを作って仕入値・仕入数・売価・他社売価・利益額・決済手数料・配送資材費などを管理し、利益の見込みを立ててます。これがないと、商品の仕入れや企画開発はもちろん、システム投資の判断もできません。
 

商品の発送体制を整備したら機材が増えた

ECすなわち通信販売という事業形態は、宅配業者との提携が欠かせません。ビチクロはヤマト運輸および日本郵便と提携し、商品サイズや配達先に応じて “顧客負担が少ない送料” を算出できる環境にしてます。なお、送料無料はAmazonのような事業規模じゃないと無理(大赤字で倒産します)。
 
顧客負担となる送料を抑えるには、できるだけネコポスレターパックを使いたいところ。そこで、ヤマト運輸に事業者登録をして、ネコポスやB2クラウド(帳票発行サービス)を扱えるようにしました。この事業者登録が、審査などで結構な時間を要します。手間は少ないんだけどね。
 
モノクロプリンタ EPSON PX-K150ヤマトB2クラウドを使うと発送宛名ラベルを発行できるのだけど、印刷には別途プリンタが必要です。だから調達しましたよ、モノクロプリンタ EPSON PX-K150 を。決め手は、❶水に濡れても滲みにくい顔料インクを使える、❷ヤマト運輸ラベルシートが詰まりにくい給紙方式、❸導入コストと運用コストが安い、❹無線LAN対応、という4点です。あーあ、また機材が増えちゃった。
 

顧客接点となる梱包資材も用意しないとね

ECビジネスには商品を梱包するための資材も欠かせません。必須になるのは、個別配達に使用する商品梱包箱と衝撃吸収材。そこに “顧客が手にしたときの満足感” を、どこまで予算(利益から捻出する金額)の範囲内で加味できるか。過剰包装をする気はないけど、お礼と感謝は届けたいものです。
 
チーム小輪爺ジャージの場合、使用する梱包資材は❶梱包箱はミシン目を引くだけで開封できるネコポス最大サイズ、❷商品の汚れや痛みを防ぐOPP袋、❸この方法であれば衝撃吸収材は不要、❹礼状代わりのサンキューカード、❺梱包箱の封緘に使うTHANK YOU柄テープという構成。
 
チーム小輪爺ジャージの梱包資材これら梱包資材の調達にあたっては、コスト圧縮のため卸業のシモジマに業者登録しました。ともあれ、商品に触れる前段階から “ココで買ってよかった” の顧客判断がはじまる昨今、シンプルながら清潔感や安心感と一緒に感謝も届けられる梱包になったのではないでしょうか。
 

それでもショップ最大の魅力は商品にある

ここまで手を動かしてきたものは、いわば売場と接客の整備。商品というコンテンツがなければ、ショップに人は来店してくれません。でも、ナショナルブランド(広く流通するメーカー製品)は、どうしても売価と送料の合計額でAmazonに負けます。この土俵で勝負することに意味はないですね。
 
ならば、大手と競合しないオリジナル商品を扱うことが弱者の選択。自転車を愛する人たちの “あったらいいな” を形にしたオリジナル商品を増やすことが、ビチクロの目下最大のミッションです。商品化したい企画や技術をお持ちの方は、ぜひお声がけください。一緒に “あったらいいな” を形にしませんか?
 

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