まだキャリパーブレーキを投入するよ、ミニベロだもの

saruvera

最近、ロードバイク界隈では “キャリパーブレーキの時代が終わる” と言われてます。確かに700Cロードにおけるディスクブレーキの普及は顕著で、エントリーグレードでもディスク車を多く目にします。その状況を鑑みて “シマノは次期モデルでキャリパー終了” なんて噂も流れてるわけで。
 
すでに700Cは多彩なディスクブレーキ対応ホイールが流通してるから、ディスク化は進む一方でしょう。でもね、ミニベロになると話は別。20インチのスルーアクスル式ホイールは、選択の余地がないほどの少数派です。そして現在のところ、このシェア比をひっくり返すような動きは見えません。


 
とかく大きな声は耳に入りやすいものだけど、キャリパーブレーキが消えることはないと考えてます。今でもシマノはカンチブレーキを供給してるもの。主流でなくなる日が近いってだけなので、チタンミニベロ LIGHTCYCLE Ti451 には、成熟期にあるキャリパーブレーキ BR-R8000 を使用しますよ。
 
fi’zi:k ARGO VENTO R3 と KCNC TI PRO LITEブレーキ装着の前に、Di2ケーブル配線とクランクセット装着が完了した LIGHTCYCLE Ti451 を、固定ローラーにセットしてポジションを出します。ペダル下死点で脚にわずかな余裕を残す状態にしたら、仮組み時から大幅にサドル高が下がりましたな。これまで見栄を張ってたみたいで恥ずかしい。
 
OnebyESU スージーステム 100mmサドル高が下がったことで上半身の余裕が増えたので、ステムを変更します。同じ OnebyESU スージーステム ながら、C-C70mmからC-C100mmのブツに交換。元々、チーム小輪爺のテルさんに “70mmではクイックすぎるだろう” と指摘されてた箇所ではあります。
 
ベネフィット カーボン製ヘッドスペーサー 3mmステム高は3mmのヘッドスペーサーを入れた状態で着地。結果、サドル座面の地上高が約980mm(BB中心部からのサドル高は約755mm)、ハンドル上面の地上高が約845mmになりました。GIOS FELUCAよりサドルとハンドルの落差が30mmほど大きい割に、上半身の自由度は高く感じます。
 
ブレーキケーブルをフレームから引き出すおよそのポジションが決まったので、ブレーキケーブルを配線。使用するのは、引きが軽くて病みつきになった 日泉SP31スペシャルステンレスインナー日泉ステンレスアウター です。Ti451 はアウターごとフレームに内装する仕様なので、最初にインナーをフレームへ通してからアウターを挿します。
 
FINISH LINE チタンプレップそうそう、先日のBB修正時にライトサイクル高橋店長から「チタンとパーツの固着を防ぐためにチタンプレップを使って」と言われてたっけ。ということで、シートポストを含めてフレームと接触するパーツには、デュラグリスではなく FINISH LINE Ti-Prep を塗布するようにしてます。
 
BR-R8000 ブレーキキャリパーをリアに装着で、フレーム接触面にチタンプレップを塗布した BR-R8000 を、シートチューブのリアブレーキアーチに装着。アーチを握ってシューをリムに押し当てながら固定し、センターを出しながら10Nmで締めます。はみ出たチタンプレップで赤色に染まったので、最後にパーツクリーナーで拭き取ろう。
 
BR-R8000 ブレーキキャリパーをフロントに装着フロント用 BR-R8000 ブレーキキャリパーも、同じ手順で装着。ただし、フロントフォークはカーボン製なので、接触面にはチタンプレップではなくカーボンパーツ固定用ペーストの Morgan Blue Carbon Assembly Paste を塗布してます。
 
ブレーキケーブルはアウター/インナーとも日泉SP31を使用フレームに装着したブレーキキャリパーは、シュークリアランスを調整しながらインナーケーブルを通して固定。シューの位置がズレてるので、この後に調整しました。ちなみに、インナーエンドキャップは黄色い社外品を使用。単なるカラーコーディネートです。
 
ブレーキケーブルとエレクトリックケーブルをハンドルバーに内装ブレーキケーブルの配線が終わったら、エレクトリックケーブルと共にハンドル下面のケーブル溝に這わせてからプラスチックテープで固定。って、“オマエはドコにスプリンタースイッチを付けてるんだ” という話なんだけど、これには意図がありまして……。
 
上ハンのフラット部にDi2スプリンタースイッチを設置そもそもDi2導入の目的が “苦手な登坂の負担軽減” なので、登坂時にフラット部を握ったまま変速できるようにしたわけです。スプリンタースイッチは人差指と中指の間に収まり、中指を動かすと変速できます。親指用のサテライトスイッチは大きくてジャマに感じたので、こんな策を弄しました。
 
REC-MOUNTS Type19 と ジャンクションアダプター次はDi2ジャンクションAの固定。スージーステムはハンドルクランプが隆起してるので、仕様通りにステム下面へ固定できません。そこで、サイコンとヘッドライトを固定する Rec-Mounts Type19 と一緒に、別売の ジャンクションアダプター も用意。写真の一番手前のブツです。
 
REC-MOUNTS下面にDi2ジャンクションAを設置ジャンクションアダプターは Rec-Mounts 本体とライトアダプターの中間に装着するもので、ジャンクションAを横からスライド挿入して設置できます。スッキリ収まってアクセス性も良好。ここからダウンチューブへ導かれるエレクトリックケーブルは、ねじねじでフロントブレーキケーブルと束ねました。
 
ケーブル内装が完了した LIGHTCYCLE Ti451 コックピット周りケーブル類のバーテープ内装準備が完了した LIGHTCYCLE Ti451 のコックピット周りは、なかなかの男前。また、アップルグリーン色の日泉ステンレスアウターが、思った以上にフレームとパーツの銀黒ツートーンカラーとマッチしてくれました。うむ、大人の色気が出てきたぞ。
 
これにて、チタンミニベロ LIGHTCYCLE Ti451 でキャリパーブレーキとDi2を使い倒すための準備は整いました。残るはチェーン装着と変速調整、そしてバーテープ巻きか。そこで案の定、やらかしたんですけどね。そんな失敗談も含めて、チタンミニベロの組み立ては[仕上げ編]へ続きます。

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