夏が終わるまでに相方の BRUNO SKIPPER をカスタムしちゃうぞ大作戦は、ブルホーンバーハンドルの装着が完了(ハンドル編を参照)し、ハンドルに内装したブレーキケーブルとブレーキ本体を接続する作業へ移行します。初めてイジるカンチブレーキに戦々恐々。大丈夫か、オレ。
まずは、ハンドルから引き出したブレーキケーブルの処理から。カンチブレーキにはケーブルアジャスター機能がないので、途中にアジャスターを追加することにしました。ブレーキケーブル用の SM-CB70 を調達したつもりが、これシフトケーブル用の SM-CA70 じゃないか。気づかず使っちまった!
すんなりブレーキインナーケーブルを通せた SM-CA70 ではありますが、日泉SP31アウターケーブルの厚いビニール外皮が邪魔して、アジャスターのカラーにアウターがハマりません。試行錯誤の末、カラーの長さだけビニール外皮を剥ぎ取ることに。この方法を導くのに半日かかりましたよ (;´Д`)
反対側のカラーにハメるアウターケーブルの外皮も同様に処理してからインナーケーブルに通し、ケーブルストッパーを設置したアウター受けへ引き入れます。ハンドル内からの長いアウターケーブル > アジャスター > 短いアウターケーブル > ストッパー > アウター受けという順序
リア側も、アウター受けの直前にアジャスターを設けました。ハンドルに近い箇所に設けるべきか悩んだ末の設置場所なんだけど、他に類を見ない仕様になっちゃった。一抹の不安感を拭えないので、ひと通り組み上がったら御徒町ハクセンへ持ち込んでプロに見てもらおう……
次はカンチブレーキ本体の取り付け。替えるつもりはないと宣言してたのに、黒色の TEKTRO CR710 を買ってきちゃいました。だって捨て値だったんだもの、好みのデザインなんだもの。TEKTROということで制動力に不安があるけど、そのときはシューを交換しようと思います
フロントブレーキは、左右のシューを入れ替えてからフォークに装着。フォーク側に3つ並んだ穴はブレーキのバネを挿す場所だそうで、上から順にバネ強度が強・中・弱になるのだとか。ケーブルの張り加減が分からない状況だから、一番上の穴にバネを挿しとくか
デュラグリスを塗ったブレーキ台座にブレーキ本体を挿し込んで、固定ボルトを時計回りに締めれば装着完了。肉抜きされたブレーキボディのちょっと角張ったデザインが、ゆるめな BRUNO SKIPPER の外観を引き締めてると思いませんか?
リアも同様にブレーキを装着。シートステーに設けられたブレーキ台座にデュラグリスを塗り、バネが強の穴に入るようにしながらブレーキ本体を挿し込みます。前後ブレーキとも、舟に書かれた取り付け方向にシューの向きを合わせて完了。シューの角度は最終段階で調整します
次はアウター受けから垂れ下がるブレーキインナーケーブルをチドリに通します。とはいえ、チドリのケーブル固定ボルトの緩め方が分からなくて、また半日ほど作業がストップしちゃいました。正解は、固定ボルトの裏面をソケットレンチで固定し、表面に挿したヘックスレンチを回す
TEKTRO CR710 には説明書が付属してないので、いちいち調べながらの作業が続きます。チドリ内でケーブル固定ボルトに貫かれてたワッシャーを外し、チドリ外側と固定ボルトの間に移動。ようやく姿を現した固定ボルトのケーブル通し孔に、ブレーキインナーケーブルを通します
のむラボさんによると、チドリと左右ブレーキ本体の位置関係は90°が望ましいそうです。そこで、およそ90°になりそうな高さにチドリを配置し、ケーブル固定ボルトを締めます。これでチドリとブレーキインナーケーブルの接続が完了しました
そして、左右ブレーキとチドリをアーチワイヤーで接続。アジャスターを通したアーチワイヤーを、アジャスター受けがあるブレーキ、チドリ、ケーブル固定ボルトがあるブレーキの順に通します。そして、ブレーキ本体を手で挟んで制動状態にし、チドリのアーチワイヤー固定ボルトを締めます
チドリのケーブル固定ボルトとアーチワイヤー固定ボルトを増し締めしたら、ブレーキレバーを握って動作を確認。正常であれば、レバーを引くとチドリが上昇して左右ブレーキが閉まります。問題なさそうなので、インナーケーブルとアーチワイヤーの余分を切断してエンドキャップをカシメます
リア側も同様に、ブレーキインナーケーブルをチドリに通して固定し、左右ブレーキとチドリをアーチワイヤーで接続。動作確認をしてからインナーケーブルとアーチワイヤーの余分を切断し、エンドキャップを装着します。90°より開いちゃったのでチドリ位置を上方へ調整し、ブレーキ交換作業は完了!
ブルホーンバーハンドル、エアロレバー、新カンチブレーキを装着したことで、BRUNO SKIPPER のサイドビューはカスタム前と隔絶したものになってきました。かわいらしさが失われた結果、FC-5700が似合うようになった気がします。車重もかなり軽くなりましたよ
ついに BRUNO SKIPPER のカスタム作業は終盤へ。残すは新シフター装着とシフトケーブル配線、ペダルやアクセサリーの装着といったところでしょうか。カンチブレーキという山を越えたことで、ちょっと余裕が出てきましたよ。この続きは次回、大どんでん返しが待ち受ける[シフト編]にて。
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