利根川CRを走行中に腸脛靭帯炎を発症して半年。シューズを fi’zi:k TEMPO OVERCURVE R4 に新調して以来、再発せずに済んでます。いいシューズに出会えたとは思うけど、不満がないわけではありません。というのも、微妙に “踏みが浅くてパワーロスしてる” 感じがするんですよ。
でも、その原因はsaruveraのペダリングスキル不足じゃないの? 返す言葉もないので、安定したペダリングに導くと評判のインソール SUPERfeet を試すことにしました。主に後足部(かかと周り)を包むようにサポートして、ペダルを踏み込むときの足がブレないように安定させるそうです。
ワイズロード上野ウェア館で試履をした結果、saruveraの足に最も馴染んだのは SUPERfeet BLACK のEサイズでした。パフォーマンスモデルの SUPERfeet CARBON は、アーチ部に若干の違和感を覚えたので断念。上位グレードを受け付けない貧乏足であります。
SUPERfeet BLACK のヒールカップは深く、かかとの脂肪層を包み込むようにホールドします。隙間なくフィットしてるような安心感がある一方、圧迫感や拘束感はありません。また、ヒールカップ周囲の後足部サポートは、効果を期待したくなる剛性感があって頼もしいです。
そんな SUPERfeet BLACK の底面を見ると、最後端から拇指球後端にかけて硬質スタビライザーに覆われてます。このスタビライザーが足骨格のねじれを補正し、足を安定した動きへ導くそうです。その結果、ヒザをまっすぐ下ろすペダリングに矯正され、力がロスなくペダルへ伝わるとのこと。
奥の fi’zi:k TEMPO OVERCURVE R4 付属インソールに比べ、SUPERfeet BLACK はかかと周りの造作がリッチな一方、アーチサポートの起伏が控えめ。“かかと周りの関節群こそアーチを含む足のコントロール機関なので、そこを積極的にサポートする” という設計思想の現れですね。
では、SUPERfeet をシューズに合ったサイズに切り出しますか。まずは SUPERfeet の上に既存インソールを後端が揃うように重ね、爪先側の輪郭をペンでなぞって線を引きます。あとは、この線をガイドにしてハサミで SUPERfeet の爪先側をカットするだけ。
SUPERfeet 公式サイトではシューズ内で2〜4mmのアソビができるようにサイズ調整することが推奨されてるけど、それはランニングシューズの話。サイクルシューズの場合はシューズ内で足位置をズレさせたくないので、ジャストフィットが望ましいようです。
で、ジャストフィット形状に切り出した SUPERfeet BLACK を、fi’zi:k TEMPO OVERCURVE R4 にインストール。試履したところ、かかと周りのホールド感とアーチのフィット感が絶妙で、足とシューズが一体になったような感覚に陥りました。何だろう、この気持ちよさ。
続けて30kmほど試走したところ、かなり驚かされました。引き脚で足裏・インソール・シューズの間に隙間が発生しないんですよ。これが噂の “シューズが足裏に吸い付いてるような一体感” か! その一方で、脚の動作を無理に矯正されてる感じはなく、あくまでも自然体ペダリング。
もっと距離を走ってみないと断言できないけど、足裏からペダルへのダイレクト感が増したことで “微妙にパワーロスしてる感じ” は解消された気がします。まだヒザをまっすぐ下ろすペダリングができてる確信はないものの、SUPERfeet の虜になったことは間違いないですね。うむ、惚れました。
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