根拠のない先入観は、人生を損させるだけだな。横尾双輪館が開設したカフェを訪れて、そんなことを痛感しました。横尾双輪館は我家の近所ながら、店頭に並ぶ DE ROSA や COLNAGO の高級車両に敷居の高さを感じてしまい、入店できずにいたんですよねえ。我ながら器が小さい。
それが、yu.ko.さん(CarryMeで東京湾一周しちゃうアレな人)からヨコオカフェの存在を教えてもらったので、横尾双輪館(の2階カフェ)初入店となった次第です。その結果は、案ずるより産むが易し。お店の方は下町らしい気さくさで、店内は落ち着いた大人な雰囲気。ありゃ、居心地イイぞ。
清洲橋通り沿いに建つ横尾双輪館。その店構えの右脇にある青色の扉が、ヨコオカフェの入口です。自転車関連のショップや卸業者が集まる上野・御徒町エリアの一角にあり、ちょっと北には浅草通りと稲荷町駅、ちょっと南には春日通りと新御徒町駅。アクセスしやすい立地です。
ヨコオカフェの入口には、カフェの創業年と横尾双輪館の創業年が記されてます。メディアが “都内屈指の老舗プロショップ” なんて形容するから、客側は身構えちゃうんだよな。などと己の狭量っぷりを自己弁護しながら、カフェに通じる階段を昇ってくと……。
コンクリート壁と木製テーブルで設えた店内に、ショールームのように配されたビンテージのクロモリフレーム。スタイリッシュでありながらマニアックな空間に、しばし呆然としちゃいました。それでいてオーナーご夫妻が気さくなんだもの、こりゃあハマるわ。
今回は2種類あるオリジナルブレンドのうち、レジェロをいただきました。奥行きのある味わいながら、後味はスッキリ軽やか。飽きのこない安定感があります。同行したまりぽさんは、もう1種のホルクスブルーを注文。香りと味が豊かで、どっしりとしたコクがあるとのこと。どちらも500円と良心価格。
我々が陣取った座席の横にディスプレイされたフレームは、横尾双輪館オリジナルの HOLKS や H Racer の他、イタリアンハンドメイドの BIXXIS EPOPEA に、EDDY MERCKX CORSA EXTRA(?)……。ここはクロモリフレームの美術館かな?
壁際の調度品もマニアック。ワインオープナーが Campagnol Big The Corkscrew だったり、絵画が加藤一画伯だったり。こうした品々を眺めながらコーヒーやアルコールをちびちび楽しめるなんて、長居しないほうが難しいでしょ。残念な点はサイクルラックがないことくらいですかね。
とても誘惑の多いカフェバーだけど、本来の目的であるチーム小輪爺10周年記念ジャージの仕様を詰める打ち合わせもちゃんとしましたよ。まりぽさんとデザイン・シルエット・生地を決定し、サンプルを使ってサイズや着心地も確認。生産ラインに乗る日は近いですよー。
さて、インテリアに目を奪われがちなヨコオカフェは、野菜ソムリエのママさんが手掛けるフードメニューも華やかでステキです。あとね、3500円でアルコール飲み放題。貸し切り可能なので、今度のチーム小輪爺の酒宴はココでやろうかな。居心地がよくて近所なんだもの、通い詰めちゃいそうです。
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