初夏はイイですなあ。新緑の息吹に生命力が湧き上がり、心が踊ります。折しも新しい抹茶が届いたことだし、緑を全身に取り込むような野点ライドに興じるとしよう。近場で森林浴を楽しめる場所といえば、水元公園にあるメタセコイアの森かなあ。
とはいえ、我家から水元公園までは13kmほどしかなく、初夏のポタリングを味わうには短すぎ。ならば、葛西臨海公園を経由して江戸川CRを遡上する “大回りルート” で距離不足を補おう。そうと決まると、いそいそと野点道具を TOPEAK BACKLOADER に詰め、6:20頃に浅草橋を出発であります。
江戸通り~清杉通り~清橋通りと繋いで南下し、清洲橋で隅田川を渡河。朝露に濡れた美しいアーチ橋を越えて東進を続け、貨物線アンダーパス手前の南砂五差路を右折して葛西橋通りへ出ます。そして荒川を目指して、再び東進を開始。
ところが葛西橋は、車道に路肩がなくて歩道も幅狭。自転車に優しくない橋なので、イオンの東側で右折して永代通りまで南下し、清砂大橋で荒川と中川を渡ります。荒川の河口付近は風が強いので、できるだけ歩道が広い橋を渡るほうが安全ですね。
で、清砂大橋の東詰からサイクリングロードへアプローチ。いわゆる荒川左岸CRの最南部を走って河口へ向かいます。首都高ジャンクションの先には東京ゲートブリッジも見えますね。久しぶりに来た荒川河口部は、潮の香りが気持ちいい!
荒川左岸CRの最南端は葛西臨海公園。園内をぐるっと回ってから LIGHTCYCLE Ti451 を停め、大観覧車を見上げながらの小休憩であります。さて、ここから先は幅狭な旧江戸川右岸CRを走るべきか、時間短縮を狙って途中まで環七で北上すべきか。
しばし逡巡した末、LIGHTCYCLE Ti451に向いた高速クルージングを行うべく、環七で長島町交差点まで北上。そこから葛西橋通りを経由して新荒川葛西堤防線へ出て、瑞穂大橋から旧江戸川の右岸に沿った篠崎街道へ出ます。あとはペダルをガンガン回して北上するばかりなり。
そして8:20頃、篠崎ポニーランドから江戸川の右岸CRへ突入。荒川CRほどではないけど幅広で、幸いにも人影はまばらです。ならばと前傾姿勢を深くし、35km/hキープを意識してペダルをガン踏み。わはは、やっぱりこのミニベロは30km/hオーバーの速度域がおもしろい。
脳汁をドバドバ垂れ流しながら、トンガリ帽子の取水塔まで一気走。LIGHTCYCLE Ti451のおかげで、ポタリング詐欺師になりつつある今日この頃であります。そのまま葛飾大橋まで江戸川CRを遡上し、8:50頃に水元公園の花菖蒲園口へ到着しました。
ここで電車とバスを乗り継いできた相方と合流し、ポプラ並木の奥にあるメタセコイアの群生地へ。緑濃い森の息吹を深呼吸しながら、妙な達成感に浸るのでありました。これぞ森林浴、ああ木漏れ日が気持ちいい。さあ、お茶の時間にしよう。
メタセコイアに囲まれたベンチテーブルへ陣取り、卸したての幾世の昔で薄茶を一服。おや、まるでクレマのようにクリーミーな泡の茶を点てられたぞ。鼻孔をくすぐる清々しさが、借景した森の青葉と相まって実に美味ですなあ。これぞ至福のひととき。
小一時間ほど水元公園で過ごした後、相方のバス乗車を見送って帰宅の途へ。閘門橋の脇から王子金町江戸川線に出て南西へ進み、綾瀬からは川の手通りを南下します。そして堀切橋で綾瀬川・荒川を渡り、続けて千住汐入大橋で隅田川を渡河。
そこから南千住の貨物車両基地に沿って西走し、旧日光街道へ合流します。すぐ南は、ドヤ街の入口こと泪橋。辺りの路地裏で飲んだくれてる諸先輩方は、かなり高齢になりましたなあ。丹下段平の名言「泪橋を逆に渡れ」を脳裏によぎらせながら、浅草方面へ南下します。
こうして11:20頃に帰宅。なかなか充実した午前中を過ごせたなと満足しながらシューズを脱ぐと、左足の SPEEDPLAY ZERO AERO WALKABLE クリートカバーがありません。どこで紛失したのだろう。しかもSPEEDPLAYがWhaooに買収されたことで廃盤になってたとは……。
ぬおお、今日のオチはコレだったか~。幸いにもWahoo製クリートカバーに互換性があるそうなので、次の週末までに調達しなくては。そんな結末になった野点ポタリングの総走行距離は約55.1km、ルートマップは[コチラ]です。いい加減、シューズも新調しないとなあ。
今回のポタリングをRelive動画で振り返る
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