TOKYOエンデューロ2017は単に開幕レースというだけでなく、3カ月ぶりにチーム小輪爺の面々がほぼ全員集合した場でもありました。レースの合間にメンバーのミニベロを見ると、ちょっとずつ変更箇所が増えてたりして、楽しい発見がいろいろ。当然、カスタム談義も盛り上がります。
今年はレース前後にcyclowiredごっこをしながらメンバーの愛車を撮影したので、それぞれカスタムポイントと共に紹介しちゃおうと思います(みんなの協力に感謝)。いつもblogに登場するチーム小輪爺メンバーのミニベロは、1台1台こんな手が加えられた自転車なのでした。
まずはsaruveraのGIOS FELUCA。現役7年目を迎えた2010年型で、クロモリのフレームとフロントフォーク以外に純正パーツは残ってません。パーツ構成はコチラをどうぞ。TOKYOエンデューロ直前にポジションを見直し、シート高を26mm上げてサドルを規定量より14mm前に出しました
SADAさんのGIOS FELUCAは2011年型。コンポを3400系SORAから4500系TIAGRAに替えて変速性能を向上するとともに、サドルを白いfi’zi:k Arioneに変更。バーテープも変更し、青/白ツートーンにまとめてます。フォークコラムにはMt.富士ヒルクライムのフィニッシャーリングを三連装
驚異的なサドル高が目を引くテルさんのGIANT IDIOM 1。コンポは基本的に6600系ULTEGRAで、クランク周りはROTOR(3D CRANKS + Q-RINGS)に。他にも、IDIOM 0のカーボンフォークやら、タクミ工房チタンビッグプーリーやら、垂涎パーツの山。ホイールは軽量なTyrell AM-7です
tomoさんのGIANT IDIOM 2も相当なカスタム具合。TRIGON カーボンフォークとワンオフのロングコラムに換装し、5700系105クランクにパワーツールズ58T+スギノ42Tを組んだパワー仕様です。他の主要パーツも5800系105に替え、ハンドル・ステム・シートはSHIMANO PROで統一
yuzanさんのDAHON DASH X20は折り畳み機能を残しつつ、5700系105クランクにTA58T+スギノ42Tで走行性能を強化。ハンドルとシートポストは3T TEAM(カーボン)に換装して軽量化する一方、チーム唯一の406ホイールは耐久性を考えてDAHON COMPへデチューンする堅実性も
montaくんのMICHEL 801は、かつて購入2カ月で廃車にしたMICHEL 801FCのカーボンフォークを装着。コンポは5700系105でまとめ、コンパクトクランク(アウター50T)を装着したケイデンス重視仕様です。ホイールは回転性能と爆音でお馴染みのNOVATEC JACKY 451
ペーターさんのKHS P-20Rは要点を抑えたカスタム。ブレーキをTEKTROから5700系105に換装するとともに、クランクセットもFC-5700(53T-39T)へ。ホイールはA-CLASS FOLEX RACE。もともとブルホーンだったハンドルは、レースに合わせてドロップ化してきました
くらたまごさんのTREK EMONDA SL6は、制動性を確保するためにブレーキをTEKTROから5800系へ換装。合わせて、STIと前後ディレイラーも5800系に替えてます。タイヤは25C最軽量級のBontreger R3を装着。目下、サドル交換を画策中とのこと
トリを飾るのは、sambeさんとBILLION LIONEL。車両はサドルをTioga Spyder Stratumに替えた以外、ほぼ購入したまま。それよりエンジンのケアを重視して、加齢と紫外線による劣化を遅らせるため食後にヤクルトを飲んで艶を出し、毎日の晩酌でアタマとカラダを弛緩させてます(本人談)
またもやsambeさんにおいしいトコを持っていかれたところで、本日の 笑点 記事はお開き。それでは、また来週お会いしましょう(五代目三遊亭圓楽っぽく)。

チーム小輪爺B組の第3走者saruveraは、力んでコースインしたものの適当な集団に遭遇できず、強風に晒されながら単独走行。ようやくトレインへ加わったときには余力なく、9分台後半で3周回。すいません、208番手までポジションダウンしちゃいました…orz
一方のチーム小輪爺A組は、第3走者sambeさんと第4走者tomoさんが共に8分台後半〜9分台で3周ずつ走行。スタートから2時間20分で15周回を重ねて走者一巡。tomoさんが137番手でピットインし、再びペーターさんを送り出します
B組はmontaくん→くらたまごさん→saruveraでもう一巡し、最後の1時間をテルさんに託す作戦。展示ブースの4本ローラーで遊びながら待機してたテルさんは、ひたすら8分台で周回を続け、200番手からポジションをどんどん上げていきます
ゴールまで残り30分、多くのチームが最終走者を送り出した安堵感に包まれる中、チーム小輪爺A組に不穏な空気が漂います。二巡目は3周ずつ走って第4走者tomoさんにつなげる作戦なのに、40分前にピットアウトしたyuzanさんが一向に戻ってきません。まさか落車したのでは!?
大会本部と救護室へ行って安否を確かめよう。そう行動しようとした矢先、yuzanさんがピットへ戻ってきました。やたら清々しい顔してるし。聞けば、前を追ってるうちに周回数も残り時間も忘れ、ドーパミンどばどば楽しく走ってたそうな。やはり、この男を制御する術はないのか……
ゴールまで残り20分。ピット閉鎖5分前にコースインしたsambeさんが、A組の最終走者としてゴールまで走ります。2周目に8分19秒のタイムを叩き出し、チーム通算27周目に入ったところで4時間が経過。121位でフィニッシュとなりました
B組はテルさんが6周にもわたって8分台で周回を重ね、7周目を走り終える直前で4時間を迎えました。あと1分あれば7周目を走りきれたのに……。二巡目にくらたまごさん→saruveraのピット連携ミスでロスした2分弱が悔やまれる155位フィニッシュです
楽しくもあり、悔しくもあり、予期せぬトラブルもあり。いろいろな思いをミニベロおやじたちに抱かせて、2017年の開幕レースは終了。最後はやっぱり、開幕戦恒例の参加メンバー集合写真で締めますか。そして、早朝から応援とサポートをしてくれたSADAさん、ありがとうございます!
6:00過ぎに現地入りしたメンバーで、チーム待機所を設営。ところが、初エンデューロで緊張するペーターさん&くらたまごさんを余所に、9:00を過ぎても現れないA組の面々……
スタート15分前に全員集合を果たし、急いでコース上へ。グリッド中団に陣取った第1走者は、A組がペーターさん、B組がmontaくん。風速10m/s以上の風に晒されながらスタートを待ちます
4時間エンデューロは強風のため、オープニングラップが大会規定の1周+タイム計測あり1周の計2周に変更され、9:30にスタート。前年に続き、
さて、チーム小輪爺B組第1走者のmontaくん@MICHEL 801は、オープニングラップの2周に加えて、3周をコンスタントに9分前後で周回。なぜか笑顔を絶やさずに走るのでした
大きな集団にうまく入り込んだmontaくんは、順調にポジションアップしながら都合5周を走ってピットへ。妙に上気した顔で戻ってきました。若いってイイなあ(もう30代だけど)
一方、A組第1走者のペーターさん@KHS P-20Rは、序盤にサイクルコンピュータを落とすも、無事にリカバリー。オープニングラップ2周に加え、9分台前半で4周を走ります
montaくんやペーターさんがピットインしたのは、スタートから50〜60分というタイミング。この頃合いで選手交代するチームが多いようで、にわかにピットが騒がしくなってきました
B組の第2走者は、チーム唯一の700Cライダーくらたまごさん@TREK MADONE 2.1。montaくんから計測タグを受け取ると、初レースながら9分台前半で3周します
そしてA組第2ライダーは、制御不能のかっとび男yuzanさん@DAHON DASH X20。2周目から8分台前半に入れて700Cをブチ抜きながら4周し、大幅なポジションアップを果たします
スタートから1時間15分ほどが経過し、チーム小輪爺B組は第3走者saruveraの出番が近づいてきました。見よ、この肥えた背中。あまり無様なことはしたくないけど、不安だなあ……
今年の開幕戦参戦メンバーは、saruvera(GIOS FELUCA)、sambeさん(Billion Lionel)、まりぽさん(Pocket Rocket Pro)。ちょっと寂しい3人体制で、4時間エンデューロを戦います
今回は試走時間の延長やペースメーカー(3速度域)参加など、安全面の配慮が増えました。36km/hペースメーカーを務める
スターティンググリッドで待つこと20分。湖面から吹き付ける冷たい風に耐えながらのセレモニーが終わると、いよいよ4時間エンデューロのスタートです
チーム小輪爺の第1ライダーはsambeさん。先頭から30列目あたりという好位置に陣取り、いいペースをキープする作戦か。これが当たり、5周回すべてを8分台でラップ
好走を見せるsambeさんは予定通り5周を走り終え、ピットへ帰還。計測ダグを第2ライダーのまりぽさんの足首に付け替えて、無事に3周を走ってきてと送り出します
9分台で周回を重ねたまりぽさんから計測タグを受け取り、第3ライダーのsaruveraも3周回。が、ラップタイムが9分台から10分台を行ったり来たりで安定せず。……スマソ
その後は、3人とも3周ずつ走ってレースを消化。途中で小雨がパラつく場面があったものの、このローテーションを無事に一巡したところで、ゴールまで残り1時間を切りました
ここでsambeさんとまりぽさんは、何とゴールライダーをsaruveraに調整すべく1周ずつ走ってピットイン。その好意を受け止めながら、最後のピットアウトをします
適度なペースの集団を見つけたので、後端に張り付いてラストスパート用の脚を温存。そして迎えた最終周。昨年は落車した橋の手前コーナーで集団の先頭に出て、ゴールラインまで全力疾走!
結果、259位/402チーム(トップから8周遅れの合計25周)でレース終了。成績はともかく、全員が無傷でレースを終えられたことを最大の成果としますか
レース前夜に慌ててメンテナンスしたGIOS FELUCA。よく見ればバーテープが劣化して傷んでるし、タイヤも1年前から履きっぱなしでボロっちい。このズボラっぷりが、後の惨事を招くのでした
かたや、1年にわたってマジメに練習を続けてきたマグナムさんは、愛車のDAHON VECTOR X10も暗黒技研さんで大改修。人馬ともにパワーアップしてTOKYOエンデューロ2015に挑みます
マグナムさんのDAHON VECTOR X10で特に目を引くのは、異彩を放つクランク周り。79系DURA-ACEクランクにRIDEA非真円チェーンリングを装着し、パワー伝達の向上を図ってます
マグナム号が履く手組みホールのハブは、前後ともにAmerican Classic。かなり軽量で優れた回転性能を誇るハブだけど、これ高いんだよね。高頻度のメンテも要求されるし、saruveraには無理かな
ともあれ、saruveraとマグナムさんはスターティンググリッド中団に陣取り、スタートを待ちます。この時点では、周囲の方々を含め和気藹々としてたのだけど……
いざ走りはじめると、練習不足が祟って直線スピードが伸びません。それを補おうとリスキーにコーナーを攻めてしまい、1周目終盤の管理橋コーナーで痛恨のスリップダウン。使い古したタイヤのグリップ力も落ちてたようです。擦過傷だらけの血濡れた姿でピットへ戻り、sambeさんへバトンタッチ
yuzanさんが手当を終えて戻ってきたので、走行メンバーの応援&ピット作業に専念することにしました。冬季トレーニングに励んだマグナムさんは、好ペースで周回を重ねます
マグナムさんとペアを組むテルさんは、チーム小輪爺を牽引する勢いで700Cと互角以上のレースを展開。上位への希望を一身に背負って走り続けます
おやじチームで1人気を吐くsambeさんは、何周にもわたって好タイムをキープ。saruveraが落車して大幅に落としたポジションを、着々と追い上げていきます
チーム小輪爺のムードメーカーであるSADAさんは、レースを楽しむ姿を通じてメンバーの雰囲気を盛り上げます。おかげで、沈滞気味だったチームの空気が回復してきました
6:30に会場入りしたテルさんが確保してくれたピット裏スペースに、チーム小輪爺の面々が集合。珍しく今回は、時間に余裕を持って到着できました
チーム小輪爺の出走メンバー。チーム小輪爺 S(saruvera/sambeさん)、チーム小輪爺 R(テルさん/SADAさん)、チーム小輪爺 特車二課(yuzanさん/tomoさん)という陣容です。体調不良で欠席となったまりぽさん、次は一緒に走りましょう!
約650人が並ぶ4時間エンデューロのスタート地点。第1走者になったsaruveraは、やや後方に陣取って8:45のスタート合図を待ちます。晴天だけど風が冷たくて鳥肌が立ってきます。背中に使い捨てカイロを張っといてよかった
ともかく最初の4周を走ってsambeさんに交代。トレインに加わったsambeさんを見送り、小輪爺 Rと特車二課のライダーチェンジを手伝います。が、肝心の自チームの連携をミスり、sambeさんをルーチンより30分以上も長く走らせちゃった(スマソ)
小輪爺 Rは、テルさん1時間→SADAさん3周というルーチン。やや前方からスタートしたテルさんは、700Cを後方に従えながら周回を重ねます
テルさんから交代したSADAさんは、持てる体力を目一杯使って3周。お互い、体力の増強が今後の課題ですなあ
小輪爺 特車二課は、yuzanさん1時間→tomoさん1時間というルーチン。yuzanさんは仕上げたばかりのアルミ小径車「HARP AS-100」を投入し、後方から追い上げます
tomoさんはコーナリング中も下ハンを握り続ける攻めの姿勢。冬の間にローラー練習を続け、体力を増強した結果をしっかり出しました
特段のドラマはなくとも、わたわたと時間は経過。結果、4時間チームエンデューロ男子(出走500チーム)で、小輪爺 Sは239位(25周)、小輪爺 Rは142位(26周)、小輪爺 特車二課は113位(27周)でゴールしました


