志賀草津高原ルートをヒルクライムした帰路、下山の様子を動画で撮影しました。渋峠ホテルから草津温泉(天狗山第3駐車場)まで、走行距離18.2km・標高差986mを、GIOS FELUCAで一気にダウンヒル。爽快感はあるけど約40分の長編なので、お時間のあるときにどうぞ。
渋峠ヒルクライム
雪回廊を目指す志賀草津高原ヒルクライムは、終盤に突入。平均勾配7.8%の九十九折りを越え、草津白根山の山頂付近・湯釜の外縁部が見えてきました。標高2000m地点に近づくにつれ、残雪も増加。憧れの景色の中を愛車GIOS FELUCAで走るため、ヘタレた脚を回します。
湯釜への入口だった草津白根レストハウスを右手に見ながら前進。この辺りは噴火警戒レベルの引き上げに伴って駐停車禁止区間になったため、このレストハウスも閉鎖されてました
万座道路との分岐点まで続く1km弱の下り勾配を通過し、草津白根山の西面へ。登坂を再開すると、道路脇に雪壁が見えてきました。いよいよ雪回廊の出現か!? と気持ちが逸ります
雪回廊への執念でペダルを回して山田峠を通過、中央分水嶺石碑の前へ。標高2050mを突破して遮蔽物が減ったせいか、寒風が吹き付けるため、ここで再びウインドブレークジャケットを着用
そんな中央分水嶺石碑から450mほど進んだ標高2080m地点で、ついに雪回廊と遭遇! 高さ4m超の雪壁に囲まれた道が続く風景。ここまで約16.2kmの道のりを登坂してきた甲斐があった!
このために背負ってきた45-150mmレンズで、雪壁に佇むGIOS FELUCAを撮影。スノーホワイトとジオスブルーのコントラストが、ほれぼれする美しさだよう(排ガス汚れは気にしない)
雪回廊の撮影に15分ほど費やした後、短い九十九折りを越えて進んでいくと、道路が混雑してきました。クルマで賑わう右手の駐車場を見てみると……
駐車場の脇に、日本国道最高地点の石碑が建ってました。いつの間にか標高2172mに達してたのですね。石碑の前で順番待ちして、他のサイクリストと記念写真を撮りっこ
ここまで来れば、ゴールの渋峠まで残りわずかなはず。記念撮影に15分を費やしたので休息も十分。横手山を臨みながら、緩やかな勾配をラストスパートしますか
そして10:20、群馬と長野の県境に建つ渋峠ホテルへ到着! 同タイミングでゴールしたサイクリスト諸氏と雑談を交わし、記念写真を撮りっこ。GIOS FELUCAを担いで達成感もひとしおであります
渋峠ホテル内の売店カウンターへ行くと、日本国道最高地点到達証明書を販売してました。1枚100円だし、記念に買ってこうっと。6種類あるうちから、この絵柄を選びましたよ
県境に建つ渋峠ホテルは、内部も群馬(喫茶店)と長野(食堂)に分かれました。空腹になってたので、長野側で「高原うどん」を注文。ツール・ド・うどん番外編[最高地点うどん]ですな
おみやげに自家製パンを買って渋峠ホテルを出ると、向かい側に高い雪壁が残ってました。近くの気温計を見たら9℃だものなあ。さて、防寒チェックをしたら草津温泉までダウンヒルしますか
登坂中のサイクリストとハンドサインを交わしながら、志賀草津高原ルート(国道292号)を草津温泉まで一気にダウンヒル。約40分で天狗山第3駐車場へ戻ってきました。うーむ、爽快!
好天に恵まれたおかげで、我身は汗塩まみれ。天狗山第3駐車場から大滝乃湯まで無料シャトルバスが出てるので、ひとっ風呂浴びてくるかな。この日の総走行距離は約36.4km、獲得標高は986mでした。走行ルートはコチラです。そうそう、下山動画で録ったので次回お伝えしますね。
ヒルクライムが大苦手なくせに、山間の雪回廊を自転車で走りたくて仕方ない。そんな3年越しの願望を果たすべく、5月初旬にGIOS FELUCAを積んだトランポで草津温泉へ。ここから群馬と長野の県境・渋峠まで、雪回廊を求めて志賀草津高原ルートをヒルクライムするでありますよ!
天狗山第3駐車場にトランポを停め、GIOS FELUCAを降ろしてヒルクライムの準備。冬用のウエア類をレイヤードし、その上にウインドブレークジャケットを着用。グローブも冬用です
7:00に駐車場を出発して国道292号を北上すると、すぐに志賀草津高原ルートの案内板が見えてきました。4.3km先の殺生ゲートがオープンする8:00までに、行けるところまで進んでおこう
いよいよ志賀草津高原ルートの登坂スタート。白樺が林立する麓区間の平均勾配は6.9%と、なかなかのキツさ。脚を温存できるか心配しながら登ってくと、前方に本白根山が見えてきました
殺生ゲートの500m手前から開扉待ちクルマ渋滞が発生。やむなくFELUCAを押し歩いて、ゲート脇の白根火山ロープウェイ山麓駅へ。ここまで約5kmの登坂に40分かあ……
山麓駅のベンチに座って呼吸を整え、殺生ゲート開扉待ち行列の最前列へ。国交省職員が封鎖ロープを解除するを待って、8:00にスタート。さあ、ここからが渋峠アタックの本番だ!
殺生ゲートからコーナーを1つ抜けると、腐卵臭が立ち込める殺生河原。有毒な硫化水素ガスが噴出してる停車禁止区間であります。必死に登坂するあまり、つい深呼吸しちゃったけど
殺生河原を通過した先は、ツール・ド・フランスのような山岳風景が広がってました。が、よく見ると前方に恐ろしい急勾配(12%以上ありそう)。げえ、アレを登るのかよ……
殺生ゲートをスタートして約20分、標高1700m地点を突破。勾配路の先に見えるのは、青空と雲海だけ。まるで天国へ続く坂道を走ってるみたい。キツくて昇天しそうだし
雲海を臨むヘアピンカーブの先に天国はなかったけど、高木が姿を消し、熊笹で覆われた高原風景が広がってました。前方の本白根山が、かなり近くなってきたなあ
8:30を過ぎ、日差しが強くなってきました。もう暑くて仕方ない。見晴台に停車して、ウインドブレークジャケットを脱ぐとしよう。Manfrottoのボディーバッグを背負ってきて正解だわい
見晴台で15分ほど休憩した後、斜度が増してきた勾配路を前進。標高1900m地点の手前で、ついに雪壁と遭遇! でも、短区間だし汚れてるしでコレジャナイ感いっぱい。先へ行くとしよう
平均勾配7.8%の九十九折り(約1.2km)の終端で眼下を見下ろしたら、ここまで走ってきた道が一望できました。ちょっと自分を褒めてあげながら、気力の回復に努めます
九十九折りの終端から500mほど先で、湯釜の外縁部が見えてきました。ということは、草津白根山の山頂まできたってことか! その実感がじわじわと湧くにつれ、テンションも上昇してきます
湯釜の外縁部が見えてきたカーブ出口でサイコンを確認すると、走行距離は11.3km(殺生ゲートから6.3km)、時刻は9:10過ぎ。標高1965m(獲得標高723m)まできたせいか、かなり肌寒くなってきました。この寒さなら雪回廊も残ってるはず。ゴールの渋峠へ向けて[後半]に続きます。