Ikegami, Tokyo

池上梅見ポタそしてスカイブリッジへ[前編]

saruvera

今年は梅の開花時期が早いなあ。などと思ってるうちに梅見シーズンは最終盤。このまま春を迎えてたまるかと、越生梅林までのサイクリングを計画しました。ところが、春眠暁を覚えずを地で行く大寝坊。登坂ありの150km超ライドをするには、出発時刻が8:30過ぎじゃ遅すぎますな。
 
ならばと都内の梅見ライド目的地を探し、大田区の池上梅園へ行くことに決定。浅草橋の我家から20km弱と近場なので、ポタリング気分で行ってきますか。出発準備に手間取り、8:40頃に自宅を出発。日比谷通り〜国道1号で池上へ向かおうと考え、まずは神田金物通りで大手町方面へ向かいます。
 

 
神田駅南口を抜けて神田橋へ向かう東神田で清洲橋通りから分岐する神田金物通りを、5分ほど西走すればJR神田駅南口。このガードを潜った先で内堀通りへ右折し、ちょっと進むと神田橋で日比谷通りに出られます。この日比谷通りを南下して大手町〜日比谷を抜け、東京タワーの足元・芝公園へ。
 
東京タワーを右手にしながら麻布十番へ向かうそして芝公園交差点を右折して都道319号へ。東京タワーを間近にすると、いつも妙に心が踊りますな。そんな東京タワーを右手に見ながら西走し、麻布十番へ向かいます。この辺りに差し掛かる頃には体がすっかり温まり、ケイデンスも上がってきました。なかなか快調な出だしです。
 
麻布通りを南下して国道1号へ接続するこうして麻布十番まで進み、首都高のジャンクションが頭上を覆う一の橋交差点を左折して麻布通りへ。この通りを南下すると、白金で国道1号と合流します。つまり、もう池上まで道なりに進むだけ。高輪で登坂を強いられるけど、ひたすら無心に進むだけ。
 
西馬込で国道1号の道標とチタンミニベロ LIGHTCYCLE Ti451やがて五反田〜戸越を抜け、馬込の東海道新幹線高架を越えた先で、出発から1時間が経過。信号で停止することが多いとはいえ、アベレージ16km/hという体たらくであります。今日はポタリングだし! 不甲斐ない己を弁護する言葉だけは、とめどなく出てくるのだ。
 
池上梅園の全景こんな感じでポタポタと走り、10:00に池上梅園へ到着。丘陵傾斜を利用した庭園であり、370本の梅が咲き乱れる都内屈指の梅の名所であります。が、ピークを過ぎただけあって、人影まばら梅花もまばら。まだ咲いてる梅を探すことに苦労する始末です。
 
ビンディングシューズで池上梅園の石段を昇降するそれでも丘陵の上に咲いてる梅を発見したので、行ってみることにしました。昇降手段は苔むした石段のみ。SPEEDPLAYクリートを着けたビンディングシューズで行く場所じゃない! 手すりを掴んでゆっくり昇降したにも関わらず、何度も滑り落ちそうになりました。
 
池上梅園の梅(豊後系)滄溟の月でもね、文字通り命懸けで園内を歩き回った甲斐あって、美しい梅花を間近にすることができましたよ。これは野梅系の初雁ですかね。薄紅色の可憐な花弁に、梅らしい侘びが感じられてなりません。これぞ梅見の醍醐味。満足・納得できました。
 
池上本門寺の南側にあるめぐみ坂こうして30分ほど梅見を楽しんだ後は、池上梅園の南側に広がる池上本門寺の周辺を走ってみることにしました。そうしたら山あり谷ありの起伏に富んだ地形なんだもの。ヒルクライムを強いられるとは1ミリも想像してませんでしたよ。特にめぐみ坂は急勾配。好き者におすすめです。
 
呑川の辺りにある養源寺の前に咲く菜の花思わぬヒルクライムを経て、呑川という小さな川の左岸へ。この川辺りを西走してたら、養源寺門前の花壇に菜花が咲いてました。これが今年はじめての菜花との邂逅。リモートワークに甘んじて、どれだけ家に籠もってたんだという話であります。
 
池上本門寺の総門呑川を西進して霊山橋が架かる交差点を右折すると、100mほど先に池上本門寺の総門。近隣住民に混じって観光客の姿もあり、日曜の午前中から賑わってます。この総門は江戸時代の元禄年間に建立されたそうで、奥の石段は加藤清正が慶長年間に寄進したものだとか。
 
池上通り〜ガス橋通りを西走して多摩川へ向かうさて、ここまで20kmくらいの走行距離なので、さすがにもうちょっと走りたい。ならば、未訪のままになってる多摩川スカイブリッジへ足を伸ばしてみようかな。ならばと池上本門寺総門から少し南下し、池上通り〜ガス橋通りを西走して多摩川サイクリングロードへ向かいます。
 
多摩川CR左岸を羽田方面へ南下そしてガス橋の東詰から多摩川の左岸CRへ突入。最南端の多摩川河口へ向かいます。土手を覆うハマダイコンの白い花がキレイ。サイクリングロードとはいえ車速を上げられない道なんだもの、この春めいた景色を楽しみながらポタポタと進もう。海からの向かい風も強いし。
 
多摩川の河口に近くなりスカイブリッジが見えてきた羽田まで南下して大師橋を通過すると、河口近くに架かる多摩川スカイブリッジが見えてきました。げえーっ、あんなに長くて高いところに架かる橋なの!? 高所恐怖症ゆえ急速に戦意喪失。心も体もしゅるしゅると萎縮していく様が、思いっきり伝わってきます。
 
多摩川CR最南端の穴守稲荷神社 旧一の大鳥居果たして多摩川スカイブリッジを渡ることができるのか。恐怖と不安におののきながら、多摩川CR最南端の穴守稲荷神社大鳥居へ11:30過ぎに到達。ここまでの走行距離は約32km。もう折り返してもイイんじゃない、せめて橋を見るだけでもしようよ、海風に煽られて落ちるよ……。色々な声が聞こえてきた。
 
高所恐怖症由来の葛藤に苛まされたので、一服して落ち着きを取り戻すことにしました。そして出した結論は、とりあえず橋を見てから渡河を判断する。場当たり感あふれる結論だけど、妄想打破には現実直視がイチバン。さあ、スカイブリッジの東詰へ向かいますよ! と次回[後編]に続きます。
 

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