コツコツと自分で組み上げた チタンミニベロ LIGHTCYCLE Ti451 を、ついにシェイクダウンする日がやってきた! 喜び勇んで6:00前に自宅を出発し、まだ人出のない荒川CRへ向かったものの、自宅から2kmも走らないうちにチェーンが切れるアクシデント発生。どうなってんだ!
両国橋で隅田川を渡る途中、ギアをアウタートップに入れた直後にチェーンが切れました。自宅近くだったことが、せめてもの救いか。とりあえず切れたチェーンを引き抜いて、LIGHTCYCLE Ti451 を押し歩いて自宅へ戻ります。人影皆無な早朝の街をトボトボと……。
帰宅後、あらためてダメージをチェックすると、右クランクアームに傷が付いてました。切れたチェーンが当たったのでしょう。ペダルを踏んだ直後の出来事だったけど、結構な衝撃だったんだなあ。この傷はサンドペーパーで均してタッチアップすることにします。
フロントディレイラーは、あらぬ方向を向いちゃってました。チェーンが切れるときに外側へ引っ張られたのかな? 一旦、各部ボルトを緩めて装着位置を直せば済むだろう。この時点では、その程度に軽く考えてました。ところが真相は、もっと深刻だったのです……。
次に、切れたチェーンを確認。チェーンを繋いだコマのコネクティングピンとは反対側で切れてます。よく見ると、アウタープレートが外側へ歪んでるので、ここへ想定外の方向から力が掛かって切れたのかもしれません。どういうことだってばよ?
さて、フレームから取り外したフロントディレイラーを再確認すると、ガイドプレートが歪んでしまったことが判明。さらに、ガイドプレート基部のプラスチック製アームも折れてました。これはマズいと思ってシマノお客様相談窓口に相談すると、ここの修復は不可能との回答。ショックで昇天しそう……。
どうやら、チェーン切れは次の➊〜➌のプロセスで発生したようです。➊コネクティングピンのカシメ作業ミスでアウタープレートが微妙に浮いてた。➋アウタートップ時に浮いた隙間がガイドプレート外側へ食い込んだ。➌そのままペダルを踏んだのでガイドプレートでチェーンを引きちぎる形になった。
このプロセスを推測すると、思い当たる節があります。それは、11速チェーンのカットとカシメに、10速用チェーンカッターを使ったこと。ええ、11速対応チェーンカッターを調達する出費と手間と惜しんでの愚行です。結果、大きな代償を支払うことになりました。あのときの自分を殴ってやりたい。
修復不可能になったフロントディレイラー FD-R8050 の代替として、ヤフオクで中古の FD-R8050 を調達。新品はコロナ禍の影響で入荷日が見えないし、そもそも資金が底を突いちゃったし。そんな懐具合なので、ガイドプレートに小傷が付いてる程度の美品を安く購入できて助かりました。
チェーンは念のため新品の CN-HG701-11 を改めて用意。併せて11速対応チェーンカッター SHIMANO TL-CN28 も調達し、自戒の念を込めながら慎重にカットします。さすがは11速対応、さすがはプロ作業用工具。変な力を入れることなく、スムーズにピンを押し出せます。
チェーンの接続は、コネクティングピンのカシメ作業ミスを回避するためにクイックリンクを使うことにしました。トラウマを払拭できないワタクシであります。慎重を期して専用工具 SHIMANO TL-CN10 を調達し、上下左右から何度も確認しながら作業。最初からこうして作業すればよかった……。
フロントディレイラーの位置と角度を執拗に調整し、念入りに変速を調整。アウタートップやインナーローではチェーンがガイドプレートに触れるチリチリ音こそするけど、どのギアに入れても問題なくアウター/インナーに切り替わります。今度こそ大丈夫でしょう。
大きな授業料を払う羽目になったけど、ケガしたり他人を巻き込んだりしなかったことが不幸中の幸いでした。作業手順や工具使用は規定通りに行わないとアウトなんだと、心底から身に沁みた次第です。週末に改めて計画してるシェイクダウンも、細心の注意と慎重を心がけねば。
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