気温と湿度が上がるにつれて、マスクの不快感が高まってきましたね。マスクを着けると口元の温度は3℃ほど上がるそうで、そりゃあ暑苦しいわけだ。おまけに呼吸抵抗が増すことで、心拍数は5〜10%も上昇するし、体熱放散は低下するし。このままでは熱中症まっしぐらですな。
とはいえ、未だにコロナウイルス感染拡大を防ぐ備えは欠かせません。ならば、できるだけ呼吸しやすくて熱がこもらないマスクを探すしかない。これまで使ってきた冷感機能付きネックガードに息苦しさを感じたので、より夏場サイクリングに適しそうなマスク類をいくつか購入してみました。
左上から反時計回りに、これまで使用してきた “しろくまのきもち ひんやりネック”、同じくネックゲーター型の “NAROO MASK KANAVAL”、本命の高機能冷感マスク “NAROO MASK N1S”、ついでにドラッグストアで買った “PITTA MASK”。これら4製品の使用感を検証してみます
まずは、もともと熱中症対策として首周りを冷やすために購入した “しろくまのきもち ひんやりネック”。水で濡らしてから絞って水分を散らすと、気化熱で着用部分を冷やしてくれます。紫外線遮蔽率99%で吸水速乾性と伸縮性に優れた東レ製セオ・アルファUVを使用し、質感や耐久性も上々
しろくまのきもち ひんやりネックは全長が約50cmあるので、鼻上から首下まで覆うことができ、上端を折り返すとズレを防げます。サラッとした肌触りがお気に入り。ただ、生地が厚いので呼吸抵抗が高く、ポタリングレベルで息苦しくなります。もうちょっと呼吸しやすければなあ……
次は相方のバンダナ兼フェイスマスクとして購入した “NAROO MASK KANAVAL”。薄めの生地なのにコシの強い伸縮性があり、バンダナとしての使い勝手は良好です。デザインもイイし。素材は100%ポリエステルで紫外線遮蔽率91%だけど、速乾性や冷感機能はありません
NAROO MASK KANAVALは全長が約45cmあり、鼻上から首下まですっぽり覆うことができます。生地が薄いので呼吸抵抗が少なく、熱がこもりにくい。走行風の涼しさすら感じます。それだけに肌触りが惜しい。一見サラッとしてるのだけど、首周りがチクチクして不快感を拭えません。ああ残念
あわわ、これ女性用下着じゃありませんよ、機能性マスクですよ “NAROO MASK N1S” ですよ。薄くやわらかで手応えのある伸縮性があって、ホントに下着みたい。ナイロン90%+ポリウレタン10%の生地は接触冷感と吸収速乾性に優れ、紫外線遮蔽率も99%と優秀。まさに夏用スポーツマスクです
使ってみると、ものすごく呼吸が楽。それもそのはず、たくさん孔が空いてるんだもの。飛沫を防ぐなら前後2面リバーシブルの反対面(孔なし)だな。それでもポタリングで苦になることはありませんでした。接触冷感というほどの冷涼感はないけど、顔にフィットしてるのに暑さは感じません
最後はベストセラーの “PITTA MASK”。ポリウレタン素材を多孔質化させることで、顔に密着する形状なのに抜群の通気性を確保してます。紫外線遮蔽率は色によって若干異なり、グレーは98%。冷感機能や吸水速乾性はなく、3〜5回ほど洗ったらお役御免。まあ、安いしね
PITTA MASKはふんわり軽くやわらかい肌触りで、耳が痛くならないので着用が苦になりません。呼吸抵抗も少ないので、意外とサイクリング時に使えるかも。と思ったけど、湿気がマスク内に溜まって、次第に口周りが濡れてくるんだよなあ。これが結構うっとおしい
以上の4商品を検証した結果、夏コロナ対策マスクは主に NAROO MASK N1S を使うことになりそうです。呼吸のしやすさと暑さ緩和のバランスが、ひとつ頭抜けた感があります。ただしデメリットもあって、装着途中の絵面が “女性下着を被る変態” にしか見えません。人前での着脱は避けましょう。
コロナウイルス拡大を防ぐには、接触感染への注意も欠かせません。アルコール除菌ハンドジェルの携行も、もうしばらく続きそうです。サイクリング時は BUBISON GOLD GEL をポケットに入れるクセが付きました。めったに出番はないけど。マツモトキヨシで500円くらい
例年より猛暑なうえに体熱が溜まりやすい今夏は、ドリンクボトルとシャワーキャップで積極的な水分補給と体温冷却、そして呼吸抵抗が少ないマスクと殺菌ジェルで、熱中症と夏コロナの回避に努めたいと思います。あとは変態仮面と疑われない素行ですかね。

今さら感が強いけど、新旧ポディウムチルの本体形状を比較。旧型は親指の腹の引っかかりを意図したものだったけど、新型は5本の指先の引っかけやすさを狙ったように見えます。実際、逆手での指先のホールド感が増し、視認せずにボトルケージへ抜き差しできるようになりました。ちょっと感動
新型のキャップは開閉ロックの操作性が向上したけど、短くなった飲み口には慣れが必要ですね。内側はジェットバルブが3ピース構造になり、分解洗浄できるようになりました。シャワータイプキャップの飲み口はおまけ的な短さで、内側は8つのシャワー孔へ均一に水を回せる貯水構造
旧型ポディウムチルを思いっきり握ると、バシュッという音とともに約120ccの水が飛び出します。とはいえ、走行しながら口に含む水量は、その半分くらいで十分。本体が柔らかいので、握る力で水量を調整しやすいことが重宝します。思いっきり握るのは、口をゆすぐときや体にかけるときくらい
一方、新型ポディウムチルを思いっきり握ったときの水量は約70cc。走行中にチビチビと水分補給するには必要十分ですね。ただ、本体が旧型より固いので、水量のコントロール性は劣ります。旧型がアナログ的だったのに対し、新型はデジタル的という感じ。噴出する水勢は大差なく良好です
次はシャワータイプ リプレースメントキャップ。シャワーモードで思いっきり握ったときの水量は約50ccでした。動脈が走る首や太ももに水をかけることが目的なので、この節水ぶりはありがたいですね。体温を下げたいと思ったとき、躊躇することなく広範囲を一気に濡らせます
反面、ドリンクモードにして思いっきり握ったときの水量は、約110ccと豪快です。ただし飲み口が短いので、飛び散って飲みにくい。あくまでも飲用ドリンクが尽きたときに、臨時で使う補助的な機能と考えるべきでしょう。真水に限定しないと、あちこちベタベタになって後悔しそう
最後に保冷力を検証してみます。各ボトルに氷塊30gと水200ccを入れ、気温28℃のベランダでエアコン室外機の上に放置。当初1.7℃だった水温は2時間後、旧型ポディウムチルが3.2℃、新型ポディウムチルが3.1℃、旧型ポディウムアイスが2.0℃になってました。そこまで明確な差は出ず
サイクリングキャップとして
重量は40gと軽量。汗を効率よく吸収しては蒸発させるので、濡れて重くなったり汗が垂れたりする心配なし。UVカット機能と合わせて、熱中症の予防に役立つのではないかと期待してます。ツバはネオプレーン素材で、厚さは約5mm。さわり心地や裏面加工も手伝って、とてもビーチサンダルっぽい
やわらかな肌触りの帽体は、天井部の内側周縁だけを縫製。この縫製部が頭に触れて気になることはありません。上々のかぶり心地。帽体もツバも型くずれしない素材だから、小さく畳んでポケットに突っ込むこともできますよ。あと抗菌加工も施されてます
ヘルメットの下にwdxクールキャップをかぶると、こんな感じ。KASK MOJITOとの色合いも、なかなかマッチしてるのではないでしょうか。ツバの付け根は無縫製(ツバ根本に設けられた切れ込みに帽体生地を通して固定)なので、雨天ライド時に雨水が目元へ垂れることがなさそうですね
国道16号に面した
カレーうどん(温)大盛りに牛肉チャーシューをトッピング。コシの強い讃岐うどんとクリーミーなカレースープの組み合わせが絶妙で、これはウマし! 思わず小ライスも追加しちゃった (´・ω・`)
いやあ満足。近くのコンビニで給水&食休みして、13:00頃に復路走行を開始。国道16号から
町田市に突入し、
約1kmの4.4%勾配を登坂し、頂上にある
最後の休憩を終え、13:40頃に走行を再開。鶴川街道(都道19号)は次第に斜度を増し、
願望が叶って(?)下り基調の鶴川街道を北上し、
ゴールを目前にしながら、妙にフラつくし、よだれが垂れるし。熱中症になりかけてるのかな? 見かねた佐式さんの先導で14:30頃に
とりあえず駅前のローソンへ飛び込み、氷カップに注いだコーラを飲んでクルールダウン。落ち着いたところで、
まりぽさん@Pocket Rocket Proは帰路も自走するというので、無事の帰還を祈ります。サーセン、あたしゃ京王線〜都営新宿線で輪行して帰ります(今朝、輪行袋を駅ロッカーに預けておいたのだ)
首回りの日焼けを防ぐ「
ドリンクはハイポトニック飲料の「
ドリンクボトルは断然、CAMELBAK。吸わなくても握れば中身が出るので、疲れたときも楽に給水できます。以前から使ってる「
体内の電解質濃度を保つため、「
そして、当然のように着用してる「
駅前まで遠回りをして
八坂神社の北から県道60号を延々と道なりに西進。左前方に見えるのは加須サイクリングセンターかな? 途中で空のドリンクボトル2本に給水し、加須市を通過して羽生市へ
東北道手前の
日本橋から羽生PAまで、走行距離は約72km。SADAさん差し入れのオロナミンCを飲みながら休憩し、時代劇セットのような
食後に土産処を物色&給水して、13:00に羽生PAを出発。帰路は東北道の側道を南下した後、県道366号〜県道305号〜県道38号で鴻巣市へ出て、旧中山道を辿って日本橋へ向かう予定です
このとき外気温は今年一番の36.4℃を記録。直射日光を浴びながら走るうち、意識があいまいになって道を間違えるは、異常なほど発汗するは……。10km先の加須市街地に入った頃にはこの有様
たまらず
電車内の冷房でクールダウンできたおかげで自宅に生還。鬼平江戸処で買った「うさぎまんじゅう」で糖分を補給しました。この饅頭こそ『鬼平犯科帳』11巻「男色一本饂飩」で