Miyoshi, Saitama

栗よりうまい荒川やきいもライド[後編]

saruvera

かつてサツマイモが舟運されてた航路(新河岸川〜荒川〜隅田川の約十三里)を遡るサイクリングは、陸揚げ地の浅草から約3時間を掛けて “富の川越いも” 産地の埼玉県三芳町 “いも街道” へ。10:00ちょうどに OIMO cafe を擁するむさし野自然農場へ到着しました(前編を参照)
 
むさし野自然農場は江戸元禄年間から続くサツマイモ生産農家で、伝統的な栽培方法と科学的知見に基づく味覚追求が高く評価されてます。そんなサツマイモを使った品々を味わえるのだから、0IMO cafe への期待は振り切れんばかり。喜び勇んで敷地内に入ってみると……。
 

 
OIMO cafeを営むむさし野自然農場へ到着なんと OIMO cafe の開店時間は11:00だそうで、まだ準備中でした。これから1時間、サツマイモが焼ける匂いを嗅ぎながら待つのは酷というもの。ならば、周辺に点在する名所を巡って時間を潰すとしよう。そう思い立って、いも街道をポタポタと北上。
 
江戸時代に建築された茅葺屋根の旧島田家住宅最初に訪れたのは、いも街道沿いにある旧島田家住宅。江戸時代の文化文政期に建築されたとされる茅葺屋根の大型民家で、サツマイモ栽培がはじまって豊かになった同地の歴史を伝える建造物です。奥にある火の見櫓と相まって、堪らなくノスタルジックな風景。大好物です、こういうの。
 
多聞院の境内にあるいも神社次はいも街道北端の多福寺前交差点を左折して、神明社の境内にある “いも神社” へ寄ってみました。このサツマイモのオブジェが御神体?と思いきや、同地のサツマイモ栽培に寄与した吉田弥右衛門と青木昆陽を祀ってるそうです。狛犬がサツマイモを抱えたりと、全体的に悪ノリ感あってステキ。
 
いも街道にある OIMO cafe 上富その後、OIMO cafe へ戻って走行距離を確認したら約48.3kmだったので、まあ十三里(約51km)の範疇としておこう。なお、OIMO cafe の店内で食事する場合は予約必至です。予約しなくてもテイクアウトすれば屋外席(写真左)で食べられるので、サイクルジャージ着用者には却って好都合かな。
 
OIMO cafe でコッペパンサンド(鴨ハムと秋茄子の梅アンチョビ)を食す開店した OIMO cafe で、まずはコッペパンサンド(鴨ハムと秋茄子の梅アンチョビ)と本日のコーヒーを注文。スモーキーな鴨肉の旨味とナスのとろっとした食感を、梅アンチョビのほのかな塩気と酸味が上手にまとめてます。焼き目の付いたコッペパンも香ばしく、これは旨い!
 
OIMO cafe の焼き芋は壺で焼いているOIMO Cafe のやきいもは、大きな壺を使って焼く “つぼ焼きいも” です。炭火の反射熱で時間をかけて焼くので、デンプンがしっかり糖に変換できる(甘味をしっかり引き出せる)そうです。むさしこがねとシルクスイートを1本ずつ購入し、サコッシュに入れて持ち帰ることにしました。食レポは後ほど。
 
三芳町と所沢市の堺の生活道路を南下さて OIMO cafe を後にして、やきいもの温もりを背中に感じながら三芳町と所沢市の境目あたりの生活道路で南下を開始。ときどき遭遇する片田舎な風景に旅情と郷愁と困惑が入り混じった感情を覚えつつ、国道463号バイパス方面へ向かいます。
 
国道463号の南側にある東川の右岸をしばし遡上そのまま国道463号バイパスを横切って、東川という小さな川の右岸へ。この川沿いの道をポタポタと西走し、名もなき小さなピンク色のアーチ橋を渡ったりしながら東所沢方面へ向かいます。すると前方に、周りの風景を無視するように異質で奇妙な構造物が見えてきました。
 
花崗岩を組み合わせた角川武蔵野ミュージアムの建物その異質で奇妙な構造物の正体は、角川武蔵野ミュージアムでした。約2万枚の花崗岩を組み合わせた61面体だそうで、隈研吾氏がデザイン監修した建築物と知って妙に納得しちゃいました。田園風景に突如現れたパチンコ屋のように独善的で近視眼的な存在だなあと。
 
県道109号を東進して和光方面へ向かうそんな構造物を本日の折り返し地点とし、東所沢駅の南側から下り基調の県道179号で一気に東進。そして国道254号と平行する県道109号で和光市駅の近くまで進み、県道88号(大正通り〜大野前通り〜水道道路)を北上して荒川へ向かいます。
 
芝宮橋を渡って荒川CR(右岸)へ突入こうして13:15頃、芝宮橋を渡って荒川の右岸サイクリングロードへ戻ってきました。さあ、ここからは信号もなく車速を上げて走れるぞ。我家は(心理的に)近い! 渇いた喉をドリンクで潤し、意気揚々とサイクリングロードへ突入したものの……。
 
秋の荒川CRは向かい風が吹き荒れるこの季節の荒川は、午後になると南からの風が吹き荒れることを忘れてました。風速16.6m/sの向かい風。いわゆる “荒川峠” に脚を削られまくり、やっとの思いで扇大橋の南詰まで南下。そして、ついに降りだした雨の中、尾久橋通りを駆けて浅草橋の我家へ向かうのでありました。
 
OIMO cafeで購入した壺やきいもを味わうずぶ濡れで14:45頃に帰宅し、入浴後に OIMO cafe で購入したやきいもを食べてみました。むさしこがねはホクホクとした食感と王道的な甘味で、まさに栗と比べるような味わい。シルクスイートは、ねっとりした食感とすっきりとした甘さがクセになります。苦労した(?)甲斐のある旨さに大満足。
 
サツマイモは年が明けてからのほうが甘いと聞くので、やきいもライドは1〜2月まで楽しめますね。この日の走行距離は約91.6km、走行ルートは[コチラ]です。荒川CRからちょっと外れて、サツマイモが紡いだ歴史と味に迫れるサイクリングを試みてはいかがでしょうか。

今回のサイクリングをRelive動画で振り返る


 

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