ただいまキャンプ仕様に改装中の GIOS FELUCA は、振り返れば15年前の2009年秋に購入した車両でした。その1年後に、サドルを純正品から SPECIALIZED ROMIN EXPERT へ交換。14年も使ってきたサドルとあって、すっかり劣化しちゃいました。
GIOS FELUCA はシート角が70°と寝てるため、身長180cmのsaruveraに適切なサドル高にすると前後位置が後退しすぎちゃいます。この課題を克服するために、シートポストをセットバック0mmのものに交換し、さらにサドルを規定値より前方へ出す無理をしてきました。その代償はというと……。
どうにかポジションを出そうと無理した皺寄せが、サドルに積み重なってます。レールは湾曲してしまい、座面は前方から見ると左右で異なる曲線を描くまでに変形。もともと薄いインナーパッドは、長年の使用で完全にヘタってしまって存在感ゼロ。カッチカチやで。
また、落車転倒で負った破れも1つや2つではありません。こんな姿になるまで長年Siriを支えてきてくれたことに感謝と愛着は尽きないけど、さすがに使用限度を超え過ぎでしょ。今回の GIOS FELUCA 大幅改装を機に、サドルも新調することに決めました。
そこで御徒町アサゾーへ行き、新サドルをあれこれ物色。店員さんから「まずはコレを試してみたら?」と貸してもらった fi’zi:k VENTO ANTARES(150mm幅)のテストサドルをFELUCAに装着してみました。うーむ、かなりフラットな座面でスタイリッシュ。
でも、残念ながら fi’zi:k VENTO ANTARES は相性が悪いようです。ワイドハンドル+ショートステムにしたことで、ややアップライトなポジションになったからでしょうか。走りはじめて間もなく尻と会陰が痛くなり、降車後は股関節の違和感まで出る始末。ダメだ、こりゃ。
で、次に借りてきたのが fi’zi:k TEMPO ALIANTE(145mm幅)のテストサドル。座面は横から見ると緩やかなS字カーブを描き、前方から見ると半月状に湾曲してます。圧力を均等に分散させるロングライド向きの設計だそうで、なるほどランドヌールのbaruさんが使用してますね。
そんな fi’zi:k TEMPO ALIANTE を試用したところ、おっ♥という感じで尻に馴染むではないですか。形状が SPECIALIZED ROMIN EXPERT と似てるから少し期待はしてたけど、やや後方にドカッと腰を預けても痛くならないし、前方にちょこんと座ることもできるぞ。
当初は fi’zi:k TEMPO ALIANTE に対し、ノーズ先端がレーパンに引っかかるかもという懸念を抱いてました。しかし、試走中にそのような事態は発生せず。ノーズ先端がやや太めの形状だからなのかな。懸念点が払拭されたので、このサドルを選択しない理由がなくなりました。
ということで、fi’zi:k TEMPO ALIANTE R5 を購入。アロイ製レールを採用したエントリーグレードで、実測重量は229g。どうせ10kg近いキャンプ道具を積載することになるのだから、上位グレードとの10g差なんて気にしない。大きなロゴは気恥ずかしいけど。
これにて、キャンプ仕様 GIOS FELUCA の車両構成は固まりました。あとは、荷物を積載するラックやバッグ類の検討ですね。ちなみに FELUCA には、ボトルケージで使用中の他にダボ穴はありません……。そうだ、タイヤもどうするか考えないとだなあ。
2 コメント
ぼくはこれ使ってます。
S-WORKS POWER WITH MIRROR SADDLE
ロングライドでもお尻痛くなりません。
> くれよんレンジャーさん
出た!3Dプリンターサドル!リッチやな〜。SPECIALIZEDも店頭で試したのですが、ROMIN EVO COMP GELは全然合わず、POWER COMPは合ったのだけどキャンプ用はロングノーズにしておきたくて見送りました。MIRROR SADDLEは今度、試させてください〜。