列車のレールを走る「軌道自転車」や「軌道バイク」。この乗り物をぜひ運転してみたいと思って調べると、東京近郊にも存在してることが分かりました。千葉県ローカル線・小湊鐵道の養老渓谷駅で、年2回(5月と11月)体験運転を実施してるのです。
この機会を逃してたまるかと、11月中旬の土曜日に行われる体験運転を電話予約。そして迎えた当日。寝坊をかまし朝食抜きで、馬喰町駅から総武線快速に飛び乗って五井駅へ。ここから一両編成の小湊鐵道に乗り換えて、養老渓谷駅を目指します。
五井駅の駅弁売り場で、朝食代わりの「房総ちらし」を購入。名物の「かまとろ丼」は残念ながら売り切れてました。この先で小湊鐵道の1日乗車券を購入
昭和生まれのディーゼル車(キハ200系)に1時間ちょっと揺られ、養老渓谷駅に到着。1両編成の車内にいる大半はハイカーでした
ついに軌道自転車と対面。ありあわせの鉄パイプや鉄板をつなぎ合わせたというハンドメイド品です。シートポストの根元から生えてるレバーがブレーキ(制動力は低し)
車輪は直径20cm程度の鉄輪。工事用車両のものを流用してるそうです。タイヤのようなグリップ力はないけど、車重があるから問題ないのかな?
駆動系は実用自転車のものを流用。左右の後輪は車軸で連結されてるようで、意外にも楽に漕げます。これまた工事用車両から流用してるっぽいサスペンションも装備
体験運転は使われなくなった線路(片道150m)を使用。折り返すときは、マッチョな職員さんが車両を持ち上げて向きを変えてくれます。走行の様子(動画)はコチラ
軌道バイクは、実際に保線作業に使われてる車両。上りの車両はベンリィCD125T(4段変速なので1977~79年型?)がベース。フロントフォークをぶった切って台車と溶接してあります。足踏み式ブレーキの効きはイマイチ
下りの軌道バイクもベースはベンリィCD125Tのようだけど、5段変速なので87年以降の後期型みたい。この車両は鉄輪が空転しやすく、かなりクセがありました。ちなみに、スピードメーターは作動しません。走行の様子(動画)はコチラ
この日は体験運転の希望者が少なかったので、何度も運転させてもらっちゃいました。とても楽しくて貴重な体験ができたけど、欲を言えばもっと距離を走りたかったなあ。他に軌道自転車を運転できる場所は……岐阜県の「Gattan Go!!」まで行きますかね。
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