Asaka, Saitama

野火止用水ポタで荒川から多摩川へ[前編]

saruvera

東京多摩地域や埼玉南部のあちこちで、野火止(のびどめ)という地名を目にします。これ、江戸時代に開削された「野火止用水」が由来だったんですね。武蔵野台地を潤すために引かれた野火止用水は、玉川上水を水源にして荒川沿いの新河岸川へ注ぐ用水路で、今も健在です。
 
玉川上水の水源は多摩川だから、野火止用水は多摩川水系なのかな? それより、野火止用水と玉川上水に沿って荒川から多摩川まで走れるんじゃね? そんな思いつきから、9月上旬に「野火止用水ポタリング」を決行することにしました。せっかくなので、友だちも巻き込んじゃえ。
 
彩湖に集ったミニベロおやじということで、巻き込まれた方々と彩湖に集合。言い出しっぺが1時間近く遅刻したため、ややキレ気味です。いやあ、今回はGIOS FELUCAが2台(saruveraとSADAさん)とGIANT IDIOMが2台(tomoさんとテルさん)の4台編成でゲスなあ ヽ(゚Д゚;≡;゚д゚)ノ
 
朝霞市の河岸段丘を走る気を取り直し(?)、7:00に彩湖を出発。秋ヶ瀬橋で荒川右岸に渡り、すぐに左折して新宮戸橋で新河岸川の右岸へ出ます。ジブリ映画に出てきそうな正面の河岸段丘は、太古に多摩川(旧流路)が削り取った地形なんだそうです
 
住宅地の暗渠になった野火止用水を走る新河岸川の右岸を少し遡上すると、野火止用水の最下流地点。ここから住宅地の暗渠になった野火止用水の上を走ります。Y’s Road 志木店の裏手を抜けて進んだ先で、志木駅に行く手を阻まれました
 
志木駅の東で東武東上線を越えるやむなく迂回して陸橋で東武東上線を越え、志木駅南口から野火止用水のトレースを再開。流路に従い野火止浄水場前から小路を進むと、国道254号に突き当たりました。ここで暗渠とおさらば
 
野火止用水の脇から松平伊豆守信綱墓所へ国道254号を渡ると、ニトリの東側に野火止用水が姿を現します。やっと用水路沿いを走れる! と思いきや、松平伊豆守信綱(野火止用水開削の指揮者)の像を探して寄り道を開始
 
用水神社の手前でダートに突入再び野火止用水に沿って走りはじめたのも束の間、今度はダート路に突入。前々日の雨で濡れた路面が滑るのなんの。それでも、やっと現れた “木陰を流れる水路” に旅情を感じる一行でありました
 
野火止用水に沿って新座市・清瀬市・久留米市を横断関越道を越えた先、野火止用水沿いは走りやすい片側1車線道路へ。のどかな風景を楽しみながらも自然にペースは上がり、新座市〜東久留米市〜清瀬市を一気に通過
 
東村山市に入ってしばらくするとローカルな風景にそのまま東村山市に入ってしばらく走ってると、緑の濃い風景になってきました。木々の息吹を感じるようなローカルさが、旅情あふれるなあ(そんなに距離は走ってないけど)
 
野火止用水をまたいで茂る万年橋のケヤキしみじみしながら走ってると、野火止用水をまたぐ形で根を伸ばすケヤキに遭遇しました。”万年橋のケヤキ” と呼ばれる東村山市天然記念物だそうです
 
小平市・富士見通りとの交差点に佇む4台のミニベロ気分よく走るうちに新青梅街道と府中街道を越え、富士見通りに到達。車速が出てないので発汗しない分、トイレが恋しくなりますな。道端の公衆トイレに寄って小休憩にしますか
 
時刻はそろそろ8:30。およそ1時間30分で走行距離24kmと、のんびりペースのミニベロ旅であります。野火止用水の水源(玉川上水の小平監視所)まで、あと30分くらいかな? すんなりと物事が運べばの話だけど。ということで、次回の[後編]に続きます。
 
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