ときたま東京都内で、直線が延々と続く細道に出くわします。その大抵が、かつて水道管を埋設したときに作られた「水道道路」と呼ばれるもので、構造上の都合から自転車と相性のいい道になってます。そんな水道道路のひとつ「荒玉水道道路」を、寒さが和らいだ2月上旬に走ってみました。
7:30過ぎに浅草橋の自宅を出て、春日通り〜国道254号を西進。本郷から新大塚まで登坂の連続で凹みます。池袋六ッ又陸橋から明治通りで山手線を迂回し、豊島清掃工場前で再び国道254号へ
なおも国道254号を西進し、大山ハッピーロード手前の信号を左折。都道420号を進むと、大谷口給水所が見えてきました。かつて、荒玉水道終端の大谷口配水塔があった場所です。ここから取水口の砧浄水場(多摩川左岸)まで、荒玉水道をトレースするポタリングを開始します
都道420号を南下すること約2.8km。中野通りとなった道沿いの住宅地の奥に、野方配水塔が見えてきました。塔の足元に広がるは、みずのとう幼稚園・みずのとう公園
荒玉水道をトレースするうち、道筋は中野駅南側で再開発を免れた小路へ。大久保通りを渡った先、ニコニコロード商店街の情緒といったら! この景観があってこその中野だよなあ
商店街を抜けた先で青梅街道に出て、環七の70mほど先まで西進。和風ファミレスと居酒屋に挟まれた、この幅狭な通りこそ荒玉水道道路(都道428号)なのであります
昭和9年竣工の荒玉水道道路は、幅狭なうえ水道管の埋設位置が浅いので、あちこちで通行規制や重量規制が敷かれてます。その規制の範疇外にある自転車が天下の往来ということですな
なんて考えながら走ってるうち、堀ノ内・和田堀公園を貫き、方南通りを越えて永福へ突入。袋小路だらけの住宅密集地にあって、この道だけは遥か前方まで見通せる。不思議な感覚にクラクラ
同じく水道道路の井ノ頭通りとの交差点は、その名も荒玉水道。以前、この交差点名が気になって調べたことで、荒玉水道道路の存在を知ることになりました。いわば、今回のポタリングの原点
荒玉水道道路を走るうち、中野区に続いて杉並区の縦断も完了間近。ついに世田谷区へ突入します。なんて書くと壮大な感じがするけど、実は大谷口から9.5km、50分しか走ってません。それでも見どころが点在し、なかなかの充実ぶり。さらなる発見を求め、次回[後半]へ続きます。
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