事の発端は、これまた三県境サイクリング。終盤、渡良瀬遊水地の近辺でテールライトが三度も落下しました。テールライト CATEYE TIGHT KINETIC が、ちょっとした段差を乗り越えたときの衝撃でクリップから外れて地面に落下。その度に降車して拾い上げる始末でありました。
ここで問題なのは、サドルバッグからクリップが外れたのではなく、クリップからテールライトが外れたこと。CATEYEの指定通り、パチっと音がするまでライトを押し込んでハメたのになあ。こんな事態が繰り返されると、後方が気になって走行に集中できません。安心して走れるように対策を講ぜねば。
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CATEYE製ブラケットでスマートなライト装着を試みる
CATEYE製テールライトを固定するなら、やはり同社製のライト装着ブラケットが最適でしょ。何とも安直な判断の下、CATEYE RM-1セーフティライト用ブラケット を調達。こいつでサドル下面にテールライト CATEYE TIGHT KINETIC をスマートに固定しようと目論んだ結果や如何に。
写真中央の黒色パーツが、CATEYE C-2クリップ。同社テールライトを、サドルバッグのストラップなどへ装着するために使用するアクセサリーパーツです。ちょっとした突き上げ衝撃でライトが外れてしまったのは、樹脂製のライト固定部が劣化したからなのでしょうか。
そこでテールライトの固定方法を改めるべく、CATEYE RM-1セーフティライト用ブラケットを調達しました。同社テールライトをサドルレールに固定するためのアクセサリーパーツです。これを使えばブルベのレギュレーション(尾灯は車両に固定すること)にも準拠できるぞ。
RM-1セーフティライト用ブラケットのライト固定部は、C-2クリップより固定力が強い設計で、装着スライドも左右方向。そのため、突き上げ衝撃によるライト落下の大幅軽減が期待できます。ちなみに、ライト固定基部のストッパーをスライドすると、ライトの取り付け角度を調整できます。
サドルバッグの装着ストラップ(40mm幅)を通す余地を考慮し、サドルレール後端にRM-1ブラケットを装着してみました。結果、ブラケットの左右幅が足りなくて固定力もイマイチ。ダメだこりゃ、不安定すぎる。うーむ、サドルバッグとの共存は無理だなあ。
サドルレールの左右間隔が狭いシートポスト寄りであれば、ブラケットをがっちり固定できます。それと引き換えに、サドルバッグを装着する余地は消失しますがね。とんでもないトレードオフを迫るパーツだな。サドルバッグの使用を諦めるのであれば、これもアリなんだろうけど……。
CATEYE RM-1セーフティライト用ブラケットを使用して、サドル下部にTIGHT KINETICを固定した姿。想像よりサドルとライトの一体感に欠けるなあ。これと引き換えにサドルバッグの装着スペースを失うのは、あまりにも痛すぎる。ナシだな、このブラケットは。
重心が高くなろうが、やはりサドルバッグは使いたいもの。そこで、CATEYE TIGHT KINETIC 付属品のフレックスタイトブラケットを使ってシートポストに固定してみました。うむ、危惧してた以上にスマートじゃない。そして、ブラケットを締める樹脂ボルトが気障りで走行に集中できません。
これが LEZYNE STRIP ALERT DRIVE REAR の実力か!
どうにもCATEYE製ブラケットに満足できず、テールライト沼にズブズブと沈みつつある感じがしてきました。この沼から脱出するには、視点を切り替えるべきかな。どうにかして TIGHT KINETIC を使い続けようという考えを捨て、理想に近い性能と価格のライトをイチから探すとしよう。
ということで、手の出しやすい価格ながら、ランタイム、安心できる光量と機能、スマートな装着性、信頼できる固定力を条件に探した末、LEZYNE STRIP ALERT DRIVE REAR に辿り着きました。堅牢性に相当な自信があるようで、落下・水没・破損の2年保証付きです。
LEZYNE STRIP ALERT DRIVE REAR の最大光量は150ルーメンと強力で、直視したらムスカ大佐の如く目をやられました。目があ、目があああ! 270°という照射角と相まって抜群の被視認性です。また連続点灯時間は15ルーメンで7時間、3ルーメンなら30時間。夜通しの走行にも耐えられますね。
シリコンラバーに覆われた本体はIPX7防水で、固定バンドを含めた重量は実測61gと重め。本体底面のフタを開けると、内蔵バッテリー給電用のMicro-USB端子が現れます。残量ゼロからフル充電までは3時間なので、日中にモバイルバッテリーで充電するにも許容範囲内ですね。
LEZYNE STRIP ALERT DRIVE REAR を、付属のシリコンラバー製バンドでシートポストに装着してみました。スマートなシルエットにまとまり、予備灯の CATEYE ORB SL-LD160-R との共存もイイ感じ。また、シリコンラバー製バンドの固定力が強いので、落下の心配から解放された感があります。
装着場所の制約が少ないので、後方からの被視認性もバッチリ確保。また内蔵した加速度センサーによりブレーキング時に自動フラッシュ点滅し、後方へ減速を知らせてくれます。これで明るさ感知式オートライト機能も備えてたらベストなのに……とは欲張りすぎかな。
ともあれ、LEZYNE STRIP ALERT DRIVE REAR は高バランスな充電式テールライトとして、かなり頼もしい存在です。いかがですか、この被視認性。これなら背後に気を取られることなく、安心して走行できますね。危うくハマりかけたテールライト沼から脱出できて、気分もスッキリしました。
さて、チタンミニベロ LIGHTCYCLE Ti451 の組み立てにはじまった2021年は、このように大晦日まで試行錯誤に明け暮れる1年でありました。それでも、終わりよければ全てよしで締め括れたかな。そして、数多くの方々にご助言いただいたことに、改めて感謝を申し上げます。どうぞ、よいお年を。
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