相方のミニベロ BRUNO SKIPPER をカスタムした際、彼女のビンディングデビューを想定して、ペダルに CRANK BROTHERS CANDY 1 を採用しました。クランクブラザーズはSPDより雑に着脱できると聞いてたので、はじめてのビンディングに向いてるかなと考えたからです。
で、9月4連休中に若洲海浜公園へ出かけ、相方の BRUNO SKIPPER 習熟走行を兼ねたビンディング着脱練習をしてきました。当初の目論見どおり、クランクブラザーズは初ビンディングとして妥当なブツだったのか。ビンディングデビューまでの準備を含めて振り返ります。
BRUNO SKIPPER に装着した CRANK BROTHERS CANDY 1 は踏み面が広いので、10km程度ならスニーカーでも問題なく踏めます。また、クリートのキャッチ面が4面あるので、目視しなくても装着できることがビンディング初心者に大きな安心感を与えるのではないでしょうか
ビンディングシューズは、クリートキャッチ練習で傷だらけになるから安物で構わないという相方の言葉に甘え、ビチアモーレ外神田店で中古品を物色。彼女の足に合うサイズだった SHIMANO SH-RP300 を購入しました。1,800円という衝撃的な価格!
樹脂パーツこそ小キズだらけだけど、シューズ自体のヤレは少なめ。購入価格を考えれば悪くないコンディションです。外側はクリーナーを噴いたウエスで磨き、内側はファブリーズ漬けにしてクリーンアップしてやりました。もともと内装がキレイで助かった
ガラス繊維で補強されたナイロンソールは、こんな状態。もともとSPD-SLクリートが付いてたクリート装着部は、SPD(2穴)にもSPD-SL(3穴)にも対応する5穴タイプです。クランクブラザーズのクリートは2穴なので、SPDに対応するシューズであれば問題なく装着できますね
とはいえ SHIMANO SH-RP300 に2穴クリートを装着する場合、SHIMANO SM-SH40 というクリートアダプターが必要になります。歩行時のクリート摩耗を緩和する下駄状カバーで、クリートの圧力を面に分散もできるので、願ったり叶ったりのパーツであります。クランクブラザーズ製の半値だし
クランクブラザーズのクリートは、CANDY 1 に付属してたイージーリリース 6°フロートを使用します。左右3°ずつの自由度があるのでヒザへの負担が少なく、初心者には完全固定より不安感が少ないみたい。かかとを外側へ10°ひねるとリリース(RとLを入れ替えると20°リリースになります)
ビンディングシューズ SHIMANO SH-RP300 にクリートアダプター SM-SH40 を装着し、その上に樹脂製シムを挟んでイージーリリース 6°フロートを装着。クランクブラザーズのクリートはやわらかい真鍮製なので、軽い力で着脱できる反面とても摩耗しやすく、下駄状カバーは必須なのであります
クランクブラザーズの固定方法は、ビンディング前側のバネにクリート前側の突起をステップインし、次に後側バネへクリート後側の突起を踏み入れる2段階方式(前後が逆順序も可)。ステップインからの動作はSPDと大差ないですかね。真上から踏むだけのSPEEDPLAYに慣れてると面倒に見える……
ペチッという控えめな音とともにビンディングが固定されると、ペダル踏み面とクリートアダプターも接触状態になるので、ペダルを面で踏むことができます。相方の様子を見てると、確実にステップインした感触を掴むのに慣れが必要みたい。ステップインさえできれば、軽く踏むだけなんだけどねえ
相方のビンディング練習を見守ったところ、右足の着脱ができるようになるまで30分、左足は20分、そこから両足を固定して問題なく走れるまでに30分を要しました。どこにクリートの突起があるのかを足裏が把握するまでと、足が固定されることの恐怖心を払拭することに時間を使った次第です。
最初はステップインできなくて半ベソだったけど、コツを掴んで軽く踏むだけで固定できるようになるとドヤ顔ですよ。リリースしやすいので恐怖心を克服しやすく、引き脚を意識する余裕も生まれたとか。はじめてのビンディングとして、クランクブラザーズは大いにアリと言えるんじゃないですかね。
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