荒川峠に脚と心を削られながら到着した “びん沼自然公園キャンプ場” で、焚き火を囲んで酒宴を楽しんだ夜(前編を参照)が明けました。冷気と口渇で目覚めてスマホを確認すると、時刻は5:30過ぎ。枕が変わると眠れない性質の割に、しっかり睡眠できてました。
とりあえず、他のキャンパーを起こさないように気配を殺してトイレへ。洗顔後に自販機のホットミルクティーを飲みながら一服してると、徐々に朝焼けがはじまりました。曙色に染まる空を見ながら冷たい空気を深呼吸。このひとときも、宿泊キャンプの醍醐味ですね。
テントサイトに戻り、車両(GIOS FELUCA)とテント(ONETIGRIS HILLRIDGE)を眺めながら要改善点を整理してると、仲間の社畜おやじ達も起床してきました。ならば、コーヒーの支度をするかね。まだ焚き火ができない時刻なので、仲間のガスバーナーで湯沸かしであります。
使用するコーヒーは、もちろんワタクシが手がける Vicicafé でござんす。荷物量に制約のある自転車キャンプでも味に妥協したくないから開発したドリップコーヒーだもの、ここで飲まずにおけるものか。3テイストから1つを、じゃんけんの勝者順に選んでドリップ。
モーニングコーヒーを味わってると、頭上からコンコンコンコンっという音が聞こえてきました。よく見廻したら、コゲラが木を突いてるではありませんか。パネェな、林間キャンプ場。何とも贅沢なBGM付きのコーヒータイムであります。
やがて焚き火ができる時刻になったので、朝食を作ります。持参したスライス済みのタマネギを山岳飯盒弐型に入れてじっくり炒め、チューブのニンニクとショウガ、コンビーフを追加。さらにトマトピューレを加えて甘味が出るまで炒めたら、火から外して赤缶カレー粉を投入します。
カレー粉が混ざったらお湯を注ぎ、スティックタイプの赤缶カレー粉が便利などと雑談しながらしばらく煮込んだら “コンビーフのスパイスカレー” の完成です。湯煎したレトルトごはんにカレーをかけて、各自あっという間に1合飯を完食。で、食べ足りないと。育ちざかりか!
そこで残ったカレーにお湯を足して再沸騰後、昨夜の使い残しのカット野菜とインスタントラーメンを投入。じっと3分間待つのだぞ、とか言いながら煮込んで付属の豚骨スープを入れ、カレー豚骨ラーメンを食すのでありました。スープも飲み干し満腹。
こんな具合に朝食を終えて、各自は撤収作業を開始。11:30頃に解散し、帰宅の途に着きました。帰路は荒川サイクリングロードへ直行せず、羽根倉橋までは長閑な一般道を走ろうかな。そう思い立ち、びん沼と荒川の間にある塚本本通りを南下。
そして、やがて交差する川越新座線を進んでKURU@サンエスベースに寄り道。ここでキウイソーダを飲んで喉を潤し、羽根倉橋の西詰から荒川の右岸CRへ突入します。海からの向かい風が吹く前に、できるだけ下流へ進んでおきたい!
ということで、北からの追い風を背に受けながら荒川CRを一気に南下。往路であれだけ苦しめられた荒川峠が、帰路は完全に味方。強敵と書いて “とも” と読むべきか。緩い勾配を下るような感じで、ペダルも軽く進みます。思ったより早く帰宅できそうだなあ。
羽根倉橋から走ること約50分、13:10頃に旧岩淵水門(赤水門)へ到達。積載量を考えると、なかなかの好ペースでないの? 追い風の威を借りて前進し、扇大橋の南詰で荒川CRを離脱。往路と同じく、町屋を経由して尾竹橋通りを南下し、根岸から左衛門橋通りに出て浅草橋へ向かいます。
こうして14:10頃に帰宅。今回の走行距離は往復で約71.8km、走行ルートはコチラです。それなりの距離を走ったことで GIOS FELUCA キャンプ仕様 の改善すべき点が浮かび上がり、また積載するキャンプ道具の取捨選択も見えました。次回のキャンプに向けて仕様を詰めていきたいですね。
今回のサイクリングをRelive動画で振り返る
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