たまには自分に勤労感謝を贈りたいよ。ということで11月下旬の週末、職場の社畜おやじ3人でグループソロキャンプを決行。実施場所を荒川の羽根倉橋に近い “びん沼自然公園キャンプ場” に定め、チェックイン時刻の13:00に現地集合することになりました。
これぞ、暫定版ながら仕上がった GIOS FELUCA キャンプ仕様 を本番投入する好機。ホームコース(?)の荒川CRを走ることで、試走では気付かなかったことも見えてくるでしょう。積載する荷物を再チェックし、10:30頃に浅草橋の我家を出発。まずは荒川CRに入る扇大橋南詰を目指します。
バイクパッキングした GIOS FELUCA は積載量が多くて車幅も広いため、いつもとは異なる交通量の少ないルートで扇大橋へ向かいます。入谷から根岸を抜け、尾竹橋通りを町屋駅前まで北上。そこから都電荒川線に沿って熊野前交差点まで西走すれば、荒川はもう目前です。
こうして11:20頃、扇大橋の南詰へ到達。いつものルート(鶯谷から尾久橋通りを北上)だと30分弱なのに、今回は50分も掛かっちゃいました。まあ、遠回りで一時停止が多いルートを選択したうえ、積載量が多くて車速が上がらないのだから仕方ない。
でも、ここからはサイクリングロードだから移動時間を圧縮できるはず。と思いきや、この日の荒川CRは風速26.1km/h(約7.2m/s)の向かい風が吹き荒れる荒川峠日和。15〜16km/hで走るのが精一杯です。うげ〜、脚が辛い。何時になったらキャンプ場へ着くことやら。
延々とヒルクライムさせられてる心境で脚をセコセコと回し、12:30頃に朝霞水門へ到達。ここまで2時間、普段なら伊佐沼に着きそうな所要時間だぞ。ひとまず合流メンバーに30分くらい遅刻しそうと伝え、小休憩後に荒川右岸CRの遡上を再開。
もうLSDだか何だか分からないスローペースで羽根倉橋を越え、南畑排水機場の脇で荒川CRを離脱。土手下の麦畑を貫く細道を西走すると、びん沼川の川面が見えてきました。この細道を進めばキャンプ場の入口が見えてくるはず。ゴールは近い!
そして予想通りの13:30、びん沼自然公園キャンプ場へ到着しました。GIOS FELUCAを乗り入れた林間のテントサイトは、一面が落ち葉に覆われて晩秋らしさ満点。あら、イイじゃない。先着してたメンバーと言葉を交わしながら荷を解き、マイテントの設営であります。
テントを設営後、近くのヤオコーで食材を買い出して戻ってきたら、もう16:30ではないか。あれだけ強かった風も止んでます。落ち葉と枯れ枝の小山を焚き火台に築き、ファイヤーライターズで着火。火勢を見ながら薪を焚べて炎を大きくし、闇夜の到来前に焚き火を安定化できました。
それでは焚き火を使って酒菜を作りますか。まずは焚き火に成形炭を投入し、炭火が起きたら焼き網をセット。そこに冷凍のアスパラ巻きベーコンを載せ、岩塩と胡椒を振って焼き上がりを待つだけ。それだけの肴なのに、ビールを2缶空けちまった。
炭を追加して火勢が増したところで、二品目の冷凍やきとりを焼き網へ。これまた岩塩と胡椒を振り、じっくり炭火で焼いていきます。ときどき肉汁が炭に垂れて香ばしい匂いが漂って、こりゃあ堪りませんな。もう1缶のビールも空いちゃったので、日本酒を嗜むとしますか。
晩秋の屋外で呑むなら燗酒でしょ。シェラカップ網を敷いたチタンカップで、1合缶の加賀鳶〈純米辛口〉を湯煎。上燗になった頃合いで缶にちょいすきエースを装着し、ぐい呑みに注いでちびちびと。最高です、酒盃が止まりません。
こんな具合に燗酒を呑みながら、いよいよ主菜の牛モツ鍋を調理。といっても、鍋キューブとチューブニンニクを溶いた鍋にカット野菜と牛モツを加えて炊いただけ。牛モツに火が通ったら、塩で味を整えて完成です。焚き火と相まって体がポカポカに温まり、おやじたちは多幸感MAX。
最後に牛モツ鍋の残滓スープでインスタント豚骨ラーメンを作り、一滴残らず完食。消火時刻後はウイスキーのお湯割りを片手に雑談を続け、体が冷える前に各自のテントへ。適度な疲れと酔いのおかげか、1時間もせずに寝入っちゃいましたよ。ということで、次回の[後編]へ続きます。
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