キャンプ仕様にカスタムした GIOS FELUCA に約3850gのフロント積載をして試走した結果、後輪のリム打ちが発生しました(前回を参照)。使い古した Panaracer Minits Lite(20×7/8)がパンクする前に、キャンプライドに向いたタイヤへ交換せねば。
この車両の用途は “自宅とキャンプ場の往来” なので、主に舗装路を走ることになります。レース用タイヤほどではなくても転がり抵抗が少なくて、かつ10kg近く積載しても快適に走れることが望ましいですね。あとは砂の浮いた路面でも滑りにくいこと。タイヤ沼は必至だな……。
とりあえずで選んだタイヤは IRC JETTY PLUS(20×1 1/8)。BRUNO SIPPER で同品の20×1.25を使ってるので、使用感が分かってる1本です。リーズナブルな割に耐久性があり、そこそこ転がりが軽くてグリップも及第点。基準値にするには悪くないタイヤではないでしょうか。
タイヤの交換ついでにチューブも交換することにしました。こちらは耐久性を重視して Panaracer Cycle Tube を選択。何てことはない、ごく普通のブチルチューブです。箱入りになったので高級感があるけど、値段も性能もレギュラーそのもの。だが、それがイイ。
ついでと言えば、もうひと作業。キャンプ道具で約10kg増した車両を走らせるために、スプロケットを11-25Tから11-28Tに換装しました。いまや犬も喰わない(?)10速の ULTEGRA CS-6700。10年前、これでハルヒルや富士ヒルを走ったのだよ。
なお、長らく使用してた11-25Tは、泥やら鉄粉やらにまみれてドロドロに汚れまくり。触ったら指先が真っ黒になっちゃったよ。長らくバラし清掃をしてなかったものなあ。1枚ずつチェーンクリーナーとブラシで洗浄し、またの機会まで冬眠していただきます。
タイヤ・チューブ・スプロケットの換装を終え、GIOS FELUCA の暫定的なキャンプ仕様が完成。新タイヤ IRC JETTY PLUS(20×1 1/8)の空気圧を 600kPa(87psi)にして試走したところ、かなり乗り心地が向上しました。速さはないけど、コンフォートで楽ちん。
この暫定版キャンプ仕様の GIOS FELUCA に、荷物を詰め込んだ ORTLIEB HANDLEBAR PACK を装着してクローズドセルマットとテント用ポールも積載。サドルには山岳飯盒弐型と焚き火台と小物類を詰めた TOPEAK BACKLOADER 6L を装着しました。これだと重心が高いな……。
そこで、焚き火台をフレームバッグ TOPEAK MIDLOADER 4.5L へ移し、加えてコンパクト鉈やテーブルも収納。また、翌週末に1泊キャンプをすることになったので、そこで必要になる道具や着替えなども厳選してパッキングしました。これで1泊キャンプ用フル装備。
重量のある道具をフレームバッグに収納したことで重心が低くなったものの、ボトルケージ上方の空間がなくなったので、ドリンクボトルの抜き差しは絶望的。そこで、ダウンチューブ側ケージには使用頻度の少ないシャワー用ボトルを挿し、シートチューブ側ケージには輪行袋を装着しました。
そして走行中の使用頻度が高いドリンクボトルは、FAIRWEATHER Stem Bag で携行するようにします。持ってて良かったステムバッグ。もう1つあるので、モバイルバッテリーやら携行食やらを入れて運用しようかな。うーむ、ハンドル周りの整理が必要だ。
サドルバッグは前方に重量のある山岳飯盒弐型や救急キットを入れ、続いてLEDランプ・ウェットティッシュ類・ゴミ袋・洗面具を入れたポーチを投入。残った後半は、嵩張るけど軽い衣類(着替え)を入れました。最後に空気を抜きながらロールアップし、全体重をかけてストラップを締めて固定。
ハンドルバーバッグの中身はテントや寝袋のほか、グランドシートや焚き火シートなど。また全体的な重量を削減するために、グランドシートはタイベックシートに換え、ペグはハンマー不要の打刀に変更しました。あとは、何かと使える樹脂カラビナを荷物固定ベルトに装着。
低重心化を心がけて1泊キャンプ用の道具一式をパッキングした結果、走りやすくなりました。ただし、横風にはちょっと弱い。11月下旬の荒川CR右岸びん沼キャンプに実戦投入し、往復70kmを走行する中で課題点や問題点を洗い出したいですね。
GIOS FELUCA のキャンプ仕様は、数年前に購入した大型サドルバッグやフレームバッグを活用することで、ひとまずのバイクパンキングを実現できました。しばらく運用しながらブラッシュアップを繰り返し、理想的なキャンプ用ミニベロに仕上げていきたいと思います。いざ、びん沼へ!
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