ご当地うどんを目当てに走るツール・ド・うどんは、未消化になっていた第2ステージ[溝の口の白いカレーうどん]をリベンジ開催。溝の口にある “うどん路じ” を目指して、10月中旬の3連休中に決行となりました。もはや常連のくれよんレンジャーさんと2人旅であります。
今回は東京23区の西側と川崎市が舞台になるため、スタート/ゴール地点を中野サンプラザに設定。浅草橋から蔵前橋通り〜壱岐坂通り〜牛込小石川線〜大久保通りと繋いで西走し、9:00頃に中野駅前へ到着しました。まいったな、スタート時刻まで1時間近くあるぞ……。
秋らしからぬ日差しにジリジリと焦がされてると、くれよんレンジャーさんが BIANCHI OLTRE XR4 に乗って登場。が、前輪のチューブレスタイヤにスローパンクチャーが発生したそうで、到着するや電動ポンプでエアを注入してます。うーむ、スタート前から不穏だ。
とりあえず復旧したので、予定通り10:00に中野サンプラザを出発。高円寺陸橋の西から荒玉水道道路に入り、砧浄水場へ向かってほぼ一直線に南下。スクールゾーンが点在する生活道路なので、おしゃべりをしながらポタポタと走るのでありました。
こうして荒玉水道道路で杉並区と世田谷区を縦断し、10:50頃に砧浄水場へ到達。10km/50分というスローペースだったので発汗は少なく、向かいの公園でトイレ休憩をした後に走行を再開。砧浄水場の裏手に回って多摩川の左岸サイクリングロードへ突入します。
サイクリングロードとはいえ、幅員が狭くて歩行者も多いので車速を上げることはできません。秋晴れの晴天を満喫しながらのんびりと二子玉川まで南下し、二子橋を渡って多摩川右岸の川崎市へ突入。そのまま大山街道を西走して溝の口駅前へ向かいます。
そして11:30頃、溝の口駅前から延びるポレポレ通り沿いの “うどん路じ” へ到着。開店直後だというのに結構な行列ができてます。こりゃあ1時間待ちかなあ。そんな覚悟は杞憂に終わり、ぎりぎり最初の入店集団に加われてました。ラッキー。
そして、お待ちかね “白いカレーうどん〈辛口〉” の登場。表面を覆う白色の物体は裏漉したジャガイモと生クリームを合わせたムースで、その下に味わい豊かなカレーうどんが隠れてます。ちなみに、ムースは冷たくてカレーうどんは温かい。この温度差もおもしろいなあ。
うどんはコシを残しつつもっちりした食感で、カレー汁はスパイス・和風だし・具材の旨味が調和した丸みのある味わいの中に辛味がピリリ。甘味のあるムースを絡めながら食べると、程よい辛さを楽しめます。これは辛口を選んで正解だったなあ。心が満たされる旨さ。
さて、食後はポレポレ通りを坂戸交差点まで南下し、次いで第三京浜の側道を東進して北見方交差点から多摩川の右岸サイクリングロードへ突入。ここから河口付近の多摩川スカイブリッジまで約16kmのクルージングであります。
はじめて走る多摩川右岸CRは新鮮だけど、幅狭で歩行者も多く、荒川CRや江戸川CRのようには走れません。ガス橋の下流で土手下の道幅が広くなったので車速を上げたら、唐突に舗装が途切れて落車しかけました。しかも、このグラベルが1km近くあるから心臓に悪い。
その後は戸手町で一般道に出た後、六郷橋の南詰で多摩川沿いへ復帰。そしてTREX KAWASAKI RIVER CAFEの店先をかすめつつ、多摩川スカイブリッジへやってきました。その名の通り、空に向かって進んでるような気持ちになる橋。
こうして多摩川を渡河後、くれよんレンジャーさんのおすすめスポット・羽田イノベーションシティの足湯スカイデッキへ寄り道。羽田空港やスカイブリッジを見渡しながら、これからの復路で使う脚を癒すことにしました。これは心身ともに気持ちいい!
足湯で30分ほど休憩した後、環八〜産業道路〜東芝通りを進んで蒲田方面へ。そして、スローパンクチャーを抱えるくれよんレンジャーさんと蒲田駅前で別れることになりました。ここからは1人旅。多摩堤通りを西走した後、矢口東小前から東雪谷までひたすら北上であります。
そして東雪谷五丁目三叉路から、荏原病院通りをアップダウンしながら北上。その北端・中原街道に突き当たる直前、横断歩道へ出るために東急池上線沿いの細道へ入ったら、とんでもねえ激坂がそびえてました。停車状態からの勾配10%オーバーとかマジ勘弁して。
その後もアップダウンは続き、洗足いちょう通り〜円融寺通り〜鮫洲大山線〜三宿通りを繋いで北上する途上で、いくつの坂を越えたことやら。恐ろしや、大田区・目黒区・世田谷区に広がる武蔵野台地の河岸段丘。こんなルートを設定したのは誰だ(オレだ)。
こんな調子で走ってたものだから、東北沢へ出たときの安堵感といったら。あとは勝手知ったる中野通りを北上するだけ。中野富士見町で遭遇した神明氷川神社の神輿を楽しむ余裕も生まれたりして(実際は通行規制を利用して脚を休めてただけ)。
1分ほど休めた脚を回して十貫坂を越え、予定より30分ほど早い16:30に中野サンプラザへ帰着。これにてツール・ド・うどんの2024シーズンは完全決着であります。最終ステージのゴールを単身で迎えたのは、ちょっと寂しいけど仕方ない。夕日が沁みるぜ。
ゴール後は早稲田通りを東進して浅草橋へ帰還。いろいろな戦慄を覚えたこの日の走行距離は約89.8km、獲得標高は458mでした。走行ルートは[コチラ]をご覧ください。さて、来年はツール・ド・うどんを開催するかどうするか。みなさんのご意見をお聞かせください。
今回のサイクリングをRelive動画で振り返る

カレーうどんの常識を覆す “白いカレーうどん” とは、一体どんな姿と味なのか? それは現物と対面してのお楽しみ。ちなみに、うどん路じの店内は
カレーうどんの常識を覆す “白いカレーうどん” とは、どのような姿と味なのか? それは現物と対面してのお楽しみ。ちなみに、路じの店内は
環八を第1・第3ターミナル方面へ東進すると、立体交差上に多摩川スカイブリッジの東詰が見えてきました。なるほど橋梁へ出るには、この
で、多摩川スカイブリッジの通行帯を見てみると……。何ということでしょう! 幅員の広い自転車レーンが、車道と歩道の間に設けられてるじゃありませんか。これなら高所恐怖症を抑えられますわい。意気揚々とスカイブリッジを渡って川崎へ突入。案ずるより産むが易しでありました。
そしてスカイブリッジ西詰の交差点を右折し、12:00に
TREX KAWASAKI RIVER CAFEの店内は、いわゆるブルックリンスタイルのデザイン。工業的な雰囲気でありながら開放感があるので、おしゃれ空間なのに長居しやすいです。また、客席と入店待機列が離れてるので、視線に追い立てられることもありません。
そんなTREX KAWASAKI RIVER CAFEのケイジャンチキンローストは、かなり好みの味わいで美味でした。表面はパリパリ、内部はふっくらジューシー。クミンが効いたケイジャンソースと、たっぷりのレモン果汁やパクチーとの組み合わせも最高。ちょっと値が張るだけの満足感はありますぜ。
こうして50分ほどランチタイムを過ごし、再び
さて、スカイブリッジを渡って羽田空港前へ戻った後は、しばらく環八を西走。そして
産業道路は
なので
その後は旧海岸通り(都道316号)を芝浦まで北上し、
芝を抜け、
2022年10月にオープンした
東神田で清洲橋通りから分岐する神田金物通りを、5分ほど西走すれば
そして
こうして麻布十番まで進み、首都高のジャンクションが頭上を覆う
やがて五反田〜戸越を抜け、馬込の
こんな感じでポタポタと走り、10:00に
それでも丘陵の上に咲いてる梅を発見したので、行ってみることにしました。昇降手段は苔むした石段のみ。SPEEDPLAYクリートを着けたビンディングシューズで行く場所じゃない! 手すりを掴んでゆっくり昇降したにも関わらず、何度も滑り落ちそうになりました。
でもね、文字通り命懸けで園内を歩き回った甲斐あって、美しい梅花を間近にすることができましたよ。これは野梅系の初雁ですかね。薄紅色の可憐な花弁に、梅らしい侘びが感じられてなりません。これぞ梅見の醍醐味。満足・納得できました。
こうして30分ほど梅見を楽しんだ後は、池上梅園の南側に広がる
思わぬヒルクライムを経て、呑川という小さな川の左岸へ。この川辺りを西走してたら、
呑川を西進して霊山橋が架かる交差点を右折すると、100mほど先に
さて、ここまで20kmくらいの走行距離なので、さすがにもうちょっと走りたい。ならば、未訪のままになってる多摩川スカイブリッジへ足を伸ばしてみようかな。ならばと池上本門寺総門から少し南下し、
そして
羽田まで南下して
果たして多摩川スカイブリッジを渡ることができるのか。恐怖と不安におののきながら、多摩川CR最南端の