幅広ハンドルと合わせるステムを RITCHEY WCS C220 に決めた

saruvera

乗る機会が減った GIOS FELUCA をキャンプ仕様に改装する野望を抱いたsaruveraは、ワイドハンドル Dixna Cross Bandy2 Handle と組み合わせるステムの検討を開始。ハンドル幅が75〜160mmも増えるので、腕が突っ張らないようにステム長を短くしなくては。
 
ということで、手持ちのステム計5本を並べてサル知恵を絞れど妙案が出てくるはずもなく。ならば現物合わせをしてから考えるとするか。ステムを1本ずつ GIOS FELUCA に装着しては定点撮影を繰り返し、それらを客観的に比較したらいろいろと見えてきましたよ。
 

 
各クランプを取り付けた状態を比較まずは GIOS FELUCA に手持ちのステムを装着し、ポジションやスタイルが変化する度合いを確かめてみました。少しアップライトなポジションに気持ちはあるものの、ホリゾンタルフレームと17/73°ステムのマッチング美は捨てがたい。
 
各ステムのハンドルクランプ中心部の位置を比較続いて、各ステムのハンドルクランプ中心部の位置を比較。ハンドル位置が最も手前になる2本の70mmステムのうち、One by ESU スージーステム は13/77°ながらクランプ位置がオフセットされてるので上下位置が最も低くなります。これだとハンドル位置が少し遠いなあ。
 
RITCHEY WCS C220 73D 70mmこうした比較検討の末、使用ステムを17/73°でC-C 70mmの RITCHEY WCS C220 73D に決定。軽量さと剛性の高さのバランスに定評のあるアルミ製ステムです。ラインアップ中で最短の70mmは需要がなくて不良在庫と化してたのか、半値以下で買えちゃいました。
 
RITCHEY WCS C220 の特徴的なハンドルクランプ部RITCHEY WCS C220 の大きな特徴は、ハンドルバーを包み込むような220°のハンドルクランプ。ハンドルバーを強固にホールドしながら、締め付けによるダメージを抑止する独自設計だそうな。ボルトを締めるときに少し気を遣うけど、安心感と信頼感はあります。
 
RITCHEY WCS C220 73D コラムプランプ部RITCHEY WCS C220 のコラムクランプは、他社製品より上下幅があります。これは斜めに入ったスリットと共に、固定ボルトの応力を分散しながらホールド力を確保する設計なのでしょうね。何はともあれ、トム・リッチーの設計思想に従っておこう。
 
RITCHEY WCS C220 73D 70mm 実測重量は121gそんな RITCHEY WCS C220 73D はアルミ製ステムにしては軽量で、使用するC-C 70mmの実測重量は121gでした。これまで GIOS FELUCA に装着してた80mmの 3T ARX II PRO(チタンボルトに換装済)の119gが軽すぎるだけで、十分に許容の範囲内。
 
3T ARX II PRO 73D 80mm と RITCHEY WCS C220 73D 70mmどちらのステムも素材はアルミ合金ながら、3T ARX II PRO がA7075(超々ジュラルミン)なのに対し、RITCHEY WCS C220 はもう少し柔らかいA2014(鍛造アルミ合金)を使用。この違いが乗り味にどう影響するのかも興味津々かつ楽しみであります。
 
RITCHEY WCS C220 と Dixna Cross Bandy2 Handle を仮組みしてみたでは、RITCHEY WCS C220 と Dixna Cross Bandy2 Handle を組んでみますか。まずはハンドルクランプのボルトを対角線上の順に2Nmで締め、そこから1Nmずつ増やして同順序で締めてを規定値の5Nmまで繰り返し。ボルト孔が舐めやすいので、ここは気を遣います。
 
fi'zi:k TERRA BONDCUSH 3mm TACKY ブラウン組んだ後に試走と調整をしてポジションが出たので、バーテープを巻くことにします。今回はグラベル向きの fi'zi:k TERRA BONDCUSH TACKY をチョイス。衝撃吸収フォーム入りの3mm厚で、キャンプ仕様車にふさわしいアースカラー(ブラウン)ですぞ。
 
fi'zi:k TERRA BONDCUSH TACKY を巻いたシフトワイヤーとブレーキワイヤーをバーテープに内装するための下処理に30分、バーテープを巻き終わるのに3時間。何度もトライ&エラーを繰り返し、ようやく巻き終わりました。ステム・ハンドル・バーテープのロゴがゴチャつかず、グッドルッキングですな。
 
ハンドル周りを一新したGIOS FELUCAをテストライドこうしてハンドル周りを一新した GIOS FELUCA で近所を試走したところ、とても走りやすくて楽しいミニベロに仕上がってました。ハンドルが近くなったことで操作性に余裕が生まれ、幅広ハンドルのお陰で安定性も確保。そして、路面からの衝撃が明らかに和らぎました。
 
正確には、路面から突き上げる衝撃はあるけど、その質が明らかに変わりました。3T ARX II PRO 使用時はキンキンと硬質な衝撃だったのが、RITCHEY WCS C220 は衝撃の高周波をいなしてる感じ。しなやかな乗り心地と表現するのが妥当でしょうか。これは楽に走れるわ。
 
剛性と乗り味のバランスは個人の好みがあるので一概にはできないけど、ステムを換装したらこんなに変わるとは! と感動を覚えた次第です。つまり、ワイドハンドル+ショートステムの試みは、当初の思惑を凌駕する好結果。これがあるからカスタムは止められませんなあ。
 

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