ポタリングがてらのデイキャンプ(ポタキャン)であれば、クッカーは1回の食事+コーヒーを賄えるメスティンで必要十分。しかし宿泊するキャンプとなれば、少なくても夕食と翌朝食は作ることになるし、何より酒を呑まずには済みませんよワタクシは。
で、酒杯を傾けながらアレコレと焚火で調理することを、できるだけ小型・軽量にまとまる調理道具で実現したいときに、2合炊き飯盒(戦闘飯盒2型とか山岳飯盒弐型とかの商品名で売られてるヤツ)はバランスの優れたクッカーだなと思うわけです。
saruveraの愛用品は、セール価格で購入したエバニュー山岳飯盒弐型。焚火で使うことが多いので、表面に煤汚れの風合いが出てきました。1〜2人分の煮る・炊く・蒸す・炒める・茹でる調理を、これ1つで賄ってます。同時に2つの調理が可能なので、火や時間の節約にもなります。
飯盒を使った同時調理では、煮る+蒸すがポピュラー。枝豆を茹でながら焼売を蒸したり、味噌汁あるいはカレーを作りながら炊飯したり。ただし、山岳飯盒の上蓋をフライパンとして使うときは、焦げやすいので要注意。ウインナーの茹で焼き程度に留めたほうが懸命です。
飯盒は上蓋・中子・本体で構成され、2合サイズでも結構な収容量があります。山岳飯盒弐型の中子は蒸し器として使え、米1合の水蒸気炊飯も可能。中子の深さは38mmあり、saruveraは調味料や食用油、小サイズの器や器具を収納してます。
中子の収納物は左から、ダイソー80mlオイルポンプ、ゴータブS(それぞれ岩塩・胡椒・ミックススパイスを入れてます)、ミニパック醤油、調理用ナイフとして使う肥後守VG10割込、着火器のエクソタック ナノスパーク、チタン製お猪口のエバニューTibiTibi。
鍋や米2合の炊飯に使える本体は900mi容量で、深さは80mm。そのうち20mmは中子と重なるデッドスペースとはいえ、それなりに高さのある道具を収納できます。ここにsaruveraは、カップ類や火器・燃料などを入れてます。
本体の収納物は左から、ベルモント深型チタンシェラカップ250、ちょいすきエース、EPIgasチタンマグカバー、エバニューGubiGubi、ファイヤードラゴン固形燃料とキャンドウ携帯灰皿、燃料用アルコール、キャンドウのシェラカップ網、エバニューTiアルコールストーブ、ユニフレームちびしゃもじ。
山岳飯盒へ収納する物量が中途半端だと、揺れるたびにガチャガチャと音がしてうるさいし、物が当たるうちに飯盒内側のアルマイト被膜が剥がれる恐れがあります。そのため道具類は可能な限り多く収納し、さらに隙間をニトリル手袋や折ったアルミホイルで埋めてます。
ベルモント深型チタンシェラカップ250は湯沸かしだけでなく、底にシェラカップ網を敷き、ちょいすきエースを装着したGubiGubiを入れて酒器にしてます。両カップの隙間に氷水を張れば冷酒用、水を張って火にかければ熱燗用。これを考えついた瞬間は、自分が天才に思えました(器が小さい)。
ちなみに日本酒は、1合缶を何本か携行することが多いですね。加えてウイスキーをダイソーのスキットルに入れておき、GubiGubiへ注いでロック・水割り・お湯割りで呑んでます。最初の一杯でキメたい冷えたビールは、キャンプ場に最寄りのコンビニで調達。
さて、山岳飯盒を携行するときは料理の種類や品数が増えるので、カトラリーも増えます。UCOユーティリティスポーク、エバニューNICKTSUCAM、スクレーパー代わりのもんじゃへらに加え、モンベルのスタックイン野箸と、煮込み調理に使うエバニューSPUTURAも携行。
そして、煤が付かないようにビニール袋へ入れた山岳飯盒弐型とカトラリーを、アソビトのスタッフサックMに収納。このスタッフサックは山岳飯盒にフィットする底面積で、下半分の生地に若干のコシがあるので飯盒から出した小道具の置き場としても重宝します。22gと超軽量!
最近は低価格な2合炊き飯盒も登場し、ホームセンターでも買えるようになりました。熱が均一に入るアルミ製だから使いやすく、横倒しにすればサドルバッグに収めやすいので、自転車キャンプでも焚火で調理したい人は一考の価値ありですぜ。え、もう使ってるって?
ご感想をどうぞ