国産レモンの産地といえば、瀬戸内しまなみ海道を連想するサイクリストが多いのではないでしょうか。それが、まさか東京に隣接する千葉県松戸市でも栽培されてるとは。住宅地でレモンを生産する “鵜殿シトラスファーム” は、旬になると朝採れのレモンを販売してるそうです。
鵜殿シトラスファームの場所は、江戸川サイクリングロードのほど近く。ならば、評判の採れたて松戸レモンを求めて走ってきますか。新調したヘルメットの具合も確かめたいしね。ということで10:00に浅草橋を出発。蔵前橋通りを東進して江戸川CRへ向かうのでありました。
チタンミニベロ LIGHTCYCLE Ti451 を駆り、蔵前橋通りを東進すること約50分。市川橋の西詰から江戸川CR(右岸)へ突入します。やや強めの風をできるだけ避けるため、今回は土手の下側を走るようにしよう。見晴らしはよくないけど、こんな日もあるさ。
それでも土手の下側ならではの景色があるもので、金町浄水場の取水塔を間近に見ることができます。脳内で葛飾ラプソディーを唄いながら遡上を続け、新葛飾橋・葛飾大橋・葛飾橋の下を通過。東京都と埼玉県の境界で土手下の道が終わり、土手上のサイクリングロードへ出ます。
土手上の江戸川CRは、思った以上の向かい風。自分がイヤになるほど車速が上がりません。春夏とのギャップが大きすぎて、メンタルもフィジカルも削られまくりです。何度となくタイムアタックのマイルストーンにしてきた三郷タマネギが、今日はものすごく遠い……。
こうして11:40に三郷タマネギ(みさとの風ひろば)へ到達。金町の取水塔から30分以上も要したことに愕然としてしまい、しばらく走る気になれませんでした。何たる貧脚、何たる醜態。まあ、じっとしてると寒いので走行を再開しましたけどね。
今回は三郷タマネギのすぐ上流に架かる流山橋が折り返し地点。この橋で江戸川の左岸へ渡り、千葉県へ入ります。渡河中、Twitter友達のみつをさん@GIOS FELUCAと遭遇。こういう思いがけない出会いもサイクリングの楽しさの1つですね。おかげでモチベーションが復調しました。
さて、流山橋から左岸の江戸川CRを下ること約2.3km、松戸水門の手前でサイクリングロードを外れて細い農道へ。幸谷道と呼ばれるこの農道を東進し、やがて現れる逆川に沿って道なりに前進を続けます。そして、左手にフィットネスジムのある交差点を右折し、けやき通りを東進。
けやき通りを新松戸駅方面へ東進すると、右手に鵜殿シトラスファームの柑橘類直売所 “MONPE” が見えてきました。いわゆる農産物直売所とは一線を画すカフェのような建物。サイクルラックはないので、駐車場の金網フェンスに愛車を固定して、いざ店先へ。
MONPEの店先には、朝採れのレモンが並んでました。店長さんと会話しながら、無農薬のマイヤーレモン(優レモン)とジェードライムを購入。マイヤーレモンは一般的なレモンに比べて酸味が少なくまろやかな味、ジェードライムは小ぶりながら香りがよくて爽やかな味です。
MONPEの左脇から奥へ進むと直営スタンディングカフェのM+があり、その奥に鵜殿シトラスファームの果樹園があります。住宅に囲まれたこの果樹園でレモンやジェードライムが栽培されてる様子を目の当たりにすると、改めて感心させられます。
スタンディングカフェのM+では、鵜殿シトラスファーム産の柑橘類を使用したドリンクを味わえます。旬の果実を使うので、シーズンによってメニューが変わるそうです。今回はホットレモネードを注文。冬サイクリングで冷えた体に沁みる一杯です。
M+のホットレモネードは、とても満足感のある味わい。甘味・酸味・苦味のバランスが秀逸で、ちょっとした感動を覚えます。手塩にかけて育てたレモンを使ってるからでしょうか。この一杯のために江戸川CRを走る価値があるなあ。
ホットレモネードを飲んで、ホッとひと息。気付けば時刻は13:00になろうとしてます。そろそろ帰宅の途に就くとしますか。途中、道の駅いちかわへ寄って昼食&野菜の買い出しをしようかな。などと考えながら江戸川CRへ復帰。この続きは、思わぬヒルクライムが待ち受ける[後編]で。
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