埼玉県飯能市にあるムーミン谷を目指して荒川右岸〜入間川を遡上するサイクリングは、目的地にほど近い入間川サイクリングロードの終点へやってきました(前編を参照)。ここまでの走行距離は約66.4km。強烈な空腹を牛丼で満たし、入間川と平行する国道299号で西走を開始します。
ムーミン谷こと “トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園” の所在地は、入間川右岸に広がる加治丘陵の一角。公園へ至る富岡入間線は勾配と幅狭で渋滞しやすいため、勾配が緩やかな左岸から回り込むことにしたのです。少しでも登坂を避けるための姑息な作戦……。
ということで、入間川の左岸を通る国道299号で飯能市街方面へ西走します。この沿道は飲食店が多く、出入りするクルマに注意が必要ですね。やがて圏央道をアンダーパスし、そこから1.7kmほど先の名もなき交差点を左折。元加治駅へ向かう生活道路へ入ります。
この生活道路を南下し、元加治駅前で西武池袋線を越えた先は入間川。川幅が狭くて緑が濃いので、かなり上流まで走ってきた気分になります(実際の入間川上流はもっと山奥)。ともあれ、この先で交差する富岡入間線に入れば、1km足らずでムーミン谷だ!
こうして11:30頃にあけぼの子どもの森公園へ到着。駐車場脇のサイクルラックに LIGHTCYCLE Ti451 を預けて園内奥へ歩いてくと、巨大なエリンギのような家が見えてきます。直線が一切存在しないこの建物は、村山雄一氏による設計。たしかに、ムーミンっぽい世界観です。
その奥には、スナフキンの水浴び小屋。ここで釣り糸を垂らしたくなる景観であります。他にも見所は多いけど、ビンディングシューズだとキツイ。今回はここまでにして、帰宅の途に就くとしよう。ここまで73km以上走ってきたのに、滞在時間はわずか20分弱。
帰路は一般道で所沢方面から都心へ向かおうと考え、11:50過ぎに走行を再開。まずは駿河台大の脇から加治丘陵を登坂し、狭山湖方面へ南下します。山岳ほど急勾配ではないので、セコセコと脚を回すうちに越えられて助かりました(それでもインナーギアを使った)。
そして丘陵越え最初の信号を左折。狭山茶農家が並ぶノスタルジックな風景を楽しみながら青梅入間線を東進し、入間基地の手前から花みずき通りに入って小手指・所沢方面へ向かいます。それにしても日差しが強い。サイコンの気温計は35℃を示してます。どうりで暑いわけだ。
いかん、頭がボーッとしてきた。ドリンクボトルも空になったので、コンビニでミネラルウォーターとロックアイスを購入。すると、レジのおばちゃんが透明ビニール袋に入れてくれたので、この袋とロックアイスで氷嚢を作って背中へ投入。ふおーッ、生き返るー!
体が冷却されたことで活力を取り戻し、狭山ヶ丘駅の南方から所沢入間バイパスを東進。前方に狭山丘陵を望みながら走行を続け、そのまま住宅地を進むうちに府中街道へ出ました。ようやく地理感覚を把握できる道路に遭遇したことで、ペダルを踏む脚に自信が戻ってきたよ。
府中街道を南下し、13:50過ぎに東村山駅前へ到達。志村けんの銅像の脇で10分ほど休憩しながら、ここからの走行ルートを思案します。渋滞する新青梅街道は避けるとして、木陰は多いが車速の出せない多摩湖自転車道を行くべきか、直射日光を覚悟して江戸街道〜東京街道を行くべきか。
結果、速く走れる江戸街道〜東京街道を選択し、萩山駅前から東進を開始。渋滞も少なく、45分ほどで保谷新道入口まで戻ってこられました。あとは新青梅街道〜目白通りで都内を横断するのみ。交差点脇のコンビニでガリガリ君を噛りながら新しい氷嚢を作り、15:00に走行を再開。
途中で中学生のパンク修理に手を貸したりしながら、関東バスと抜きつ抜かれつ練馬区・杉並区・中野区を通過。そのまま目白通りを東進し、江戸川橋から巻石通りを抜けて後楽園へ戻ってきました。さあ、あとは壱岐坂ヒルクライムを経て蔵前橋通りを進むだけだ!
こうして16:40頃、浅草橋へ戻ってきました。この日の総走行距離は約126.1km、ルートマップは[コチラ]です。最大の発見は、簡易的に氷嚢を作れると気付けたことですかね。今後、夏場のサイクリングには欠かさずビニール袋を携行しようっと。
今回のサイクリングをRelive動画で振り返る
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