もともと2×9速のGIOS FELUCAを2×10速化して、もう6年が経とうとしてます。コンポーネントを当時最新型の6700系ULTEGRA(一部は7900系DURA-ACE)に換装したFELUCAちゃんで、数々のレースやサイクリングを走ってきました。
乗るほどに愛着が増すFELUCAちゃん。やりすぎ感のある独特のたたずまいは、いまも気に入ってます。ただ一点、細身のクロモリフレームにちっとも馴染まないクランクセット(FC-6700)のスタイリングを除いては。もうね、気になりはじめると夜も眠れないほど癇に障ります。
性能的には文句のないFC-6700だけど、このカブトガニみたいな外観がGIOS FELUCAに似合わず、どうにも許せない。自転車の表情を大きく左右するパーツだから、デザインも重要なのよ
あまりにも頭がカッとなって、つい買ってしまった中古のULTEGRA FC-6600(1年半ほど死蔵してました)。多少の傷や汚れはあるけど、7,000円台だったわりには美品ではないでしょうか
FC-6600純正チェーンリング(PCD130mm)は、新品が残ってるうちに入手しておきました。ちなみに歯数は、アウターが53T、インナーが39Tです
それではクランクセットをFC-6700からFC-6600へ、先祖返りさせる換装作業をはじめますか。まずは左クランクアームに仮止めされてたキャップを、クランク取付工具(TL-FC16)で外します
次に左クランクアーム根元の固定ボルトを、5mmヘックスレンチで外します。本来は固定ボルトの次にキャップを外すのだけど、今回は仮止めされてただけのキャップを先に外しちゃいました
固定ボルトを外すとフリー状態になる落下防止ツメを起こせば、クランクシャフトから左クランクアームを外せます。クランクアームをプラスチックハンマーで軽く叩いたら、簡単に抜けました
チェーンリングは新品に交換しちゃいます。チェーンリングの固定ボルトをある程度まで5mmヘックスレンチで締め、最後はトルクレンチで対角線の順に指定の12Nmで締めます
固定ボルトや各部品の接面は、固着を防ぐためにDURA-ACEグリスを塗っておきます。が、不器用なのでパーツをグリスまみれにしちゃいました。はみ出たグリスはペーパーや綿棒で除去
そうだ。クランクを換装する前に、FC-6700からSPEED PLAYペダルを先に外しとかなくちゃ。クランクを外してからだと、力を使うペダル外しは大変だもんね
SPEED PLAYペダルをFC-6600に移植(仮止め)し、クランクセットの取り付け準備は完了。いまとなってはちょっぴりクラシカルな外観が、GIOS FELUCAに似合いそうです
ああ、FC-6600クランクを装着したFELUCAの姿が楽しみだなあ。逸る気持ちを抑えて、今度はFC-6700の取り外し作業を行います。駆動力を最初に受ける肝心なパーツだから、迂闊なことを仕出かさないように気を付けなくちゃ。ということで[後編]へ続きます。
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