どんなに近場のポタリングでも、やっぱり背面ポケットがあると走りやすいですなあ。それほどサイクリストに欠かせない存在だもの、ジャージ以外の服に付いたってイイじゃない。という考えが広がったのか、背面ポケットが付いた “サイクルTシャツ” の選択肢が増えてますね。
数年前はジャージと変わらない値段のサイクルTシャツしかなかったけど、今やワークマンに行けば1,000円以下で買える時代。百花繚乱のサイクルTシャツ市場にあって、街のTシャツ屋さん的な絵柄と価格に惹かれた IRISO 3 pockets T を購入してみましたよ。さて、どんなウェアなのかというと……。
スポーツエントリーのECサイトで IRISO 3 pockets T “柴ドリル” を購入。前面はアイボリーの生地にコゲ茶色でドリル頭の柴犬がプリントされてます。この意味不明な吉田戦車タッチの絵柄が、とっても街のTシャツ屋さん的で気に入りました。やや厚めのコットン100%で普通に着心地よし。
一見、ありふれたコットンTシャツだけど、背面に3分割ポケットが縫い付けられてます。コゲ茶色の長方形に見えるヤツが、その3分割ポケット。ちなみにポケットの生地は、ざっくりとした風合のシーチング。軽量で伸縮性ナシという特性が、大型ポケットに向いてますね。
IRISO 3 pockets T の背面ポケットは3つとも同サイズで、ドリンクボトルがしっかり入る大きさ。ポケットの生地に伸縮性がないことで、重いものを入れても垂れ下がらずに済みます。ロードバイクに乗ってる人が設計しただけあって、ツボを抑えた “分かってるな” と感じる作り。
ふざけた絵柄の割に造作は真面目で、しっかり下端がサイクルカット。前傾姿勢になっても、腰や背中が露出しないようになってます。これといって吸水速乾機能のないコットンTシャツのくせに、妙に要所でサイクリストに寄り添ってるんだよなあ。このギャップ、嫌いじゃないぞ。
それにしても、この柴ドリルが描かれた経緯が気になる。モヤモヤが収まらなくて問い合わせたら、描いた本人(社長)が回答してくれました。曰く「柴犬が好きな方はどんな柴犬グッズでも買うと聞き、このレベルでも買うかなと思って描いてみました」と、予想を上回る斜めっぷり。
後日、別方面から “IRISO 缶バッジ” をいただきました。こういう偶然が重なると、妙な縁ができた感じがします。なお、IRISO 3 pockets T 製造元の入曽デザインは、Webサイトのデザインや制作が本業だそうです。で、ガチなロードバイクにTシャツ姿というギャップに萌えるのだとか。
そのギャップ萌えへの共感はさて置き、一般的なショップやカフェに寄ることも多い “ゆるポタ” の場合、こうしたサイクルTシャツが活躍しますね。最近は麻痺してるけど、かたぎの人はジャージ姿にドン引くものです。実は先日のTi451試乗会で、それを痛感する出来事がありました。
ということで、ゆるポタのときは IRISO 3 pockets T(腕にはアームスリーブ)と、ユニクロのクロップドパンツ(その下にサイクルパンツ)を基本にしようと思います。あとはレイヤーで対処。ゆるく走る日なんだもの、ゆるい絵柄のサイクルTシャツで行くとするか!
ご感想をどうぞ