相方が所有するミニベロ BRUNO SKIPPER をブルホーンハンドル化+10速化して2年半が過ぎました。このカスタムに対して、サイクリスト諸氏からは好評をいただいたものの、当の相方からは大ブーイングが止まりません。曰く、乗りにくいからフラットバーハンドルに戻せと。
とはいえ、単にフラットバーへ交換してもおもしろくない。ならば、近年の MASH SF ピストのようなロー&ワイドなライザーバーハンドルを装着しちゃおう。ハンドル幅が広いから操縦安定性が高まるし、ポジションもアップライトで楽になるよ。と MASH SF のcoolな動画と合わせて 洗脳 プレゼン。
相方の BRUNO SKIPPER は、もともとCX風味のクロスバイク然とした車両をストリートでの走行性能を向上しようと大幅カスタムしたもの。フラットバーハンドルをブルホーンハンドルへ、Altus系8速を5700系10速へ換装し、制動力も強化してあります。詳しいスペックは[コチラ]をどうぞ。
MASH SF風に向けて、ブルーラグで同店オリジナルの NITTO For Shred Bar を購入。一緒にロングネックグリップ ODI Soft X Longneck Grip と、ブレーキレバー DIA-COMPE SS-6 も調達しました。シフターはワイズロード上野店で相談のうえ、5700系10速に適合する SHIMANO SL-4600 を調達。
それでは作業を開始。まずはブルホーンハンドルから前後ブレーキケーブルを引き抜くために、ブレーキケーブルのインナーエンドキャップを外します。次にカンチブレーキのチドリにあるケーブル固定ボルトを緩め、ブレーキケーブルの固定を解きます。
ブレーキケーブルの固定を解いた状態でブレーキレバーを握るとケーブルの先端がピョコッと顔を出すので、そこを摘んでプレデターの如くケーブルを引き抜きます。その次にブレーキレバー基部の固定ボルトを緩め、ブルホーンハンドルの先端からブレーキレバーを取り外します。
今度はシフトケーブルのインナーのエンドキャップを外し、続けてリアディレイラーのワイヤー連結部ボルトを緩めます。次にサムシフターのD環を緩め、シフター側からシフトインナーケーブルを引き抜きます。あとは残ったシフトとブレーキのアウターケーブルを外すだけ。
いよいよハンドルを外す作業。まずはハンドルバーからバーテープやケーブル巻き込み用のプラスチックテープを剥がします。そして、ハンドル固定ボルトを外したスレッドステムのクランプにペダルレンチを差し込み、クランプをテコの原理で軽く広げながらハンドルを引き抜きます。
ステムのクランプ内側に残る古いグリスをペーパーウエスで拭き取り、改めてデュラグリスを薄く塗ります。そして NITTO For Shred Bar をキズが付かないように優しく挿入。センターを合わせ、およそのライズ角を決めたら固定ボルトを締めて仮止めします。
ハンドルバーの両エンドからシフターとブレーキレバーを通し(まだ固定しません)、グリップを装着します。ところが ODI Soft X Longneck Grip は内側の摩擦抵抗が大きくてハンドルバーが通らないので、内側にデュラグリスを塗って滑りを良くしました。卑猥なことをしてる絵面ではありませんよ。
こうしてグリップの装着が完了(ハンドルバーにデュラグリスを薄塗りしたほうが効率的だったと後で気づきました)。付属のエンドキャップを装着後、ブレーキレバーとシフトレバーの位置を決めて固定ボルトを仮締めします。ハンドル周りのボルトは、最後にポジションを出してから本締めしますよ。
今回のカスタムついでに、カンチブレーキユニットも交換することにしました。既設の TEKTRO CR710 はワイドプロファイルなので、saruveraの大足だと踵がリアブレーキに当たっちゃうのです。それを解消するためにロープロファイルな SHIMANO BR-CX50 にしようと。整備性も高いしね。
ということで、ブレーキアームからアーチワイヤーを外してチドリを撤去。そしてブレーキ本体の固定ボルトを緩め、フレームから取り外します。ブレーキ本体を撤去後のフレーム台座は、清掃した後に固着予防でデュラグリスを薄く塗っておきます。
そして SHIMANO BR-CX50 を、ディーラーマニュアルに従って装着。ブレーキ本体裏面から出てるストッパーピンをフレーム台座の真ん中のピン穴に挿し、固定ボルトを指定トルクの7Nmで締めます。とりあえずは、これだけ。あとはブレーキケーブルを張るときの作業になります。
ここまでの作業で、ハンドル周りとブレーキ本体の換装が完了。BRUNO SKIPPER のスタイリングが一変し、MASH SFテイストが顕著になりました。小さな車体にロー&ワイドなライザーバーハンドルと、そのハンドル幅を強調するロングネックグリップ。なかなかカッコイイじゃない!
新生 BRUNO SKIPPER の姿を見た相方の反応は上々で、乗車時のハンドルバーへのリーチも気に入ったみたい。それでは実走に向けて、ケーブルルーティングやサドル換装を進めますか。ということで、このカスタム作業は次回の[後編]へ続きます。
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