EVERNEWとFAIRWEATHERで “シン・野点ライド装備” を整えた

saruvera

これまで野点ライド用の茶道具は、モンベル野点セットを運用してきました。本格的な茶道具を登山携行できるように小型軽量にしたもので、趣と実用性のバランスが秀逸。ただ、自転車で携行するには嵩が張り、2L容量以上のサドルバッグやフレームバッグが必要なんですよねえ。
 
もっとスマートに茶道具を自転車携行できる方法はないものか。そんな思案をするうち、書棚に置いてあるアウトドア道具に目が止まりました。ひょっとして EVERNEW Ti Mug pot 500 なら茶道具を収めたりステムバッグで携行したりできるんじゃない? 試してみる価値はありますぜ。
 

 
EVERNEW Ti Mug pot 500EVERNEW Ti Mug pot 500 は、その名の通り500ml容量のチタン製ポット兼用マグカップ。同じくチタン製の蓋を含めた実測重量は74gと軽く、外径97mm×全高87mmとコンパクト。屋外でお湯を沸かしたりインスタントラーメンを調理したりに重宝します。
 
EVERNEW GubiGubi茶碗には、やはりチタン製の EVERNEW GubiGubi を用意しました。表面に施した槌目が美しい220ml容量のハンドルレスカップで、実測重量は34g。外径80mm×全高55mmと EVERNEW Ti Mug pot 500 にすっぽり収まるサイズです。
 
野点用の茶筅・茶杓・茶巾と棗代わりのセリアのアルミ製クリームケース茶筅はモンベル野点セット付属の野点用を継続使用し、野点用の茶巾と茶杓を新調しました。また抹茶を入れる棗は、セリアのアルミ製クリームケースに代替することで思いっきり小型化。抹茶を携行すると玉状に固まっちゃうのだけど、これを防ぐ方法を知ってる方いませんか?
 
自作アルコールストーブと五徳風防MUNIEQ X-MESH STOVE(large)湯沸かしの熱源は、自作の超小型アルコールストーブ。メガネ拭きのアルミ缶ケースにスチールウールをほぐして押し込み、100均のザルから切り出した網を被せてあります。燃料用アルコールの容器はナルゲン試薬ボトル30ml、風防兼五徳は MUNIEQ X-MESH STOVE(Large)を使用。
 
EVERNEW Ti Mug pot 500 と EVERNEW GubiGubi を用いてシン・野点セットを整えたこうして整えた野点用の茶道具で、お茶を点ててみました。15ml程度の燃料用アルコールで、200mlの湯を沸かせることが判明。ただ、EVERNEW GubiGubi は薄い造作なので、持ち手がなかなかに熱いです。お茶を点てる前の差水を多めにしないとだなあ。
 
茶道具一式をEVERNEW Ti Mug pot 500に収納したら無理矢理に入れた茶筅の形が崩れた次に、これらの茶道具が全て EVERNEW Ti Mug pot 500 に収容できるかをチェック。結果は “茶筅を無理矢理に突っ込めば収まる” 状態で、茶筅の穂の形が崩れちゃいました。これでは、お茶をおいしく点てることができません。あー、惜しい。
 
茶筅の柄を4mmほどカットならば茶筅の全長を短くすればイイじゃない。ということで南千住のロイヤルホームセンターへ行き、会員向けのレンタル工房でひと作業。茶筅の柄を4mmほど切り落とし、切断面をヤスリで整えました。作業時間は20分くらいかな。
 
柄を切り詰めたことで無理なくEVERNEW Ti Mug pot 500に茶道具が収まった今度は無理なく茶筅が EVERNEW Ti Mug pot 500 に収まりました。これら野点用の茶道具一式の総重量は205g。抹茶や燃料用アルコールの量で増減するけど、軽量でコンパクトにまとめられました。この茶道具一式をステムバッグに収納すれば “シン・野点ライド装備” の完成です。
 
EVERNEW Ti Mug pot 500 は FAIRWEATHER Stem Bag に入らないで、手持ちの FAIRWEATHER Stem Bag に EVERNEW Ti Mug pot 500 を入れようとしたら、上部フードより下に進みません。EVERNEW Ti Mug pot 500 の外径に対して、FAIRWEATHER Stem Bag の内径が微妙に小さいみたい。ぐぬぬ。
 
FAIRWEATHER Stem Bag+は通常品より一回り大きいならば、ひと回り大きいステムバッグを用意するまでだ。ブルーラグ幡ヶ谷へ茶道具一式を持ち込み、店頭でサイズを試した上で FAIRWEATHER Stem Bag+ を購入。外径110mm×全高160mmという大きさながら、主要素材が強度・防水性・軽量性に優れたX-PACなので実測87gと軽量です。
 
FAIRWEATHER Stem Bag+は底面がメッシュになっているFAIRWEATHER Stem Bag+ の底面はメッシュになってるので、水が内部に溜まることがありません。この構造は、積極的に排熱したいモバイルバッテリーの収納にも適してるかも。また、側面のメッシュはポケットになってるので、ちょっとした小物を入れられます。
 
FAIRWEATHER Stem Bag+ に EVERNEW Ti Mug pot 500 がシンデレラフィットFAIRWEATHER Stem Bag+ に EVERNEW Ti Mug pot 500 を入れると、図ったようにシンデレラフィット。バッグ内でマグポットが暴れないので、携行するときの疲労が少なくて助かります。野点ライドは借景地を求めて走行距離が増えやすいので、疲労の材料が減ることはありがたい。
 
FAIRWEATHER Stem Bag+ には EVERNEW Ti Mug pot 500 に加えて金鍔が2つ入る一方で高さには余裕があり、EVERNEW Ti Mug pot 500 の上にセブンイレブンのきんつばを2つ収容できました。これなら FAIRWEATHER Stem Bag+ の上部フードを活用するまでもなく、練り切りやこごめ大福などのお茶菓子を携行できますね。
 
シン・野点セットを収めた FAIRWEATHER Stem Bag+ を GIOS FELUCA に装着茶道具一式を収めた FAIRWEATHER Stem Bag+ を GIOS FELUCA に装着してみました。ストラップでステム・ハンドル・ヘッドチューブまたはステアリングコラムの3箇所に固定できるので、バッグがグラつく気配なし。これにて “シン・野点ライド装備” の完成なり。
 
アウトドア道具の活用からはじまった野点ライド装備の再考は、可搬性と可用性が高まった “シン・野点ライド装備” に着地。一服の味わいを広げる風景へ向かう野点ライドの楽しさに、より広がりと深まりが生まれることでしょう。さあ、借景地を求めてルートを作成せねば。
 

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