相方のミニベロ BRUNO SKIPPER をMASH SF風に再カスタムした結果、操縦安定性が向上したことでモチベーションも高まったようです。走行する機会や距離が増えるのであれば、パンク時の応急対策ツールなどを携帯するサドルバッグも用意しないとなあ。
こうして BRUNO SKIPPER に似合う小型サドルバッグを探してたら、ADEPT ROLLUPという0.65L容量のロールトップ式サドルバッグが目に止まりました。これなら容量を調節できて使いやすそうだし、何よりカワイイじゃない! でもね、使い勝手はカワイイどころじゃなかったです。悪い意味で。
ロールトップを2回折った ADEPT ROLLUP の全長は、iPhone SEと同程度。カタログに記載された寸法は、全長220mm×最大全幅145mm×全高55mmとなってます。表皮は防水性のあるPVCコーテッドキャンバスなので、ちょっとした雨水はしのげますね。
ガバっと大きく開く ADEPT ROLLUP の開口部は、止水ファスナーに覆われてます。スライダーにはバンジーコードが装着されてるので、グローブをしたまま操作が可能。ただし、バンジーコードはロールアップ時に内側へ巻き込んでおかないと、走行中に引っ掛けて事故を引き起こすかも。
ADEPT ROLLUP にはロールトップを固定する前後方向のストラップ(テールライト固定用ストラップ付き)と、サドルレールに通すための左右方向のストラップ(バックルとD環付き)が設けられてます。後述するけど、この左右方向のストラップが相当な曲者でねえ……。
ADEPT ROLLUP を BRUNO SKIPPER に装着する前に、サドルバッグへ収納する携行品を揃えました。ポタリング中にパンクしても、どうにか帰ってこられる程度の装備です。予備チューブは20インチ406用の Panaracer HE20×1.00〜1.25 を、傷が付かないようにラップで包んで収納。
タイヤレバーはお馴染みのPanaracer製。BRUNO標準ホイールと IRC JETTY PLUS(20×1.25)の組み合わせは、このタイヤレバーで苦もなく脱着できます。全くの余談だけど、LIGHTCYCLE Ti451 に組んだホイールとタイヤは鬼のように固くて、このタイヤレバーを2セット折りました。
CO2インフレーターは、saruveraが気に入ってる LEZYNE CONTROL DRIVE を相方用に買い足しました。軽量・コンパクトながら、CO2注入量をコントロールできる使い勝手が良いんですよねえ。ユニット本体色はレッドアルマイトをチョイス。
工具セットは、何かのイベントの景品でもらったミニマルチツール。10年くらい書棚の奥で未開封のまま眠ってたブツで、収納袋のタグにSCOTTのロゴが入ってます。他にもマルチツールはあるのに、相方はコレが気に入ったようで譲歩せず。小さすぎて使いにくそうだから死蔵してたのだぞ。
ポタリング中に駐車するときのワイヤーロックは CROPS Q-BIRO mini を用意しました。全長900mmの2mm径ダブルケーブルながら、全重量84gと軽量でとてもコンパクト。サドルバッグに収納しやすい形状なので、携行が苦になりませんね。
ADEPT ROLLUP はテールライト固定用ストラップが付いてるので、そこにクリップ付きセーフティライトの CATEYE WEARABLE X を装着することにしました。後方はもちろん、横からの被視認性もバッチリ。クリップが外しにくい点は、脱落しにくい証左と受け止めておこう。
ADEPT ROLLUP の説明書にはストラップをサドルレールの左右外側から通してバックルを留めると書いてあるのだけど、それだと固定力が弱すぎてグラグラします。そこで、バッグの天地を逆さまにして、ストラップをサドルレールの内側から通してバッグ下でバックルを留めました。
それでも、このストラップの幅が狭くて固定力が乏しいうえにバックル留めなので、最後にストラップを締め上げることができません。何度となくストラップ長を調整し、バックルを留めたときにストラップがバッグ本体を締める状態にしました。
ここまで労力を掛けても、グラつきを完全に解消することはできませんでした。ポタリング用途だから目をつぶるか、というレベル。とてもじゃないけど、他人にはおすすめできません。ロールトップ式ならではのユーザビリティも、このストラップのせいで台無しです。
ちなみに、LIGHTCYCLE Ti451 に装着してる BBB COMPACKED は、サドルレールに通すストラップが幅広かつ摩擦係数の大きな素材を使用。固定方法はストラップをD環に通してからキュッと締めてベルクロで留めるだけ。よく考えられたうえでのシンプルな構造で、抜群の固定力です。
ADEPT ROLLUP は BRUNO SKIPPER に似合う外観をしてるだけに、ガッチリ固定できないことが残念でなりません。このサイズのロールトップ式サドルバッグは、ORTLIEB MICRO 2 の右に出るものナシですかね。やや高価だけど、それだけの機能と性能があるものなあ。
ということで、外観に目がくらんで手を出した ADEPT ROLLUP は、“買ってはいけない” サドルバッグと言わざるを得ない代物でありました。久しぶりだよ、こういう経験。やはり自転車用アイテムは、やや値が張っても信頼性のあるものを選ぶべきですね。
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