ここが困るよ!ナビ付きサイコン LEZYNE SUPER GPS

saruvera

コスパ最高のGPSナビ付きサイコン LEZYNE SUPER GPS を使用して、もうすぐ2年。走行中に取得した情報を活用することで、走る楽しさが確実に広がりました。反面、コイツの仕様に泣かされることもしばしば。そこで、これまでに経験したトラブルシューティングをまとめました。

LEZYNE SUPER GPS ありがちな10大トラブル

  1. マイクロUSBポートのゴム蓋が千切れてた
  2. 走行速度が0.0km/hから変わらない
  3. 走行距離が動かなくなった
  4. ケイデンス数値が表示されない
  5. 心拍数が表示されない
  6. 走行ログの位置情報が実際とズレる
  7. 正しい道を走ってもリルート警告が続く
  8. 交差点でターン・バイ・ターンが表示されない
  9. 走行ログのファイルが複数に分割された
  10. ファームウェアのアップデート方法を忘れた


 

1. マイクロUSBポートのゴム蓋が千切れた

本体との接続部分が細く、使ってるうちにポロッと千切れます。保証期間内であれば購入した正規販売店へ預けると無償交換してもらえます(購入時オンラインユーザー登録と保証書が必要)。保証期間が切れた後も、正規販売店で有償交換してもらえるようなので、まずは購入店へ連絡するべし。
LEZYNE SUPER GPS USBカバーを修復ゴム蓋が千切れたLEZYNE SUPER GPSを預けたら、1週間ほどで戻ってきました。交換されたゴム蓋は形状が改良され、耐久性が向上してます。反面、USBケーブルを挿しにくくなったけど

2. 走行速度が0.0km/hから変わらない

走行してるのに速度が0.0km/hから変わらなくなったときは大抵、スピードセンサーとのペアリングが切れちゃってます。そんなときは、LEZYNE SUPER GPS本体の左上ボタン長押しで電源を切り、数秒後に電源を入れて再度スピードセンサーとペアリングすると回復します。

3. 走行距離が動かなくなった

LEZYNE SUPER GPSはスピードセンサーを接続してる場合、タイヤ周長とホイール回転数から走行距離を算出してるようです。ホイール回転数はスピードセンサーで拾ってるため、そのペアリングが切断すると走行距離が積算されなくなります。これも再起動からの再ペアリングで回復。

4. ケイデンスの数値が表示されない

ケイデンスの数値が表示されずに “クランクのアイコン” だけ表示されてるときは、ケイデンスセンサーとのペアリングが切れてました。これまた本体左上ボタンの長押しで一旦電源を切り、再起動後にケイデンスセンサーとペアリングすることで復旧します。

5. 心拍数が表示されない

心拍数が表示されずに “ハートのアイコン” だけ表示されてるときは、心拍センサーとのペアリングが切れてます。まず心拍センサーのペアリング設定を解除し、次にLEZYNE SUPER GPS本体左上のボタン長押しで電源オフ。再起動後に心拍センサーと再度ペアリングすると回復します。

6. 走行ログの位置情報が実際とズレる

GPSのトラッキング精度を高める設定を行うと、位置情報のズレを少なくできます。本体のMENUボタン長押しで[メインメニュー]→[インフォ]→[GPS]→[GPSモード]を選択し、初期設定の[適応]を[1秒]に変更。これにより位置情報を1秒ごとに取得するようになり、精度が向上します。

7. 正しい道を走ってもリルート警告が続く

これはGPSのトラッキングとマップの精度が噛み合わなくて発生する問題ですかね。頻繁に「ここを曲がれ」とポップアップ表示されるので、とてつもなくウザいです。そう感じたら、自動リルート機能をオフにしちゃいましょう。
 
本体のMENUボタン長押しで[メインメニュー]→[ナビゲーション]→[ルート再設定]→[マニュアル]を選択してエンター。これで自動リルート機能を停止できます。

8. 交差点でターン・バイ・ターンが表示されない

ターン・バイ・ターンが表示されるための前提は、次の3点。❶ルートマップをLezyne GPS Root経由でスマホアプリLezyne GPS Ally v2に取り込んである ❷Lezyne GPS Ally v2でルートマップのナビを実行している ❸ナビ実行中のスマホとLEZYNE SUPER GPSがペアリングされてる。
 
この前提が1つでも欠けると、ターン・バイ・ターンは表示されません。ありがちなのがスマホとLEZYNE SUPER GPSのペアリング切断。別の無線を拾っちゃうのでしょうか。本体のMENUボタン長押しで[メインメニュー]→[スマートフォン]→[接続設定済スマホ]を選択してエンターすれば再接続。

9. 走行ログのファイルが複数に分割された

大抵のエラーは再起動で復旧するけど、その度に走行ログのファイルが生成されます。その結果、1回のサイクリングで再起動を3回した場合、走行ログが3つのファイルとして生成されてしまいます。これらのファイルを1つに統合するには「Fit File Tools」というWebサイトを使うと便利。
Fit File Tools ファイルコンビナーを選択Fit File Toolsにアクセスし、File Combinerの[Launch]ボタンをクリックします
 
Fit File Tools 結合するfitファイルを選択ファイル選択を促されるので[select files]ボタンをクリックし、結合したい.fitファイルを全て選んだうえで[選択]ボタンをクリック
 
Fit File Tools ファイル結合とダウンロード次に右隣の[Go!]ボタンをクリックして結合を実行。完了後に[Click here to download your file!]をクリックして結合ファイルをダウンロードし、LEZYNE GPS Rootのダッシュボードからアップします

10. ファームウェアのアップデート方法を忘れた

LEZYNE GPS Rootにアクセスし、ページ上部メニューの[tech support]→[Update GPS Unit]を選択。ページ中程のファームウェア情報でバージョンと更新日を確認し、最新版をダウンロード・解凍します。次にLEZYNE SUPER GPSをUSBケーブルでパソコンと接続し、マウントされたことを確認。
LEZYNE SUPER GPS アップデートLEZYNE SUPER GPSがパソコンにマウントされた状態で、解凍したファームウェア実行プログラムを起動し、ウインドウ下部に表示される[Update to ●.●●]ボタンをクリック
 
LEZYNE SUPER GPS アップデートアップデートの途中で他のダイアログが開いたときは、基本[Update]や[OK]をクリック。あと、作業中にLEZYNE SUPER GPS本体の電源を切ったり、接続中のUSBケーブルを抜いたりしないこと
 
LEZYNE SUPER GPS アップデートウインドウ下部に[OK]ボタンが表示されたらアップデート完了。この[OK]ボタンをクリックし、パソコンでLEZYNE SUPER GPSのマウントを解除した後、USBケーブルを外します
 
LEZYNE SUPER GPS アップデート状態を確認ファームウェアが更新されたかを確認するには、LEZYNE SUPER GPS本体のMENUボタン長押しで[メインメニュー]→[インフォ]→[ファームウェア]と進み、最新バージョンになってればOK

トラブルの大半はアップデートで解消傾向

これまで LEZYNE SUPER GPS で経験したトラブルを見返すと、前触れなくセンサーと連携不能になるケースが大半。その原因を調べるとファームウェアの仕様に行き着くことが多く、さすが米国製と頷いてしまう大雑把さを感じます。とはいえ、大抵はリカバリーできるのが救い。
 
こうした仕様エラーの多くはアップデートで改善されてるので、定期的にLEZYNE GPS Rootへアクセスしてファームウェアのバージョン更新をチェックしましょう。ただ、実際にインストールするときは、あらかじめ5chなどで人柱情報を確認してからのほうがイイかもね。

2 コメント

  1. 匿名
    2020.11.5 at 11:50 — 返信

    USBキャップについて、保証期間外でも対策品に無償交換となるようです
    ダイアテック扱いのものだけだとは思いますが、購入販売店に尋ねると
    「USBキャップのみ保証期間に関係なく対策品への無償修理」とのこと。

    • 2020.11.5 at 20:27

      > 匿名さん
      情報ありがとうございます! 対応が変わったのですかね? リコール対象にみたいな扱いに。今日、仕事帰りに寄った某店では「お店で修理できるように新型USBキャップが届いたので保証切れでも高くなく対応できるようになった」と言ってたので、もしかしたら初回は保証期間後も無償交換になったのかもしれませんね。今度、他のお店でも聞いてみようと思います。その結果は、このコメント欄に追記しますね。

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